2021-7-17 白老川支流 トドマツ沢 ・ 三重の沢遡行

【山名・コース】白老川支流 トドマツ沢 & 三重の沢

【期間】 2021年7月17日(土)    【天候】晴れ 

【形態】 A・【C】・ P ・ 他

【性別】 男性 1名 女性 1名

【メンバー】 CL古 ・ 塩

【山行形態】 尾根 縦走沢登り】岩登り 登攀 

【地点時間】〔記録者〕会員№363塩

 7:20トドマツ沢付近駐車帯 7:40歩き始め 7:45トドマツ沢入渓 9:40 C400最終地点

10:15林道に出る 10:30三重の沢入渓 11:50白老川合流地点 12:30白老川ゴルジュか

ら引き返す 13:00 F1の滝 13:35駐車帯

【短信・感想】 会員№363塩

 古さんが2日連続の沢山行を計画してくれた。17日白老川支流トドマツ沢、18日

ラルマナイ川支流金山沢。未踏の沢をチョイスしたそうだ。

沢経験豊富な古さんはトドマツ沢へ向かう途中「これは大星沢」「これが三重の沢」

と教えてくれる。どちらもキレイで面白い沢だそうだ。

涼橋(すずみばし)から下ってトドマツ沢に入渓。ナメの連続!ナメの色も七変化!

白、ベージュ、茶と変化する。

水も青くとてもキレイ!童心に返ってジャブジャブ!

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大きな石のゴーロ帯に入った。しばらく歩いても変わりそうにない。

そこで古さんから思いもよらぬ提案があった。「三重の沢に移ろう!」

周辺の沢を熟知している古さんならではの提案だ。

幸いにも三重の沢に一番近い場所にいるようです。

40分ほど藪漕ぎして登って林道に出る。

藪漕ぎの後はダニチェック!これ大事!

林道を歩いていると看板がありました。「ホロホロ山登山口まであと3km」ここはホロホロ山に登る林道でした。

5分ほど歩いて三重の沢に入渓。初めての三重の沢にワクワクが止まらない私。

三重の沢はナメと小滝の連続で楽しい!飽きのこない沢だ。

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岩盤の幾筋もの水の流れに光りが当たり

キラキラ!

古さんが絶賛するのが良く分かる。

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途中、室蘭山岳会の7人パーティが下から登って来て挨拶を交わす。

「大星沢も青い石があってキレイですよ」と情報をいただく。

(古さんお願い 大星沢に連れて行ってね!)

渡渉で流れが速く深い所はスクラム渡渉を行い、F1の滝は懸垂下降でクリア

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白老川本流に入り駐車場に近づこうと下流を目指すが手掛かり足掛かりのないゴルジュに阻まれ断念。もう一度F1の滝を登り返して道道86号線に上がり無事駐車場に到着。

1日に2つの沢を楽しみ自然の美しさに触れられたことに感謝しつつ沢山行は終了しました。

古さんお勧めの「苫小牧アルテンゆのみの湯」(露天風呂が茶色の濁り湯でお肌がツルツル)に入って帰札。

30℃を超える猛暑日が続く毎日。絶好の沢日和でした。

古さんありがとうございました!

2021-7-17~18 大平山(1190.7㍍)

【山名・コース】大平山(1190.7m)
【期間】 2021年7月17~18日
【天候】 晴天
【形態】 A・ 【C】 ・ P ・ 他
【性別】 男性3名 女性名
【メンバー】 CL:竹、M:多、柳 
【山行形態】 【尾根】 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 
【地点時間】〔記録者〕会員№345 柳
        17日:札幌11:15→14:30登山口駐車場
   18日:登山口5:00→6:15稜線(CO500)→7:45CO810小ピーク→
10:20引き返し地点(930m付近)→12:05CO810小ピーク→14:45登山口下山
         総行動時間(含む休憩):9時間45分
【短信・感想】会員№345 柳
 北海道100名山の一つの大平山を目指す。炎天下での体力不足と途中の笹漕ぎで時間が掛かり過ぎて途中で引き返す。
17日:
 昼前に竹さんの車で出発、途中買い物をして国道229島牧村役場を過ぎて泊川橋を左折、河鹿トンネルを抜けると行き止まりでそこが駐車場、4~5台駐車しているが駐車場は広く20台程度は駐車可能。
駐車場の横に3張テント設営。場所は広く設営可能だがキャンプ場では無いのでトイレ、水場はない(すぐ近くに沢があるので取水は可能、飲料水としての利用は不明)。
まずは夕食の準備をしてカニ鍋で安着祝い。通り過ぎる下山者と言葉を交わしながら夕食。
夕食後しばらくしてこのエリアは熊が多いらしく夜中に熊を心配してすぐ隣の駐車場の車の横にテントを移設。
晴天だったが、標高が低いせいか北斗七星とか北極星ほか沢山の星空は綺麗だったが期待した満点の星空ほどでは無かった。
18日
 3時過ぎに起床、暖かく20.5℃ 久しぶりのテン泊で熟睡出来なかったが天気が良いので気持ちいい朝。
それぞれ朝食を済ませ5時出発。林道からすぐ左折して谷筋を登る。
さほど急登では無いが、あまり整備されていなく歩き難い。CO450付近から右に振って尾根に取りつく。視界が開け狩場山ほか周囲の山々が望め気分が良い、反面太陽を浴びて暑い。

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ほどなく810mのポコに着く。景色は良いが遮る木々もなく暑さがこたえる。
小休止後前進するがこの辺りから笹被りが目立ち出し、踏み後が見え難く気を使う。
程なく急なガレ場と笹被りがひどくなり暑さと疲労と悪路で遅々として進まず。

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ガレ場では固有種のオオヒラウスユキソウも見られたが、花に疎い私にはこの花に会いに訪れる人もいるほどの由だが、あまり感動はしない。

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目指す頂上は見えているが、このペースなら後1時間では無理と判断しCO930付近を最終到達地点として引き返す。
下りも整備不十分な登山道で暑く、苦労しながら下り登山口の直近の沢でやっとの思いで冷たい沢水で顔を洗い生き返った気分を満喫。
登山道は笹被り付近は所々トラロープでルート表示、ガレ場はトレースがバラバラで注意しないとルートから外れそうになるが、今回は晴天で進行方向の登山道が視認出来道迷いの不安はなかったが、ガスがかかったりするとロストの心配な箇所が数か所ある。
大平山の登山道は未整備な個所が多いが、固定ロープ、トラロープによるルート明示等の安全対策は配慮されている。
昨日は数人の登山者がいたが、今日は日曜日だが我々3人だけだった。

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何年か前に沢登りで頂上直下から登山道を下った記憶があるが、今回は体力の衰えで結構厳しい山行になった。

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ヒヤリハット
・笹被りの箇所で何度か木の根に足を取られ転びそうになったが笹を捕まえ辛うじて転倒を免れた。
・大平山は登山道未整備ということで、ガレ場の登降に備えて事前にスワミベルトの練習をして出発したが、ガレ場は部分的にフィックスロープが設置されていて安全だった。

2021-7-16~18 大雪山黒岳お鉢巡り

【山名・コース】 大雪山黒岳お鉢巡り

【期間】 2021年7月16日(金曜日)~18日(日曜日)

【天候】 晴れ

【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性1名 女性6名

【メンバー】(17日のみ) CL津、星、佐(俊)、会員外1名

      18日CL(17日SL)納、厚、宇

【山行形態】 (尾根)(縦走) 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】

7/17(土) 

黒岳ロープウェイ→ 黒岳石室→ 御鉢平展望台→ 北鎮岳→ 中岳→

間宮岳→ 北海岳→ 黒岳石室着、

下山組4名、黒岳石室出発→ 黒岳ロープウェイ

 

7/18(日)

黒岳石室→ 北海岳→ 銀泉台

 

【感想】  宇

7月16日 

層雲峡オートキャンプ場に前泊しました。(新しいキャンプ場で心もウキウキ!)

7月17日 

層雲峡キャンプ場を5時くらいに出発しました。黒岳に登り8:45に到着。黒岳石室で幕営(新しいテントで協力して皆で完成!)お鉢巡りしました。

7月18日

朝早く?出発。北海岳経由、お花畑を堪能、銀泉台に下山。

 

素晴らしい天候にめぐまれ壮大な景色を目の前にして、声に出せないくらい興奮しました。昨年の6月に初めて山(樽前山)に登った時も、圧巻される山の景色に驚き、幾度となく地球の「息吹」に出会うことができましたが、今回のお鉢巡りは地球の「楽園」を感じさせてもらい、素晴らしいとしか言葉に表す事が出来ないくらい感動しました。

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17日は、下山組と山中組に分かれ、山中組は、水の確保、煮沸、楽しいテント泊です。(私は2回目のテント泊)。

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日が沈むと急に温度が下がり、朝にはすごい風で目が覚め、山中ならではの体験です。朝食後、桂月岳を踏んで、北海岳経由でお花畑を思いっきり堪能し、銀泉台に下山しました。

 

 

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チームのおかげで、二日間で9座をピークハント出来、ラッキー!

テント泊ではぐっすり眠る事も出来、朝快調。新しい経験も出来て、この次はどんな出会いにふれる事が出来るのか楽しみです。

皆さんよろしくお願いします。

2021-7-14 赤岳~白雲岳(2229㍍)~緑岳(2019㍍)

【山名 】 赤岳~白雲岳(2229m)~緑岳(2019m)

【期間】 2021年 7月 14日
【天候】 晴れ、曇り
【形態】 A・ 【C】 ・ P ・ 他
【性別】 男性1 名 女性1名

【メンバー】 CL武 SL椎

【山行形態】【尾根】縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕会員№272  椎

   駐車場発 5時25分 赤岳山頂着7時50分 白雲岳山頂着9時10分
   白雲避難小屋着10時35分 緑岳山頂着11時20分 赤岳山頂着12時45分
   駐車場着14時45分
                   
【短信・感想】会員№272  椎

前日、夕方の激しい雨が上がり3時半の起床時には青空が広がり、駐車場から見える山の緑や雪渓が綺麗で暑さに悩まされる山行になるのでは、と心配になる。
駐車場には8台の車中泊の車があり山中泊の大きなリックを背負った人たちが早々に出発する。私たちは、白雲岳ピストンを考えていたのでしっかり朝食を食べ出発する。
日帰り装備でSLは2.5ℓCLは2ℓの水を持ち、重装備の人達を追い抜きながら登る。
第一花園は雪が解けたばかりで花はまだ早かったがウコンウツギ等は咲いていた。
昨日の雨で泥んこではないが湿った登山道を進むと雪渓が現れ慎重に登る。
コマクサ平では朝露に濡れた沢山のコマクサが咲き誇っていた。
赤岳山頂では重装備の人が休んでいたが私たちは白雲岳を目指しているので長休みはせず水飲み休憩で進む事にする。
白雲岳分岐までは登山道沿いのホソバウルップソウ、キバナシオガマ、キバナシャクナゲ、エゾツガザクラを楽しみながら進む。

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今日の最大の難所は白雲岳頂上直下の急ながれき帯で、夏道は雪に隠れていて滑落したら大けがが予想され、夏道から外れ大きな岩の上を山頂めざし進む事にする。
後から来た登山者も私たちと同じようなルートで山頂に向かっていた。

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白雲岳山頂に着いてまだ9時を少し過ぎた位なので相談しピストンではもったいないと建て替えが済んだ避難小屋経由で緑岳山頂にも行き周遊することにする。

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白雲分岐から避難小屋に向かう登山道もお花がいっぱいで、小屋の水場の近くではリュウキンカが沢山咲いていた。
マスクを装着していなかったので玄関先から、コロナ感染に配慮してアクリル板で寝袋を敷くスペースを区切り、安心して宿泊できるようにした小屋の中を覗かせてもらったがトイレは以前のままだった。
白雲岳避難小屋から緑岳に向かう板垣新道は雪に覆われていたが、はっきりした踏み跡があり雪も柔らかくなっていたのでスムーズに歩けた。

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雪が無くなってから緑岳までの緩やかな登りが思ったより長く感じられたが周りの花々に癒されながら何とか緑岳の山頂に到着する。
緑岳から小泉岳のあいだは緩い登りと下りで少しきつい登りがあるが、登山道の両脇は高山植物だらけであっちを見たりこっちを見たりしながら急がずに進む。
滅多に見ることが出来ない、チョウノスケソウの見ごろと重なりラッキーだった。

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心配した暑さは赤岳まで登ってしまうと、適度な風が吹き、持って行った水も余った。

2021-07-11 千代志別川-浜益御殿(1038.6㍍)

【山名・コース】千代志別川-浜益御殿(1038.6m)
【期間】 2021年7月11日
【天候】 曇り時々晴
【形態】 A・ 【C】・ P ・ 他
【性別】 男性 3名, 女性 1名
【メンバー】 CL佐(T),SL二(T),二(R),佐TK
【山行形態】 尾根  縦走 【沢登り】 岩登り 登攀 山スキー 
【地点時間】〔記録者〕会員№372 佐T
6:48 C400m林道途中出発→7:32枝沢入渓→8:42本流入渓→10:37二股→15:19山道合流→15:48浜益御殿→17:08 C520m林道デポ地
【短信・感想】会員№372 佐TK
 千代志別川に入るのは20年ぶりほどになる。
その時は本流脇の林道を経由し入渓する遡行だったが御殿の山頂を踏んでいない。
今回は車2台で増毛山道に至る幌林道を走りC520mのゲート脇に1台をデポし、もう1台に全員乗り込み車で入れるところまで進む。
落石で路面コンディションが悪くなりC400mで下車し林道歩きに変わる。
ショートカットの枝沢も取り付から急下り、手がかりに掴んだらイラクサで棘が手に刺さりイラっとする。
二股まで長い河原歩き、右股に進む。
このあたりからやっと滝が連続して現れる。直登や高巻きでやり過ごす。

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それ程難しい滝は無かったがC600mの滝の巻き道が泥壁で少してこずる。

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水も枯れ地形も不明瞭になりC690mで間違って左股に入っていることに気付きルート修正する。
高度を上げるとさらに地形は不明瞭になり沢形を見落とす。
山道に出る最短の沢形を詰め山頂に直接向かう計画ルートを変更する。

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GPSだと山道は直ぐ近くだが笹が太く思うように進まない、しばらく藪と格闘する。
迷走の後、山道に出る。前回には無かった復元された山道を歩き御殿のピークを踏んだ。
沢靴から登山靴に履き替えデポ地に向かって下る。

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デポ地に到着し林道に乗り捨てて来た車を回収し今日の山行終了。
計画の時間を大幅に超えたが日没前に下山出来た。

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沢だけで終わる山行より遡行したらピークを踏みたい性分なので、その点は満足した。
今回山道を歩いてみて、いにしえの増毛山道をのんびり歩いてみたくなった。

 

ヒヤリハット
特になし。

2021-7-11 雨竜沼湿原と南暑寒岳(1296㍍)

【山名・コース】 雨竜沼湿原と南暑寒岳(1296m)
【期間】 2021年7月11日(日曜日)
【天候】 曇り少雨のち晴れ
【形態】 【A】・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性2名 女性5名
【メンバー】 CL吉D、SL高M、松U、佐(J)、金、津、(会員外 城 ) 
【山行形態】 【尾根】縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 
【地点時間】 7:17登山ゲート出発→7:47白竜の滝→9:08雨竜沼テラス→
 9:35分岐点→9:45熊に遭遇(南暑寒別岳への山行中止)→9:50分岐点→
10:30雨竜沼テラス→12:00白竜の滝(滝つぼ)→13:07ゲート到着
        
【感想】370 津
今回は、佐(J)さんの友人が、お試しで参加し総勢7名となる。CLの事前確認で山開きが10日とわかり、翌日11日に日程変更した。前日まで心配していた天候も、何とか回復の見通しで午後から晴れる予報。
ゲート出発時は、曇り時々雨粒がパラットくる程度。
もやが出ており、周囲の景色は見えない。
高Mさんを先頭に、お試しで初参加した城戸さんも2番手でぴったりついて行く。
標高850m,「北海道の尾瀬」とも呼ばれる雨竜沼湿原の入り口ではヒオウギアヤメが立ち姿美しくお出迎えしてくれた。

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整備された新しい木道は縦張りになっており、慣れない為か少し歩きにくく感じる。
幻想的なもやの中、しっとり濡れた白いワタスゲが一面に広がり、所々にエゾカンゾウの橙色がアクセントとなっている。
残念ながらエゾカンゾウの群生は見られなかった。
テラスで少し休み「ここから、南暑寒別岳に向けて今日の本番ですよ!」との声掛けがあり心の準備をしつつ、ゆったり湿原を巡り始めた。
以前は笹が多かったが、今回は草原のようになっていて沼も減っている印象だった。沼には固有種のウリュウコウホネの姿もあり、佐(J)さんが「これは珍しいお花だよ!写真にとってね」と教えてくれた。

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雨竜沼を後にして展望台へ進もうとした時、前方から女性二人組が慌てた様子でこちらに向かってくる。
「熊がいます!」「すぐそこの木の下に熊がいて、今こちらを見ていました!まだ近くにいます」と言う。
全員で彼女たちが指さす方角を、見つめていると風もないのに笹薮が揺れている。
「あっ、出てきた!あそこ!」と松Uさんが指し示す前方には、木道を横断する大きな熊が私達をちらりと見ていた。
これから私達が向かう方角と同じ方向に、熊は悠然と進んで行った。

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距離にして30~50m前方、熊の体長は2m位だろうか?「こんな至近距離で熊に遭った事は、今までない」と、ベテラン方々もいう程の間近での遭遇だった。
暑寒別岳への山行は中止とし、来た道を引き返す。

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下山時には晴れて、脇に流れる川を見ることができた。
行き道では上から眺めていた「白竜の滝」を、時間があるので滝つぼまで降りてみた。
マイナスイオンを全身に受けながら、涼しさと、景色の美しさに、ゆっくり皆で休憩する。

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入念に準備、計画して下さった吉Dさんの山行が、残念ながら途中で中止になってしまったが、二度と経験できない(経験したくない)至近距離で熊に出会ったことが笑い話になって良かった。
雨竜沼の変化の様子も見ることができて良かった。
本来の計画になかった「白竜の滝」もかなり良かった。
貴重な経験ができた山行だった。ありがとうございました。

ヒヤリハット
雨竜沼湿原から展望台に向かう手前で、木道を横断する熊と至近距離(50m位)で遭遇し、全員が目視確認する。
熊は、我々の進行方向と同じ方向に歩いて行ったこと、前日の7月10日にもクマ出没の目撃情報があり、南暑寒別岳はさらに遭遇の確率が高い事からこれ以降の行程を中止とした。

2021-7-8 羊蹄山(1898㍍)喜茂別コース

【山名 】 羊蹄山喜茂別コース(1898m)

【期間】 2021年 7月 8日
【天候】 曇り ガス
【形態】 A・ 【C】 ・ P ・ 他
【性別】 男性1 名 女性1名

【メンバー】 CL武 SL椎

【山行形態】【尾根】 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕会員№272  椎

 登山口発6:10 羊蹄山山頂着10:40 山頂発11:10 登山口着14:00                   
【短信・感想】会員№272  椎

1回目のワクチン接種より2回目の方が副反応が辛いと聞き、2回目のコロナワクチン接種予定が9日なので、その前日(8日)の羊蹄山喜茂別コースに参加する事にした。
喜茂別コースは4コースある羊蹄山登山道の中でもマイナーなコースで、過去に登ったのは2回くらいだ。

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朝露で濡れた林道を登山道に向かうが、はっ水性の無くなったズボンが濡れ始めスパッツを装着する。
林道と数回交差するがピンテが付けられているし下山時に迷わない様にCLからの助言もありしっかりと確認し頭に入れる。

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 1000mを過ぎると急登の連続で、湿度が高く汗だくになりながら登る。
標高が上がるたびに斜度が増すが登山道にはカラマツソウ、チシマフウロ高山植物が咲き、稜線近くではハクサンチドリ、イワブクロ、ツガザクラが満開で、山頂直下のガレ場にはフウロイワベンケイの群落が見られた。

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登り切って稜線を右に行くと最高点だが遅れはじめCLに先に行ってもらう。
山頂での眺望は風でガスが流れ少し下界も見えたが、ほとんどガスだった。

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下山は急斜面につけた登山道なので慎重な脚運びを心掛けた。