2022-5-15~21 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」熊野古道 小辺路【高野山~熊野三山】と伊勢神宮参拝

【山名・コース】世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道

熊野古道 小辺路高野山熊野三山】と伊勢神宮参拝        

【期     間】 2022年5月15日(土)~5月21日(土)

【形        態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性      別】 男性 3名 女性 3名

【メンバー】 CL 134金K、SL 345柳G、204星H、317納Y、366多D、376宇T

【山行形態】 尾根 (縦走) 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【企画計画】 №177吉D

1日目 5月15日(日)【天候】 曇り

07:30新千歳空港ANAカウンター前集合             

ANA772 08:25新千歳→10:47 伊丹空港着                  @9,910円

11:10伊丹空港→11:45なんば駅着→12:00難波駅→12:50 橋本着13:10発→13:59 極楽橋着-極楽橋駅ケーブルカー-高野山駅着-高野山バス乗車-萱堂前下車 荷物預ける

 ◎観光:金剛峰寺-壇上伽藍-根本大塔-御影堂-金堂等々の観光(5時に宿に戻る)    宿泊:上池院   @11,000円 二の膳付き ★弁当なし

 

【短信・感想】会員№376 宇T

2日目 5月16日(月)【天候】 曇り 
高野山⇒大股(距離17km 所要時間6時間)奥の院(観光)-金剛三昧院石標-大滝口女人堂跡-薄峠-丁石-スカイライン合流-水ケ峰分岐平辻-大股バス停 宿泊:ホテルのせ川 @10,660円(男女二部屋で2食弁当🍙付き) 
 
【地点時間】〔記録者〕会員№345 柳G 
 早朝お参り6:30→バスで弘法大師御廟8:02→8;10弘法大師御廟9:30→バスで小辺路
入口(830m)10:00→10:17大滝→11:12薄峠(1032m)→12:00林道出合(700m)→14:40水ヶ峰 
(1160m)→16:50大股(670m)  
 
【短信・感想】会員 №345 柳G 
熊野古道初日 
お宿(宿坊/上池院)での約30分の早朝お参りと朝食後、バスで奥の院弘法大師御廟見学(お参り)、再度バスで小辺路入口まで戻り昨日の高野山お寺巡りと早朝の宿でのお参りのご利益を両手に抱え小辺路参詣路の初日スタート。 
 

奥の院正門右 豊臣家墓所弘法大師御廟がある奥の院では豊臣家、織田家墓所があり、武田信玄上杉謙信墓所が並んでいるとの事でした。忠臣蔵浅野内匠頭墓所もありました。 
 
4日間ロングコースが続くので先ずはゆっくりと歩調を進める。 
天気も良く静かな樹林帯の中、歩き易い林道の様な感じの参詣路を登って行く。標高差は結構あるも登山道の様な眺望は無くひたすら歩くのみ。程なく大滝経由最初のピーク
の薄峠に着く。そこから一旦300m位下り、再度本日の最高峰の水ヶ峰まで450m位登る。 
途中何度か車道に合流しながら最後は今日の難関の登山道の様は悪路を下り本日の目的地の大股に到着。今日の宿は現代風のホテルのせ川。夕食はアユの塩焼き、鴨鍋とアルコールで今日の長旅の疲れを癒す。 

スタート時点では我々グループだけで水ヶ峰辺りで逆方向から来る参詣者に出合うかと予想していたが、結局途中誰にも逢わなかった。熊野古道世界遺産で沢山の人達が訪れ途中に茶店とか自動販売機が有って賑わっていのを想像していたが誰にも逢わず昔の茶店跡の痕跡が所々有るだけで予想外だった。 
参詣路は各ポイントで標識も完備しており迷う事は無く道幅も一部を除いて林道並みに広く歩き易いが距離が長く、アップダウンも有るのでシニアには厳しいコースである。 
 

 
3日目 5月17日(火)【天候】 曇り大股⇒三浦口( 距離17km 所要時間6時間40分 )大股バス停-萱刈場小屋跡-檜峠-伯母子峠(1220m)-伯母子岳(1334m)-伯母子峠-上西家跡 三浦口バス停  宿泊:農家民宿 山本 @8,300円(2食🍙付き) 
 
【地点時間】〔記録者〕会員№134金K  
8:30 登山口 9:30 萱刈小屋 11:45 伯母子岳山頂 16:30 下山口 
 
【短信・感想】会員 №134金K 
熊野古道2日目前日の疲れた足も温泉とケアで快調。宿のご主人に登山口まで送って頂き出発。 
残念なことに雨が落ちて来て、雨具を付けての急な登りは切ない。少し登るうちに雨もそれほどでなく、身軽になる。 
今日は檜峠まで566m登り、1.7㎞少し下り、伯母子峠分岐より山頂への近道を見つけ、110m登る。先頭の柳川さんのリードでゆっくりと進み、程良い休憩を入れての歩みは快適でした。この山は200名山ですが、山頂に着くまでは貸し切り状態。山頂には数組の登山者が居て、写真を撮って頂きました。 
 

一番良い時期に来たのか、アカヤシオシロヤシオの出迎えが有り、とても綺麗でした。その後、上西家、水が元茶跡など、今は説明板と広い空き地があるのみでした。 
杉林の道を9.8㎞の長い下りを三浦口バス停迄下りていき、農家民宿やまもとにTEL。
民宿のご主人はもう下山口に待っていてくれて私達が遅いので車で寝ていたとの事でした。ここは十津川村、前は多くの宿があったそうですが今は2件のみになり、宿が取れなかった方はテントを持つか、2日分の行程を歩くそうです。途中、萱刈小屋跡に小屋があり、次の日登山口で会った方たちがここで泊まったとの事でした。 
口コミで評価の高いおかみさんが作る野菜中心で地産地消の食事は2食とも美味しく完食でした。 
 


4日目 5月18日(水)【天候】 晴れ 
三浦口バス停⇒十津川温泉( 距離20km 所要時間5時間55分 ) 
【地点時間】会員№204 星原しをり 
6:30民宿発-7:40三浦口バス停-9:20三十丁の水-10:25三浦峠10:50-古矢倉跡-13:55
西中バス停14:10-16:10柳本橋 宿泊:十津川温泉 やまとや @8,600円(2食🍙付)  
【短信・感想】  
熊野古道3日目 
農家民宿の朝はニワトリさんの声で起こされると、ご主人から前夜聞かされていましたが、気づくことなく熟睡でした。きょうも晴れのようです。6時半にバス停まで送って頂き今回初めてのつり橋渡りから始まりました。 
 


今日の登りは標高差720mで距離は4.5㎞です。中間に三十丁の水場あると言う事で、
SLの歩きに助けられて、心に余裕があり森の木々の変化を楽しむことが出来ました。水場には細い流れがあり暑い日には登山者を潤してくれることでしょう。30分に一息の
ペースで三浦峠につきましたら先着さんがいて、同じルートを目指しているようでした。 

立派な看板には十津川郷の歴史が記されていて、北海道の新十津川町への移住には大きな災害の末に、集団で新天地を求めて入植されたことが記されていました。「新十津川物語」の原作者もこの地の方とのことで、望郷の想いがつづられていたのを想い出しました。 
30分の休息を経て1.1km先の古矢倉跡をめざしました。微かに跡らしきものに触れた後は
6.3kmの下りになります。その先に西口バス停があり、時間について間に合えば、その先の8km のアスファル道はバスの利用もどうか?とリーダーからの提案に、運を天に任せて西口バス停に向かいました。 
バス停 アッタ~❣  時間は~? 10分後!  ウレッシイ~~💕!! 
 
皆さんも同感かと思いましたら、流石!わが会の猛者2名が歩いてみるといってくれて、元気に出発しました。 
午後に入り気温も上がってきました。 
ガンバレ! ガンバレ! 
バスの中から応援コールを送り無事にゴールをされることを祈りました。バス組は14:30分には宿着で今日1日歩けた奇跡に感謝でした。 16時10分にこやかに、爽やかな笑顔で納谷さん、多Dさんが玄関に立たれていました。 
ヤッタネ❣❣ 
 
 
5日目 5月19日(木)  【天候】 好天無風 
十津川温泉熊野本宮大社( 距離15.2km 所要時間5時間35分 )宿泊/ゲストハウス結 @4,800円(素泊まり) 夕食:外食か購入、朝食:各自 
 
【地点時間】〔記録者〕会員 №317納Y  
宿泊(十津川温泉やまとや)07:30出発-08:00柳本橋-10:56観音堂11:19-11:56果無峠12:17-13:52七色分岐13:52-15:03八木尾バス停15:03-15:36道の駅くまの16:33-
16:40熊野本宮大社17:45-18:00ゲストハウス結 
【短信・感想】 
熊野古道4日目初日17㎞、2日目17㎞、3日目20㎞と54㎞を歩いてきた。今日は残りの15.4㎞を歩けばゴールの熊野本宮大社に到着だ。ここまでメンバーに異変は無く元気に歩き通してきている。高野山から始まり、神社、お寺があるたび手を合わせ何度もこの旅の無事を祈り続けてきた。とにかく全員が無事に熊野古道を歩き通すことが今日一日の目標である。 
出発地は奈良県十津川村。十津川はかつて都に遠いところから”遠都川村”と呼ばれていたと云う。日本一広い、人口約5000人の村。周囲は1000メートルを超す100余りの山々に囲まれており、長さ297.7mの日本一長い吊り橋“谷瀬の吊り橋”がある。地元の人達の生活に必須な吊り橋との事だが、この地域が如何に辺境な地であるかを物語る象徴のように感じられる。 
十津川村は北海道との縁は深く明治22年8月、記録的な豪雨を受け十津川村の多くの集落が水没し壊滅的な被害を受け、600戸、2,489人が新天地を求めて北海道へ移住をしたという歴史が残る新十津川町ルーツの地だ。 
とにかく平らなところが無いこんな辺境地に何故集落が出来たのか。平清盛の嫡孫、当代随一の美男子と云われた平維盛の墓が残っていると云う…。

落に着いた。
ここには「世界遺産熊野古道」の大きな石碑があった。
若干の立ち休みをして歩き出すと孟宗竹の竹林が現れ、何かないかなと覗き込むと期待通りに孟宗竹のタケノコだ!
ここを通る人たちは急な登りが続くのでタケノコどころではないのだろうか。
危ないと止められながらも地面にナイフを入れ切り取ってみたが柔らかい。
”タケノコ”ゲット!
また重くなるがリュックに入れて果無峠を目指す。
登れど登れど果無峠は遠い。果無峠は果てし無く続く山道のだった。
登り続けること約4時間やっと峠のピークに着いた。
ここからもう少し登れば果無山があると多田さんが教えてくれた。

08:00柳本橋からスタートし15分ほどで果無峠登山口。粗い石畳の登山道を直立する杉木立ちを見ながらきつい登りに堪えていると果無山脈を見渡せる果無集 
微妙に心が揺れるのだが多田さんも登ろうという気にはならないようだ。この時点で予定より90分遅れとの事(計画書の行動時間には休憩は加算せれていないとの事)。 
今日の目的地は八木尾バス停。そこでバスに間に合わなければ歩く距離が増える。それを承知しているメンバーは若干の休憩をして行動開始。 

 
標高により樹種が変わるが深い樹林帯で視界も展望もない。そんな単調な登山道に “ギンリョウソウ”だけがあちこちに咲いて一服の安らぎを与えてくれる。 
敬意を表し花言葉を調べてみた。 
花言葉は“はにかみ、そっと見守る” まさに言い得て妙…。 
 
果無峠を過ぎてからは急な下り坂が続く。登りも下りも果てし無い。七色分岐に到着し案内図を見ると“道しるべを過ぎると急な坂が始まる”とあり、その次は 
“下り坂がきつくなる”とコメントされており延々と下り坂が続く。 
下り坂も終盤になったところに孟宗竹の竹林が出てきた。 
またまた“タケノコ”ゲット!。 
 
気を紛らわせながら急な下り坂を降り切り目的地八木尾バス停に到着した。 
全員無事熊野古道踏破だ。 
バンザ~イ!しかし、喜びは束の間だった。 
バスの時刻表を見ると最終バスは10分前に行ったばかり。落胆しているとそこに軽トラのおじさんが車を降りて話しかけてきた。熊野古道を歩き切ったことを伝えると称えてくれ「一人だけなら乗せてあげても良い」との事。有り難い申し出にそれではと若い者順で選ばれたキレイどころが助手席に乗せてもらうこととした。しかし、交渉上手なCLが空いている荷台を見逃すはずがない。結局、荷台には全員のリュックを乗せて頂く交渉が成立し次のバス停がある残りの5人は空身で道の駅“ほんぐう”まで1.3㎞を歩けることになった。 
まさに熊野古道を歩き切り肩の荷が下りた気分だ。青空と熊野川を眺めながらそよ風を浴び爽快に歩くことが出来た。 
軽トラのおじさんありがとうございました❣ 
 

16:40に熊野本宮大社へ到着したのだが熊野本宮大社の閉門は17:00との事。 
158段の階段を駆け上がり閉門ギリギリで参拝を済ませ、お守りと朱印状も何とか頂くことが出来た。 

全員の記念写真は丁度歩いてきた巫女さんにお願いした。 
これで本日のスケジュールは無事終了!と思ったところで多Dさんのわがまま…。 
「巫女さんと二人だけで写真を撮りた~い❣❣」 
メンバーからは微妙に“ひんしゅく~”の空気も流れたが“熊野の神様”は多Dさんの願いをしっかり受け止め叶えてくれた。長かった熊野古道踏破は無事終了した。 
 

 6日目  5月20日(金)  【天候】 晴れ熊野本宮大社伊勢市 
宿泊:伊勢駅から2分「日の出旅館」@7,000円(朝食付)夕食【小料理屋・奈かの】  【地点時間】〔記録者〕会員№366多D 
民宿結6:45-本宮大社前7:25-新宮駅8:32-紀伊勝浦駅9:05-那智の滝9:29-大門坂バス停11:49-那智駅12:08-速玉大社着12:44-新宮駅15:31-多気18:42-伊勢市着19:04- 日の出旅館19:10 
                 
【短信・感想 
雨も降らず風も無く良い山旅を続けて来ました。本日は観光になります。 
ゲストハウス結を6:45出まして大鳥居を参拝。 
 

ここからタクシーに乗り新宮駅 15:31の普通列車伊勢市へ 私はいつも車で移動していますが、のんびり気車の旅、いいものです。(3時間30分)19:04伊勢市到着 
日の出旅館は駅からすぐ前、築90年です。チエックインをしてすぐに外食、隣の居酒屋で皆さんビール私コーラで乾杯お疲れ様でした。 
 



7日目5月21日(土)  【天候】 晴れ伊勢神宮参拝し帰札 
◎午前中に伊勢神宮外宮→内宮参拝 12:21伊勢市駅発-14:10名古屋着 
14:31名鉄名古屋-15:06 中部国際空港着@890円 名鉄名古屋本線準急空港行④線 ANA715 16:35中部国際空港-18:15 千歳着 

 

【短信・感想】会員№376 宇T

                    
吉Dさんへ 
熊野古道の旅を企画していただきありがとうございました。7泊8日の旅程の緻密さに感服でした。今回は参加できず札幌で気をもんでいたのではないかと思いますが好天に恵まれ目標を完遂できました。CL、SL、ご参加の皆さんお世話になりありがとうございました。私もご年長の皆さんの歩きを目標に頑張ります。次の企画を楽しみにしています。