2021-7-4 熊ノ沢コース~定山渓天狗岳Ⅱ峰(1105㍍)

【山名・コース】熊ノ沢コース~上天Ⅱ峰(1.105m)

【期間】 2021年7月4日(日)

【天候】 晴れ

【形態】 A・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性2名 女性1名

【メンバー】CL笠  SL 佐 藤

【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー スノーシュー

【地点時間】〔記録者〕   藤

      7:05入渓→8:30 F1→9:30 F2→9:50左又分岐715m→11:00枯れ終点

      12:00Ⅱ峰とⅢ峰コル→14:30夏道出会い→登山口下山16:15

【短信・感想】  藤

 定天に登る熊ノ沢コースを文字通り沢から入って、Ⅲ峰とⅡ峰のコルに取り付いてⅡ峰から夏道で下る山行計画に参加した。

残雪期にⅢ峰からⅡ峰への往復は経験しているが、夏は全く想像がつかない。ましてや沢、夏にそんなに水量が有ったかしらん⁈沢入門経験者ならOKという事で、今年初めての遡行開始。残念なことに、出だしは水量が無い上に綺麗な沢とは言い難い。

 夏道の直ぐ脇を沢が流れ時折交差するので、ぼっーとしてると夏道を歩いてる。後ろのSLから沢を歩けと指示が入る。夏道の登山者と云っても3名ほどの出会いだったが、こちらの装備を見て怪訝な顔をされた。

 顕著な滝は2本。610mF1は短く狭まい、四肢をツッパレバ登れるが滑る。CLは「ここで遊ばずしてどこで遊ぶかと」3回挑戦して4回目に突破。

 私、CLの落ちる様を見て、落ちてもさほどダメージが無いことを確認してるから同じように登るが落ちた。右岸の草付きをへつって突破。670mF2は3段滝だ、頭から水をかぶる覚悟で中央突破。SLは「濡れるの嫌だと」左岸をへつる。流石ベテランで私はとても怖くてへつれない。

 715mここで左股へ、振り返ると羊蹄山が見える。次第に枯れ沢ではあるが泥沢でクマの落とし物、手型、鹿の足跡も出てくる。食べごろの独活・蕗が育ってる。

 沢地形の終わりは11:00ここまで4時間の登攀。ここからは私だけチエーンスパイクを装着する。コル迄1時間を予定してるが、ここから藪漕ぎの始まり。笹薮としては薄いのだろうが灌木が入り混じり、既に4時間四肢をフルに使って登攀してきてるので、かき分ける腕力が足りない。先頭のCLが直ぐに見えなくなり声を頼りについて行く。途中マタタビの花を見つけたがカメラに収める気力なし。急登を登ってⅡ峰に着いた時は少し頭が出ただけで、前に本峰がそびえていたが見渡す限り笹薮で何の感動もなかった。むしろこの藪からいつ出られるかと思う方が先だった。

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 夏道に出るには急斜面を下らなければならない。何処で懸垂下降するかと探してると踏み跡があるとCLが叫ぶが確かに急傾斜だ。岩魚沢から上がった人が付けた踏み跡じゃやないかとCLは推察した。笹、灌木につかまりながら慎重に下り、少し平坦になったところでCLがGPSで確認すると既に夏道に出てると、すると姿が見えなかったSLが此処だと叫び、行ってみると藪のない「土場だ、道だ」。これで、藪漕ぎから解放されたと思った。14:30夏道到着でここまで3時間30分藪を漕いだことになる。

 下りはチエーンスパイクのお陰と藪から解放された嬉しさで、元気ハツラツ、スタコラサッサと降りてきた。

 最後に、登頂出来たのは3人だったからとCLが言われたが、確かに私の様にサポートされる人間があと2人もいれば時間オーバーで撤退を余儀なくされただろう。

 今回はベテランに囲まれサポートを受けての登攀で目的達成、ありがとうございました。

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