2020-11-15 羊蹄山 1898㍍(喜茂別コース)

【山名・コース】羊蹄山(1898m) 喜茂別コース

【期間】 令和2年 11月 15日 【天候】晴れ

【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性 3名 女性 0名

【メンバー】CL:K石 SL:S竹 Y川

【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー

【地点時間】〔記録者〕会員№358 Y川

 

【短信・感想】 Y川

今シーズン冬装備の初登山である。11月の羊蹄は初めてであり様子はよくわからないが、喜茂別登山口のゲートは開いており、標高420㍍地点まで約1キロ強、車で入っていく。雪は10㌢程、積っている程度であり乗用車で難なく入ってくることができる。7時40分、最初は全員、つぼ足でスタートする。最近のもの思われるスキーのトレースに沿って登っていく。

先行者も一人いる。夏ルートの近くではあるが少し南側の尾根を登っていくが、笹の葉がまだ雪から出ており、また笹の茎がトラップの様に弓なりになっており登りづらい。

夏道を探して右にルートをずらしながら登っていった。夏道に出たり外れたりを繰り返し標高を稼ぎ1000㍍付近でワカンを装着した。風はなく、天気は良いのだが、足下が不安定で一歩一歩ゆっくりと登っていく。

 今年は秋までそれなりの山行をこなし、体力もついてきたと自分なりには感じていたのだが、佐竹さんと比較すると雲泥の差があることをつくづく感じる。先頭を佐竹さんが歩くと付いていけない。ついつい無理をしてしまうから、汗だくになり、そして息が上がってしまう。

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先頭を歩く方がずっと楽である。たぶんS竹さんは野生動物の生まれ替わりなのだろう。今回は山を楽しむというより、自分の程度を知り、トレーニングのための登山と考える事にした。そういう山行はつらいものである。

 標高1200㍍あたりの灌木が少なくなったあたりで先行者が下山してきた。「この先の灌木の中は急勾配になり、しかも股下あたりまで雪があり、登れないので、あきらめた。今年10回目の羊蹄登頂の予定だったが、残念ながら無理ある。」との事だった。

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 「この人の行ったところの一歩先まで行こう!」という事で前進を開始する。ほどなく灌木地帯に入り、たしかに太い枝をまたいだり、くぐったりと悪銭苦闘が始まった。

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すでにオーバーペースで登ってきている僕にとっては、一気にその付けが回ってきた。太い枝をまたいだ瞬間、両太ももが痙った。少し休み、次の枝をまたぐと、また痙った。68番を飲んで少し休むことにする。湯も多めに飲んだ。

僕が休んでいる間、偵察に行ったK石さんが、「この先で急勾配になり進むのは大変だ!」との事だった。私に配慮して、そう言ってくれたのだと思うが、ホッとした。

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今回の山行は、ここまでで行動停止となった。獲得到達標高は1350㍍。到着時刻は12時20分。気温3℃。12時40分に下山を開始した。4時間40分の登りであった。下山完了は14時50分。2時間10分での下山であった。

【ヒヤリ・ハット】

 ひとは自分の体力不足を隠そうとして、また迷惑をかけまいとして、つい無理をしてしまう。そうすると、つけは必ずどこかで現れる。自分の力量以上の行動は差し控えるべきである。