2020-08-26~27 十勝岳(2077㍍)[新得コース]

【山名・コース】十勝岳(2077m)新得コース

【期間】 2020年8月26日(水)~27日(木)

【天  候】晴れ 

【形態】 A・ (C) ・ P ・ 他

【性別】 男性4名 女性4名

【メンバー】 CL:藤,SL:武,柳,佐T,椎,塩,泉,佐々 

【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕会員№356 佐々

  8月26日:パドルクラブ10:00 新得町屈足フクハラ12:30

 トムラ山の交流館13:30

 8月27日:山の交流館4:30 登山口5:30 第1渡渉7:00 樹林帯終了8:30

      美瑛岳十勝岳分岐10:30 頂上着10:50 頂上発11:25 樹林帯入り

      12:25 第1渡渉13:40 登山口14:55

      行動時間(休憩含む)登り5時間20分

                下り3時間30分

【短信・感想】会員NO 356佐々木 宏冶

1.26日午後に宿泊地の新得町屈足のトムラ山の交流館に到着。この施設はパンフレットによると町が設置し地元で管理しているとのことで、管理棟とコテージ3棟からなっており、きれいでりっぱ。コテージは寝具、調理用具、冷蔵庫など全て揃っており、バス・トイレも当然水洗でウォシュレットも付いている。山の交流館の道路を挟んだ前に山村留学の看板のある富村牛小中学校がある。案内板をみてトムラウシ富村牛と書くんだと妙に感心。交流館に貼ってあった新聞記事によると2016年の本屋大賞を受賞した「羊と鋼の森」の著者、宮下奈都は2013年の1年間、子供の山村留学で家族5人でここに住んだとのこと。ウイキペデアによると富村牛小中学校は全校生徒17人、うち山村留学生徒が9人とのこと。

 時間があったので、Yさんと登山口への林道入口の下見を兼ねて、20㌔ほど先のトムラウシ望岳台に行ってみた。東大雪荘からトムラウシ短縮登山口への途中に望岳台があり、天気が良くトムラウシの雄姿がバッチリ見えた。3時半過ぎからリーダーが調達してくれたすき焼きで翌日の英気を養い、7時頃に就寝。

2.27日。3時半に起床し、準備万端、4時半前に交流館を出発。舗装の道道を12㌔程行き曙橋を渉ると十勝岳登山口まで18、6キロ、の標識があり砂利道の林道に入る。この林道はしばらく通行止めとなっていたが18年から通行可能になったとのこと。それほど荒れてなく、要所要所に十勝岳登山口方向との標識があり40分ほどで登山口に到着。登山口の2キロほど手前に秘奥の滝の入口があった。駐車スペースは狭く、5台程度か。

3.いよいよ全長約8キロ、往復16キロの登山開始。早速、下刈りをしていないため笹被りの道の道を手で払いながら、また潜りながら進む。朝露で濡れるもそれほどでもない。笹被りの道が終わると今度はハイマツのトンネル道、また笹被りの道と繰り返す。特にハイマツのトンネル道は傾斜はそれほどでなくても、枝がリュック、衣服等に引っ掛かり歩き辛くストレスが溜まる。1時間半ほどで第1渡渉、更に15分ほどで本流渡渉。これでハイマツ帯が終わりと思いきや更に1時間強、ハイマツ帯の中を登ってようやく荒涼たる火山灰の砂礫地帯に出た。ここまではほぼ眺望はないが、直射日光が当たらず暑さは苦にならなかった。ここまで3時間、頂上は見えなかったが直下の尾根が見えて、少しテンションが上がる。小さい虫がすごく多く、衣服に模様がつき、また口や鼻に入るほど。

4.ここから頂上までの標高差は約500m。火山灰地に転がる岩の間を鉄杭のテープと岩のペンキを目印にしながら登る。急斜面は砂礫で滑り、滑落しないよう慎重に登る。ガスが掛かったり晴れたりで美瑛岳トムラウシなどは見えない。砂礫地帯を登ること2時間でようやく尾根の美瑛岳十勝岳の分岐に出た。ここからは頂上は手の届くほど近い。20分で頂上到着。新得コースからは我々だけだったが望岳台コース、カミホロコースからの登山者で頂上は結構の密。ガスの晴れ間に富良野岳方面、美瑛岳方面は見えたが、大雪やトムラウシ、夕張・芦別岳方面は見えなかったのは残念。

5.30分ほどの休憩の後下山開始。下山は砂礫の急斜面は滑り落ちないよう気を付けて下り、登り2時間20分を1時間で下る。ハイマツのトンネル、笹被りの道をまた通るのかと若干憂鬱だったが、ハイマツ、笹の向きが下りに向いていたのか、それほど苦も無く、登り3時間を2時間20分で下った。全行程約16㌔を約9時間半で踏破、終わってみれば達成感・満足感十分。

6.帰りに秘奥の滝(直爆25m、林道沿いの入口からでも見える)を見て、屈足温泉レイクインで汗を流し、解散。

 

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