2019-11-30~12-9 最後の楽園タヒチ(仏領ポリネシア)の旅

【山名・コース】  最後の楽園タヒチ(仏領ポリネシア)の旅行記

【期間】 2019年11月30日(土)~12月9日(月)  

【形態】 A・ (C) ・ P ・ 他

【性別】 男性1(ガイド)名 女性 3名

【メンバー】 吉・星 元会員H

【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー(海でシュノーケリング)

【地点時間】〔記録者〕 吉

【短信・感想】    吉

 *11/29 今回は海外という事で成田に前泊する安全策をとった。

 *11/30 出発は夕方なので空港近く酒々井アウトレットモールで時間潰しをした。

 お買い得商品いっぱいのお勧めの場所である。14:00成田空港で久しぶりにS氏と合流。昨年夏に百松メンバーと懇親会を開いた際にお会いして以来だ。17:40成田発、エアータヒチヌイ国際線の約10時間半フライトでタヒチパーペーテ空港着。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131074644j:plain

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131074715j:plain

 

 現地は日本時間より9時間遅れで到着時刻は11/30の9:25 1日得した気分だ。

さらに国内線に乗り換えてライアテア島に13:25到着。島の周りはサンゴ礁に囲まれ上空から見ると浅瀬が水色でとても美しかった。

 

 空港からほんの数分のヨットハーバーに移動。ガイドS氏が色々船の説明を受けている間、我々はシャワー(水シャワー)を浴びる様言われた。毎日は入れないので急いで済ませた。15:40いざ出港と思いきや夕食の買い出しの為町の近くにある船着き場に移動しスーパーに向かった。水、食料など仕入れ再び出港し今夜は港から少し離れた内海の中に停泊した。停泊場所には丸いうきがありそれを船に積んである棒で拾いあげる作業が私の役目だったがこれが重くてなかなか難しかった。

 

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131074820j:plain

 夕暮れ時、Sさんの誕生日なのでビールで乾杯した。ゆっくり日が沈むのを船のデッキでずっと見守る。夕日が沈んでからも空と雲の輝きが更に色を増し飽きずに眺めていた。とにかく雲の形と変わっていく色が美しかった。ムード音楽も流れ、そしてSさんの作るオードブルやつまみが美味しく酒がどんどん進んでいった。何時の間にか沢山の星が空をうめつくしていた。

 

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131074903j:plain

 

 *12/1 7:00起床。晴れ。S氏が雑穀米炊いてくれ、それがとても美味しかった。

 9:30出港前になぜか私だけ船の操縦の指導を受けた。エンジンを手動に変えサドルを前に倒すと前進し手前に引くと後退だ。中間がニュウトラルの停止位置。進路を左に進みたいときは右側のエンジンを前進させ船首の方向を変える。小回りの操作が必要なときはおおむねこんな感じだ。海を快調に走っているときは例の丸くて大きい操縦桿を右左に動か様だ。私が触れたのはほんの一部に過ぎないが貴重で楽しい体験だった。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075038j:plain


再び港に横付けし一週間分の買い物をした。食料の他、日用品等大量の買い物をした。再び出港しライアティア島からタハア島に移動。島から少し離れた所に3つの島があり水上コテージが沢山建っていた。その近くでヨットを停泊させた。16:00船尾に付けているゴムボートをおろし島に上陸した。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075122j:plain


 

 少し歩いた所から海に入った。いよいよシュノーケリング開始。流れが結構速い。

サンゴの塊が所々にあり白・鮮やかな紫・グレーなど色とりどりだ。それを避けて泳いだり歩いたりして海中に目をやる。Hさんが借りたマスクの調子が悪く水入ってくるとぼやいていた。やはり自前が宜しい様だ。S氏がパンをまくと色とりどりの魚がすぐに集まってきた。鮮やかな青色、縦縞模様の魚、口が尖った魚、30センチ位の黒いウミウシも海底にいて、拾って感触を楽しんだ。

 

  短い時間だったがすごく楽しめた。

夕日が沈むころより始まる夕食。今夜は生マグロの切り身、エビ、トマトにマンゴーなどたっぷりかけた海鮮丼を頂いた。とても美味しかった。話も弾み、話題は日本の事はもちろん世界の話しにも広ろがり時間を忘れ話し込んでいた。

 

 

 

 *12/2 7:30 起床。快晴。朝食は葉野菜、バナナ、ベーコン、ヨーグルト、パン、ミルクコーヒー。食後は皆で船の掃除。箒で掃きモップと雑巾で拭き掃除。9:30出港しようとしたら碇が岩に引っ掛かり動かないとの事。S氏が水中に潜り私も操縦桿をとり 何とか碇を上げることができた。約1時間はかかりやっと出港した。

 

 外海に出て全速力でボラボラ島に向かう。外海はやはり揺れが大きかった。ボラボラ島タヒチで一番の高級リゾート地だ。世界の超お金持ちがバカンスを楽しむ所だ。中心部の島に奇怪な形の山があり、中海を挟んでまわりをサンゴ礁が取り囲んでいる。その上の僅かな陸地から水上コテイジが海に向かってたくさん建っていた。茅葺の家は数えきれい。眺めは最高だ。ベランダからは海に直ぐ入れるし、予約すれば送迎のボートでシュノーケリングポイントまで連れて行ってくれるようだ。

16:00島の停泊地に到着。ブイを見つけもたもたしているとボートが近づき、作業を手伝ってくれた。それは良かったが停泊料を集めに来たとの事。船のゴミを持って行ってくれた。前回は無かったのにとS氏。暑いので少し海に入ってみることにした。

 足の着かない所なので恐る恐るチョットとだけ泳いでみた。Sさんはすいすいかっこよく泳いでいた。船内のシャワーも浴びる場所はトイレのある狭い空間で節水の為、素早く済ませる必要がある。また終わった後は下にたまった水を排出する作業(ボタンプッシュを繰り返す)が必要だった。

 S氏の作る料理は何時も美味しいが今夜は牛のテールシチュウと黒い雑穀入りご飯(キヌアかな?)。美味だった。星が輝き始めたので消灯し暫く星を眺めていた。深夜、目が覚めHさんと星空を見た。夕刻よりも何倍も星の数が多く天の川も見えていた。

 

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075559j:plain

 

 

12/3  7:00起床 晴れで風が心地よい。ここは貿易風地帯だ。(赤道付近では南半球で南東からの支配的に風が吹き、北半球では北東の風となる)。

  10:00近くの船着場に横付けしようと試みるが許可がもらえずボートに乗り換えて

島の中心、バイタぺの町に上陸。多くの車と観光客でにぎわっていた。高齢の方が多かったようだ。我々もそうだが。通りの出店で黒真珠のネックレスを買った。近くで養殖しているとの事。ここで着る涼しげな衣類も買うことが出来た。Hさんは使ない水中メガネを新調した。昼食後船に戻り水の給油場所に向かった。毎日水を使い洗い物や海に入った後にはシャワーも使う為3~4日に一度は水の補給が必要なのだ。20分近くかかった。船を移動させ島の更に奥まった所に向かった。途中には沢山の水上コテージが建っていた。最上級の建物は幾つもの小部屋横に建っていた。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075649j:plain

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075742j:plain


 停泊時にブイのひっかけ棒が壊れたり色々あったが、無事何とか終了。この作業が

一番大変だった。時々白いアジサシが飛んでくる。海の色に反射して羽根が水色に

見え私たちを楽しませてくれた。5時過ぎ、シャワーを浴びた。

 今宵の夕暮れはこれ迄で一番で美しかった。星空も綺麗だったので10時位まで空を

見ながら過ごしていた。

 

 

12/4   8:30朝食。サワーサップという緑色で棘のある果物。白い繊維の中に黒い種

が幾つもあり、甘く酸味が程よくあり美味だ。マンゴーもたっぷりと頂き朝から大満足の食事をとる。次のダビングポイントに向かって10時過ぎ出航。11時過ぎ、ゴムボートに乗り込み近くのダイビングポイントに出かけた。移動時間は20分位。

 浅瀬で小魚が多くいる場所で、他の観光客も来ていたが、少し流れが強い様だ。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075846j:plain

Sさんが餌をまくと前回よりも多くの魚が寄ってきた。鮮やかな青色や黄色、縞模様など場所を変えながら沢山の魚たちとの新しい出会いがあり本当に楽しい時間だった。

 陸上がり、記念に白いサンゴを拾い一時間位で船に戻った。2時過ぎ碇をあげ、次の停泊地に向かって出発した。また夕方のゴールタイムを迎え、昨日とは違った夕日を見ることが出来た。雲が輝き色をどん変え毎日飽きずに楽しむ事が出来た。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131075923j:plain

 夕食はトマトとイワシサーディン煮込みをご飯と共に食べた。S氏、初めて作ったそうだが美味しかった。食事をしながらもう次の旅の話が盛り上がった。

 

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131080043j:plain

 

 

*12/5 7時起床。タヒチアンの音楽を聴きながら朝食。9:45ボラボラ島出発。朝

山の上に虹がかかっていた。今日は雨の予報が出ている。またタハア島に向かって

針路をとった。急に雨が酷くなり、水溜のパケツを外に置いたり窓を閉めたり大わら

わになる。そんな中でもSさんはびしょ濡れになりながら舵をにぎっていた。

 外海は大きく揺れ船内の物が落ちる大きな音も聞こえた。私は気分が悪くなり部屋で横になっていた。15:20タハア島の見覚えのある教会が見えた。浅瀬に碇を下し、やっと一安心した。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131080437j:plain


 

 

 

*12/6  6:30起床。曇りのち晴れ。10:10モーターボートにのり1時間位でダイビングスポットに到着。ここも流れ強く流されそうになり必死でこらえた。Hさんが流され30m位行って止まった。良かった。少し行くと流れが穏やかになりSさんがパンをまくと沢山の魚が集まってきた。つぎつぎと集まりにぎやかな色とりどりの魚で思わず声が出てしまう程だった。皆、前回よりも大分泳ぎに慣れ、水中散歩を楽しむ事ができた。昼頃には船に戻った。2時過ぎ、ライティア島に近い次の停泊地を目指し

 ヨットの帆をあげ、出発したが急に風雨が強くなり1時間以上走ったが良くない状況の為、戻ることを決めた。揚げていた帆を皆で協力して下し、S氏の運転を見守った。17時前に元の停泊地にやっと戻る事が出た。今日の西の空は雲が厚く夕日は望めなかった。明日は下船の日。残りのビールを飲みすぎて酔っぱらった感があったが皆で片づけを済ませ、明日の早出の出発の準備もPM9時にほぼ終了した。

 

 

 

*12/7  いよいよ下船の日だ。少し緊張して早めに起きた。朝食は下船後となる為

おにぎりを握った。ゴミの整理、冷蔵庫の整理等皆で協力して進めた。7:20出港し

8:50ライアティア島の港に到着。この後レンタカーに乗り島の海岸沿いの道に沿ってドライブに出かけた。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131080329j:plain

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131080345j:plain



住宅の庭には南国の花が咲き乱れ、ブレットフルーツ,マンゴー、バナナ、パパイヤなど至る所にあつた。11:30遺跡の見学。1200年前、南の島から船で人が渡って住み始め、400年前にフランス人がこの島に来てそれから支配が

始まったようだ。大きなマンゴーがいっぱい落ちていて割れていたが洗って食べるととても美味しく2個も食べてしまった。

f:id:hyakumatu_sapporo:20200131080229j:plain

 

15:00ドライブから戻り17:50タヒチに向け出発。19:30どしゃぶりの雨の中

タヒチの空港に到着。深夜成田行きの人達が大勢いて約2時間待ちの長い行列。

さすがに疲れた。貴重な経験をさせてもらった今回の旅、山も良いが海の中にも

そして上にも素晴らしい景色がある事を再認識した旅だった。

来年の再会を約束して皆さんとお別れした。

                                   以上

ヒヤリハット

  海の流れが速く流されたこと。レンタルのマスクが痛んで水漏れし使えなかった。