2020-04-12 暑寒別岳(1492㍍)

【山名・コース】寒暑別岳(1492m)

【期間】 2020年4月12日(日)   【天候】 快晴・無風

【形態】 ・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性2名 女性1名

【メンバー】 CL納、SL厚、武

【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 (山スキー) スノーシュー

【地点時間】〔記録者〕 武

 武宅5:25→納宅炊5:30→厚宅5:45→暑寒荘駐車場8:45→入山9:15→滝見台13:00→デポ地点13:50→暑寒別岳山頂15:20→デポ地点15:45→下山18:10

【短信・感想】   武

  

暑寒別岳は夏山山行で1993年7月、1996年6月の2回登っただけで、積雪期は初めてである。当初4月11日~12日の計画であったがコロナウイルス流行の為、日帰り山行に変更しての参加をしてきました。

増毛観光情報局にて除雪状況を確認したところ暑寒荘までの除雪は4月10日(金)の午前中に完了するとの事で聞いてたが、林道及び暑寒荘駐車場は1~2週間前に除雪が完了してたのようであった。

駐車場は既に満車状態、CL、AT氏を駐車場に降りてもらい100m下の3~4台駐車できるスペースに停める。

既に2台の車輌があり、単独の若者がスノーシュ―に履き替え出発の準備をしていた。

出発時は青空が広がり風もなく、まさにスキー日和の山行になりそうであった。

私にとって山スキーは昨年の2月24日の白井岳以来で、準備も慌ただしく用意をし満足に山行できるか心配であった。

午前9時15分暑寒荘駐車場を出発し赤い丸い標識(1~100程度)に沿って冬山ルート

(林道コース)を登る。

林道を離れやや急な木の間を登ると細尾根の上に出てきた。やや急な山道に入る前にスキーアイゼンが今のスキーに合わない事がわかり、私のみアイゼン無しで緩いジグを切りながら一汗を流す。

(スキー靴の収納ケースに入れたたスキーアイゼンが旧スキー用の為、新しいスキーに装着不可)

登り始めてここまで55分間。

細い尾根なので視線を遮るものも無く、快晴の上、風もなく良い眺めだ。

緩やかな登りが続き赤い丸い標識の数が増えるのを確認しながら汗をかく。

11時ごろになると前方から山スキーヤーやスノーシュウーの登山者が降りてくる。

前方にドーム状のピークが大きくなり、屋根の上に出ると滝見台の地点に着く。(13時)

真正面に見えるのが西暑寒別岳で青空の中すばらしい。

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(後2時間で山頂まで行く事ができるか不安であった。)

大斜面の手前に屏風岩のピークがあり、東斜面をトラバースして屏風岩と大斜面のコルに出る。

急斜面を前にしてスキーアイゼン無しで登るはきついのでシートラで登るようにとCLよりアド

バイスを受けた。リュックにスキーを装着すれば良かったがスキーを担いで登る事30分。

疲労も増し、見かねてATさんが古いタイプのスキーアイゼンを結束バンド4本で固定する。

大斜面に入るコル部分でリックの荷を軽くする為、ツエルトに不用荷物をデポする。

大斜面はそれほど急な感覚ではなくジクを切りながらスキーアイゼンも十分効き進む事がで

きたが残り40~50mポイントで凍った雪面が続く。

 

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その時点でATさんがこれ以上無理との事で中止をする。私は、それから30m程度進むが

スキーアイゼンの結束バンドの4本中3本が切れた為、私も1430m地点で中止をし、CLのみ山頂

に行ってもらう。

ATさんが中止した地点までスキーアイゼン無しで慎重に降り、スキーシールを外して大斜面を滑降。

一部アイズバンで気をつけなければならない箇所があるがスキーシュプールの跡をなぞるように滑るとデポしたコルまですんなり滑る事ができ大パノラマを堪能する。

デポ地点で遅い昼食をしていると程なくCLが山頂まで行って来て合流する。

既に15時40分であった。

 

我々が最後の入山者であるが、すぐ横のコル部分でスノーシュウでの単独者がいて安心する。

下山は滝見台の横を滑りながら廻りの景色を眺めながら山スキーを滑る。

それ以後は気温が下がってきたせいか雪質の表面が固くなってきた。(藻中状態だ)

木を避けながら滑るが先ほどのようにスキーコントロールが困難になり転ぶ回数が皆増え、最後のスノーシュウの登山者にも追いつかれる。

林道まで出ると雪質がさらに固くなり樹林も多くなり、全員シートラに変えての下山。

18時10分暑寒荘駐車場に無事下山8時間55分の山行であった。

入山から下山まで快晴の中、今シーズン最初の山スキーを満喫する事ができCL,ATさんありがとうございました。

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ヒヤリハット

1年ぶりの山スキーの為、前日にスキーシールを貼ったが後部のシールの金具の破損を発見。

急遽秀岳荘にて手直しする事になった。

又、スキー靴の収納ケースに入れたたスキーアイゼンが旧スキー用の為、当日まで装着不可との事を気がつかなくその後の登りはスキーシールでのみで登る事になった。

(事前に使用する物の点検を余裕をもって確認が必要、古い工具は早めに処分する。)