2021-4-15 喜茂別岳(1176.8㍍)並河山(1258㍍)丹沢山(1052㍍)

【山名・コース】喜茂別岳(1176.8㍍)並河山(1258㍍)丹沢山(1052㍍)

【期間】 2021年 4月 15日    【天候】曇りのち一時晴れ

【形態】 A・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性 8名 女性 7名

【メンバー】CL古 1SL竹 多 吉K 藤 塩 2SL佐K 松 平 高 椎 3SL金 佐(俊) 星 泉

【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕  吉K

 6:40中山峠→7:40 鉄塔→8:20 萬年草→9:30 喜茂別岳山頂→10:20 並河山山頂→11:50 丹沢山ピーク→13:05林道着→14:10 無意根大橋へ下山

【短信・感想】   吉K

 

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札幌150峰山行もいよいよ大詰めになってきた。今回は139番目並河山 140番目丹沢山山行なのだが、大詰めになってくるとは何を意味するかというと、難関の山行がどうしても後に回され、結果的に行きづらい山ばかりが残されているという事なのである。

今回の周回コースは20㎞弱のロングコースである。

簾舞旧道路情報館集合時間はいつもより1時間早い6時00分。無意根大橋に車を2台デポし、6時40分に中山峠を出発した。

Windy天気予報の通り、曇り空の中のスタートである。しかし山行後半は晴れてくる予報。風は無く、雪はしっかりとしまっており、つぼ足で快適に林道を歩く。ほぼ平らであり、歩行スピードもかなり速いが、全員おしゃべりをしながら楽しそうに歩いている。

鉄塔には丁度1時間で到着し、それ以降は林道はなく、先行者のトレースもないが、適切なルートファインディングで予定コース通りに進んでいく。スマホの普及、そしてスマホに入れたGPSの普及でコース取りの容易さはGPSの存在しなかった時代とは雲泥の差である。今回の山行ルートも20年前には「行きたいが、自分では到底無理なコースだ」とあきらめていたルートであった。地図とコンパスだけで如何に現在地を把握していたのか、先人達の経験と知恵に頭が下がる思いである。
 空はときどき太陽が見え隠れし、太陽が出るとダケカンバの林の中は、木々の影が美しい。喜茂別近くまでは特にアイゼンを必要とする箇所もなく、各自必要と思われる箇所でアイゼンを装着していた。

 空は相変らず曇ってはいるが、喜茂別岳山頂に近づいてくると、右手に並河山、中岳、無意根山が綺麗に連続して並んでいる。時折、日が差すと、真っ白な無意根山が白く輝く。先行者が小さく喜茂別岳山頂近くに点々と見える。美しい眺めである。

 

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2時間50分で喜茂別岳山頂に到着した。次はいよいよ並河山である。広い広い、木々の無い斜面を70㍍下り、150㍍登る。とっても気持ちが良い。アイゼンが気持ちよく雪面に突き刺さり不安感はない。振り返ると古さんが一人、喜茂別岳からの斜面を下ってきているのが、小さく小さく見える。

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並河岳の山頂は、喜茂別岳とは全く異なり、一面ハイマツに覆われていた。並河山の独特の山頂であった。出発から3時間40分での到着である。ここまでは約9.5㎞であり、こ

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こからは長い、無意根大橋への下りが始まる。ルート取りさえ間違わなければ問題はなさそうだ。後ろを振り返ると中岳のピークが大きく見える。4年前の中岳山行が思い出

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される。あの時は中岳が遠くてなかなか山頂が近づいてこなかった事を思い出す。今、当時とほぼ同じコースを下って行っている。地形が少し複雑になるところがあり、注意

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しながら進んで行った。丹沢山は地形図上では何とか山の形をしているが、実施は非常になだらかな山頂でどこが山頂なのかわかりづらい山だった。でもGPSが指す地点にしっかりと看板は備え付けられていた。アイゼンは全員すっと装着したままで、背中に背負っているワカン・スノーシューはずっと担いたままである。

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 13時05分には林道まで下りてきた。予定よりかなり早い。歩きやすい雪面がずっとここまで続いてきたからである。しかし林道のある620㍍あたりまで下ってくると、雪面は崩れやすくなり歩きづらくなってきた。林道上に雪崩のデブリ跡が沢山残っている。

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これを注意しながらクリアし、長い林道歩きの後、14時10分に下山を完了した。

私のGPSでは全行程19.5㎞ 時間7時間30分 平均速度は2.6㎞であった。単純に他の山行とは比較はできないし、良し悪しの判断にはならないが、冬山山行としては百松の冬山山行の中では最高スピードだろう。