【山名・コース】 タケノコ山(934m)
【 期 間 】 2020年2月4日
【 形 態 】 C:サークル山行
【 天 候 】 晴れのち雪
【 性 別 】 男性7名 女性4名
【 メンバー 】 山スキー :CL古、SL吉、多、美、泉、島、平
スノーシュー:佐、松、金、布
【 山行形態 】 山スキー :登り4時間00分 下り1時間45分
スノーシュー:登り3時間45分 下り1時間00分
【短信・感想】 平
今回は札幌150峰のちょうど100座目、昨年暮れに登った長白稜(1020m)の下にあるタケノコ山です。
昨年の秋、冬山に登るため山スキーセットを購入しました。山スキーは十数年振りです。以前は金具がジルブレッタでスキーは安い板でしたから、非常に重かった記憶があります。それに比べると軽くて進化したものだなと感心させられました。しかし、新しいスキーでの練習を全くせずに参加したため、ビンディングの扱い方が判らない、登りで力を使い果たし下りがままならない等々。非常に苦労した思い出が蘇ってきます。
登山当日、我が家付近では、昨日から今朝にかけて、かなりの勢いで雪が降り風も付いていました。久しぶりに除雪車が出動し夜中の騒々しいこと。しかし、白石辺りからは雪が止んで登山日和を思わせる天候に変わっていました。登山口の除雪された広い駐車場に到着したのが7時30分。7時50分登山開始となりました。
計画では緩やかな左側の尾根に取り付く予定でしたが、右側に山スキーにとって魅力的なオープンスペースが見えてきました。そこで、予定を変更し右側の尾根に取り付くことにしましたが、これが大きな間違いでした。
尾根に向かう斜面には小さいながらも雪崩の跡があり、先頭を行く吉さんの辺りにはひび割れが生じています。プラス気温が続いた斜面に昨夜からの雪が積もって危険な状態にあるようです。間隔を開けて慎重に一人ずつ危険な斜面を横切ったところで休憩し、シャベルコンプレッションテスト(CT)を行いました。手首を支点にして2回叩いたところでブロックが前に出てきます。更に続けると50㎝辺りにも2つ目の層があるようです。慎重を期して登る必要があります。
休憩した後はスノーシュー組と山スキー組に分かれて頂上を目指すことになりました。スノーシュー組はどんどん直登していきます。山スキー組はジグを切りながら歩を進め何とか尾根に取り付きましたが、その後は雑木が多くスキーを脱いでツボ足での登山となりました。
今の山スキー靴は底に深い溝が彫られていないこと、ザックにスキーを付けると雑木の枝が邪魔をして前に進めないこと、手で持つスキーの重いことなどから難行苦行の連続でした。スキーは履くものであって手で持ち運ぶものでないことを再認識させられた次第です。頂上近くまで登ってからスキーを履いて11時50分やっと頂上に辿り着くことができました。
頂上では15分待たされたスノーシュー組が凍えていました。早速写真撮影を済ませて、スノーシュー組は登ってきたトレースに沿って、山スキー組は緩やかな(登山口から見て)左側の尾根を下山することにしました。
スノーシュー組は順調に下山し、13時には駐車場に到着したことのことです。山スキー組は苦難の連続で、駐車場に到着したのは13時45分でした。
スノーシュー組は、車の合鍵がないことから、外気に晒された状態で45分待つことになってしまいました。本当に申し訳ありませんでした。
山スキーは難しいです。ゲレンデで練習したことは何の役にも立ちませんでした。山スキーの場合は、恐怖感が優先して上半身に力が入り、滑り方について冷静な判断ができないようです。しかし、「ゲレンデにおいてできないことは山でできるはずがない」訳ですから、ゲレンデにおける練習を、そして下手は下手なりに山での経験を積み重ねる必要があると感じました。
また、吉さんが提供してくれたトラックログの記録を見ると、一番険しいところを登っていたようです。計画で登り2時間30分のところを4時間かかってしまった理由がそこにありました。
最近、札幌150峰の山行は、苦難の連続ですが、あと50峰を残すところまで来ています。頑張って登りましょう!!