2022-7-8~9 赤岳(2078㍍)・白雲岳(2229.5㍍)・高根ケ原

【山名・コース】 赤岳(2078m)・白雲岳(2229.5m)・高根ケ原

【 期   間 】  2022年07月08日~09日

【 形   態 】  A:会山行

【 天   候 】  一日目:快晴  二日目:快晴→曇り→雨

【 性   別 】  男性3名、女性1名 

【 メンバー 】  CL武D、SL佐々K、椎N、平N

【 山行形態 】  尾根歩き

         

 

【短信・感想】                           会員NO.371  平N

  7月12日出発の予定を7月8日に繰り上げ、2泊3日で忠別岳を目指すことになりました。佐々Kさんの車に全員が乗せて貰い、銀泉台(1484m)に到着したのが9時15分。平日にも拘わらず本州ナンバーと北海道ナンバーの車で駐車場はほぼ満杯の状態でした。

  準備を整え登山を開始したのが9時40分。久しぶりのテント泊であり、日数も2泊3日であることから、ザックの重さが12kg~15kg。白雲岳避難小屋のテント場まで無事到着できるだろうかと不安を抱えながら、小休止を繰り返し11時30分にコマクサ平(1842m)に到着することができました。ザックは肩に食い込み、足裏と膝にかかる負担も大きなものですが、少し慣れてきたような気がします。また、この辺りからコマクサ、ツガザクラミヤマキンバイなどの高山植物が顔を出すようになり、心を癒してくれます。

  そして、赤岳頂上に到着したのが13時15分。ここからはほぼ平坦な登山道が続きます。気持ち的にも一息つくことができました。ここで食事を摂り13時35分に出発。登山道の脇にはチョウノスケ草やマルバシモツケが散見されます。そして、白雲分岐に14時20分到着。チングルマ、キバナシャクナゲ、エゾノハクサンイチゲなどを見ながら足場の悪い登山道を下って行きます。テント場近くでは袋角が生えた2頭の鹿が悠然と高山植物を食んでいました。

テント場に到着したのが15時。時間が遅かったこともあり、良い場所はすべて埋まっていました。我々が選んだ場所は、雨が降ると水が溜まりそうな所です。荷物を片付け、ザックの重さのちょっとした部分を占めていた黒霧島を取り出してやっと一杯飲める時間がきました。

  翌日の9日(土)は、3時に起床し各々食事を済ませ白雲岳に向けて4時30分に出発。絶好の天気で、白雲岳分岐でザックをデポし空身で進むことになりました。分岐を出発してすぐ、先行する若者が何かを発見し立ち止まっています。ナキウサギを見ているのかと思ったら、何とそれは「真っ白い腹をしたおごじょ」でした。初めての経験で感激しました。白雲岳頂上は相変わらずの強風でしたが、快晴のため360度がパノラマ状態でした。トムラウシ山からオプタテシケ山は勿論のこと、遠くに雌阿寒岳から雄阿寒岳まで臨むことができました。

  その後テント場に戻り忠別岳を目指すことになりますが、その距離は約9km。時間的に無理だろうという結論に至り、高根ケ原から先は11時までに行けるところまで行って戻ってくることにしました。高根ケ原を進むと、ナナカマドの白い花が群生しています。その他ミヤマキンバイ(??)、キジムシロ、ホソバウルップ草、エゾツツジなどの高山植物が今を盛りと咲いています。

  8時10分小休止。遠くの空がだんだん曇ってきました。そのガスがこちらに向かってスピードを上げているように見えます。すれ違ったガイドさんから有用な情報を得ました。「明日に向って天気は下り坂。今日の午後には風が強くなり、雨が伴う。」とのこと。目的地を高原温泉分岐(注:三笠新道方面は通行禁止になっています。)までに変更し、午前中にはテントを撤収し1日早く下山することとしました。

  高原温泉分岐からテント場に戻ったのが9時55分。約1時間で撤収完了。小泉岳経由で下山することになりました。小泉岳に差し掛かった11時45分頃、風雨が強くなってきたので雨具を着用することになりました。私は雨具の下を省いたのが大きな間違いでした。小泉岳付近は横から雨が降ってくるので、あっという間にずぶぬれです。大雪山では雨具を着用する場合には上下ともに着用しなければならない、と勉強させて貰いました。小泉岳付近はちょうど様々な高山植物が真っ盛りの時期らしく写真撮影する人で賑わっていました。

  赤岳頂上12時25分、コマクサ平の少し上にある「銀泉台まで2.5km」の看板付近(コマクサが雨後のタケノコの如く群生しています。コマクサがほとんど見えなかった昨日と全く違う光景にビックリさせられました。)13時20分、登山口14時25分にそれぞれ通過し、14時40分無事に駐車場に到着することができました。