2019-02-02~03ニセコ山スキー イワオヌプリ・モイワ

【山名・コース】ニセコ山スキー イワオヌプリとチセヌプリ

【期間】 2019年 2月 2(土)~3(日)日    【天候】①雪 ②快晴 

【形態】 A・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性 7名 女性 7名

【メンバー】CL古、SL笠、納、椎、武、吉、藤、塩、多、美、泉、厚、千、会員外1名 

【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】①2/2 10:00五色温泉 11:55神社の沢入口出発 13:30引返し点c600  13:45下り始め 14:05下山 15:00綺羅の湯 16:20キャンプ場

      ②2/3 8:25五色温泉 10:25イワオヌプリ 11:30五色温泉 12:00モイワ山稜線上 13:00モイワスキー場下山 14:15甘露の森♨

〔記録者〕 千

 

【短信・感想】                            千

雪崩講習会も無事に終わり、ようやく自分たちの山スキーにうつつを抜かせる時機到来!

ニセコの粉雪を滑る」が目的の、愉しい週末。百松山岳会の山スキー面子が大集結して参加者数が14名だ。これだけのボリュームで1パーティというのも、スゴイ。今回は幾つかの山域とコースがLから提案されて、天候やメンバーの調子を見て決めていこうとの事。

 先日開通した小樽余市間の自動車道路を通ろうとか、好評のサヒナキャンプ場で神内和牛のすき焼き、イワオヌプリ、モイワスキー場でのBCなど、ポイントが数々あった。

早朝の前田森林公園に集合し、夜明けと共に出発!が、往路は雪模様。空を気にしつつ山へ向かうが、降ったり止んだり不安定だ。羊蹄山を横に過ぎニセコに入って、いよいよ目的の五色温泉に近づく頃にはエライこっちゃ!のホワイトアウト。「ダメです、見えませーん」と叫びたくなる程真っ白けの道路で、路側に突っ込まぬよう中央付近を走るので、対向車注意!各車、相当コワい思いをして五色温泉に到着した。まず、この日の予定行動は不可能なことは自明だったが、まだ午前10時。折角山に来たので、何とか体を動かしたいゾと、次善策を考えたLより「羊蹄山の神社の沢を上がろう」との提案があった。という訳で、再び白い闇路を抜けて決死のドライブの末、無事に登山口へ移動した。この時、♨直行が心を支配していた御仁も1時間半位の歩くスキー登りで快く汗ばみ、緩やかな下り道の意外とGOODな雪質に思わず頬が緩んで、結果オーライの初日行動でした。当然、汗と冷えを体感した後の【綺羅の湯】は気持ち良くて、笑顔でサヒナキャンプ場へ。さて、次なる課題はテント泊・小屋泊のメンツ振り分け再編成だ・・・当初の参加者が少し減った為、線引きの方法にズレが生じた。ここは女子軍団の主張がまかり通って、ヤッタぁ!テント泊の覚悟で来た私にはもったいなくも小屋入りの権利が付与された。そして心地良きサヒナのダイニングキッチンに広がるご馳走の輪・・・神内和牛のすき焼きと枝豆、オーブンで焼かれたキタアカリにバターとイカの塩辛。もう、ご準備頂いた皆様に感謝で一杯です!ダラダラ書きましたが、これで一日目終了。明日は5時半起床なので、酒宴もそこそこに全員就寝。

DAY2.夜明け前の星空は美しく、好い一日の幕開けを告げる。昨夜のすき焼き&おにぎり温めますネ、そしてお汁粉にお餅もダブルで、充実の朝ごはんだ。朝日が昇る頃、羊蹄山アンヌプリも昆布岳も、ここからみな見渡せた。全員張りきって出発し、五色温泉に車を止めて(1台はモイワスキー場に置き)まずは、イワオヌプリを目指す。積雪期のイワオは全員が初体験、真っ青な空と純白の大地に心も清々しく、登高した。時刻は8時半で、もうすでに新雪上にシュプールが見える。早く出る人たちがいるものだ・・・と感心!途中でCTを行い(試験体は4~5か所)私の結果はCTH28↓60RPだった。他の検体も、BRKだったり積雪の不安定性を表わす結果は出ず「気をつけて行きましょう」と進む。いよいよ白い斜面が手招きする山体=イワオ西峰を眺めて、どこを滑るかと話す。

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直登中のスノーシュ―の右側は、谷地形のパウダーボウルでいかにも良さげだが雪崩に要注意か、左側の尾根地形を落ちようか、という会話が交わされた。はやる心で、マジなジグ切りでの登りとなったが、雪面は硬さを加え傾斜を増してきた。シールを貼ったスキーの裏面だけでは対抗するのがきつくなり、スキーアイゼン装着!場所によって、雪の状態が大きく異なることに気付きながら、出来るだけ硬く吹き飛ばされていないコースを探して登る。メンバーは各々、シートラやツボ足と自分のやり方を選択して登って行った。私はキックターンで向きを変える度に苦労しながらもジワジワと稼いだ。スタスタとテンポ良く行ってしまうのは、板を置いたグループか。14人も居るので差は出たものの各人が本日のサミットを果たして、記念撮影。

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10時半、スキーでここまで来た7人は待望の滑走準備、さてどこを滑ろう?その時、「今日はこれで3本目だぁ~」と上がって来た兄さんが言う、スゴイね・・・。参考までに斜面を問うと、ここがいいよと教えてくれたのが右手の谷側パウダーボウル。確かに、登って来たガリット斜面は嫌です。そこで我々は、当初敬遠していたその粉雪がたっぷり詰まった上に立ち、歓声を上げながら順に滑り込んで行きました。ぅああ、快感のハイライト!3本目の兄さんは、別格の見事なフォームで滑りを披露してくれた。我らも負けずに(?)下で待つ7人のギャラリーめがけて、滑り降りたのです。へっへー、頑張って登った甲斐があったね(o^―^o)ニコ

これで、イワオヌプリの前半戦をやっつけた後、みんなで滑降を楽しみながら下りて行ったところ、別のグループが待ち構えている場所を通った。彼らは撮影したかった斜面に我らが通りかかった為に、何か言いたかったのか?「こっち来ちゃダメ!」みたいな感じであった。「はとバス観光の御一行様か?」などと言われてしまった。気にせずGO。

次は斜面をトラバースしてアンヌプリとモイワ山の稜に出る。モイワスキー場のリフト終点より、BC狙いのボーダー達も次々にやって来る場所だ。ここはゲレンデから離れたパウダー斜面を頂きたい!そして、しまいにはモイワスキー場に無事下山したいのだ。

どこ行く?どれどれ~?と斜面を覗き込みます。なんと、まだ面ツルのつややかなパウダーが待っているではありませんか!一番手は、いつもSLが軽やかに跳ねて跳ねて落ちて行きます。いいなぁ、あんな風に滑れたら・・・憧れの眼差しで見送る私!先行するメンバーは、斜滑降であっちへ移動するも、眼下の美味しそうな傾斜にウウウと未練の視線。すると背後から「こっちデショ!」とそそのかす姉さん一人、「ですよネェ」と意を決して飛び込んだ。ふわっふわデシター!愉しい滑りは名残り惜しく、続く谷地形の行方が気になり、この方向で降りて行き本当にちゃんとモイワスキー場にたどり着くのか?不安を抱えつつも、滑っていきますと・・・ジャン!目立たない木の看板標識にMoiwa→を発見ヨカッタ、合ってた。総勢14名がはぐれぬように、集合を確認して下って午後1時には無事全員下山しました。ここから各車の運転をお願いする5人の皆さんを見送って、残りのメンバーは穏やかな午後のひと時、ゲレンデをぼーっと眺めたりして待つのでした。

今日の締めの温泉は、【甘露の森】でゆったりリラックス!何もかも満ち足りた気分で誰もが笑顔の二日間でした。さぁ、この感想文は誰が書くの?と、早速プレッシャーを頂きましたが、私めが受けて立ちました。帰路、道の駅ニセコで農産物のお買い得品を狙うのも忘れず、又湯上りに食べたソフトクリームの価値にも一筆啓上でした。

そうそう、今回滑り終えた私にCLが掛けてくださった一言は、「さっきの滑り、男らしくてヨカッタよ!」という身に余るお褒めの言葉でした。山スキーを始めて9年、ジワッとうれしい今日この頃・・・。早く新しいスキー、買おうっと!

素晴らしい二日間の山スキー、計画から準備の数々とパーティ運営をありがとうございました!ご一緒に愉しんだ仲間の皆さんと共に、リーダーに感謝いたします。