2019-05-11浜益御殿・浜益岳・群別岳・奥徳富岳縦走

 今回の山行は、浜益御殿(1039m)、浜益岳(1258m)、群別岳(1376m)、奥徳富岳(1346m)を巡って熊の平から群別林道に降りてくる1泊2日の縦走である。

 メンバーは自分を含めて3名である。当然、テント泊である。

 道の領域を沢山含んでいる、山行である。

最近の山行では、山行前、山行後の自分の心の有り様を楽しむことにしている。楽しむというより、「自分は今、結構緊張しているんだなあ~。なんでこんな思いをして山に行こうとしているんだろう?不思議だなあ・・」などと、自分を観察して、「これが今の自分なんだ!」とあらためて思い、「よし、頑張れ!!」と自分を励ましている。

 

 まあ、この自分観察が、それなりに楽しい。目には見えないけれど、「不安」「あせり」などは明確に感じ取れる。不安だと感じる事と、不安を感じ取る自分を観察するのとは微妙に異なっていて、観察ができるようになると、不安が楽しくもある。

 

 石狩市役所5時00分集合だから、家は3時50分に出た。なかなか辛いのだが、相棒がいるのだからしっかりと時間を守らねばならない。他人の力を借りて、自分を律するのも、これまたよい事である。

 

 まず下山地点の群別川林道ゲート前に車をデポし、幌の街へ向かい、ふるさと林道床単線をかなり奥まで進み、6時40分に車駐車地点に到着した。

 

 これから出発するのだが、その前に、共同装備の分担、不必要な荷物の削除などを行った。ピッケルのカバーとか、ビーコンとか、削られるものは全て削って、軽量化を図った。

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キツネ



 

 


  当日は石狩市役所の駐車場を4時50分に出発し、赤塚車と平野車で終点となる群別川林道のゲート前まで行き平野車をデポしてから出発地点へ向かいました。林道のゲート前到着は6時50分。赤塚車に3人が乗って幌市街へ。幌神社を左折して、ふるさと林道床丹線をどんどん進み、駐車場所に着いたのが6時40分。
7時07分、いよいよ浜益御殿に向かって山行開始です。ルートは増毛山道を辿るコースです。615m付近で最初の地図確認をしました。(赤塚CLから実際の地形が地図でどう表現されているのかこの後も数回にわたり教えてもらいました。)そして、標高900mを超えた辺りから風が強くなってきたので雨具を着用。10時15分に浜益御殿に到着しました。頂上からは石狩と増毛の郡界を隔てる雄冬の山並み(雄冬山(1198m)、浜益岳、群別岳、幌天狗(1222m))が見えています。気温は多少低いものの晴れ渡った天気の下、贅沢な眺望が展開されており、大雪山や十勝山系の中にいるのかと勘違いするくらいの壮大な景色を満喫することができました。
  次に目指すは東側にゆったりとした山容を広げている浜益岳です。私的には疲れが出てきて二人から遅れながらも歩を進め浜益岳に着いたのが12時18分。浜益御殿から約2時間で到着することができました。
  浜益岳から1026m付近まで下りて小休止(12時45分)。これから目指す群別岳が鋭い稜線を見せており天を貫くばかりの山容は、北海道における五大鋭峰(群別岳、芦別岳、ニペソツ山、斜里岳利尻岳)の一つと言われるだけあって実にかっこいい。
  群別岳には雪崩の跡が数か所見えており、雪崩の通り道になるだろう沢を横切らなければなりません。アイゼンを装着し雪崩斜面を伺いながら慎重に沢を横切った後キャンプ地の1200m付近に到着したのが16時頃。キャンプ地からは、中ノ沢岳(1189m)、暑寒別岳(1492m)、南暑寒岳(1296m)の山並みが見えています。雪のブロックで風除けを作るとともに、雪面を平らに均してテントを設営できたのが17時頃。新調したテントは、見た目生地が薄く華奢なので、設営に当たっては慎重に取り扱う必要を感じましたが、その軽さにはビックリでした。