2019-09-14 滝ノ沢岳

【山名・コース】滝ノ沢岳

【期間】 2019年9月14日 【天候】薄曇

【形態】 A・ () ・ P ・ 他

【性別】 男性 2名 

【メンバー】 CL赤,佐(智)

【山行形態】 尾根  縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕 佐(智)

6:48登山口出発→10:32山頂到着→11:13山頂下山開始→13:10登山口到着

【短信・感想】   佐(智)

 

f:id:hyakumatu_sapporo:20191012213808j:plain

 滝ノ沢岳は登山道が無く夕張岳ヒュッテ脇の涸れ沢になっているペンケモユーパロ川の左股を朔行するルートになる。

 登山ポストの入山届けに滝ノ沢岳への入山を記入してヒュッテに向かう。

 小屋のスタッフらしき人に「どこ行くのさ?沢かい?」と声を掛けられる。

赤さんが「これから滝ノ沢岳に登ります」と答えると「沢だね」とつぶやいて了解したよといった感じで小屋の方に入っていった。

 涸れ沢なので普通の登山靴で進む、登って行くと多少水流が出てくるが沢靴を履く程ではない。コンタ680mの分岐で左股に進むべきところを右股に進んでしまう。

この分岐は2万5千分の地形図には図化されておらず水線は1本しかない。

f:id:hyakumatu_sapporo:20191012214004j:plain

 コンタ770mまで登ったところでルートがずれているのに気付き、鹿道を使って左股へ向かうよう軌道修正する。コンタ880mで滝が現れ、ここでコーヒー用の水を汲んで休憩をとる。休憩の後、滝の右側の手掛かりのない滑りやすい斜面を慎重にトラバースしながら高巻く。コンタ960mあたりで笹薮に突入する。

 しばらく薮と格闘しながら笹薮を抜けると潅木が茂るザレ場となる。さらに登ると草木は薄くなり脆い岩がゴロゴロと連なるザレ場となる。雑に登ると直ぐに落石となるので落とさないように慎重に登っていく。

 コンタ1200mあたりで山頂が見えて来る。山頂の西斜面は垂直に切れ落ちており崖斜面になっている。おそらくそこから崩れ落ちた岩や石がこの斜面に流れ落ちてきているのだろう。

 この辺にくると沢筋は不明瞭になるのでルーファイしながら北西側に派生している尾根に向かって登っていく。尾根に出ると展望が開け北方の山並みが見渡せた。ここまで来たら山頂まではあと少しだが、ここから急勾配の斜面となる。潅木を掴みながら攀じ登る。

 人間どうしても楽したいという気持ちから登りやすい北東にズレて行きそうになるのを意識して修正しながら登る。

 赤さんが下山時の事を考えピンテでマーキングしながら登って行く。山頂付近になると植生は這松帯と変わる。這松を搔き分けながら登って行く、急に視界が開けたかと思うとそこが山頂だった。

 山頂には図根点と思われる標石が埋まっている以外は山頂標識も無い猫の額ほどの山頂だった。生憎どんよりした雲天だがガスはなく、北方向は遠くまで見渡せるて頭は雲に隠れているが芦別岳が確認できる。

f:id:hyakumatu_sapporo:20191011141217j:plain

 シューパロ岳や夕張マッターホルンが立派に見え微かにだが崕山も確認できた。南に目を移すと前岳が存在感を出して聳え立っている。残念ながらその奥の夕張岳は雲の中だった。風が殆ど吹いていないので意外と暖かく滝で汲んできた水でコーヒーを淹れしばしまったり山頂での憩いを満喫する。

 マーキングしてきたピンテを回収しながら慎重に下る。ザレ場は登り同様に下山も石を落とさないように気を配り、少し間隔を空けて下って行く。下山は正規の左股を下り分岐に合流、ザレ場を過ぎてからはザックザック下る。無事下山し御土産にヒュッテの水を汲みザックに仕舞う。

 取り立てて何も無い山頂だったがスレていない雰囲気が心地良い空間だった。

山頂から眺めた夕張マッターホルンのトンガリには登高意欲をそそられた。又登りたい山が増えてしまったが、さてはていつ登れることやら、、、。

 

ヒヤリハット

特になし。