2022-9-20 表銀座縦走② 燕岳(2763㍍)

【山名・コース】表銀座縦走 燕岳(2763m)

【期間】 2022年 9月20日(月)    【天候】 曇り

【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性1名 女性3名

【メンバー】 納Y、金K、宇TN、厚M

【山行形態】 尾根 (縦走) 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕会員№161厚M

有明荘08:01出発→08:33中房温泉登山口→09:16第1ベンチ09:25→09:59第2ベンチ10:00→10:41第3ベンチ10:49→11:36富士見ベンチ11:53→12:58合戦小屋13:22→13:43合戦山13:45→14:25燕山荘ベンチ→15:00燕山荘チェックイン15:40→16:30燕岳山頂16:50→17:55燕山荘

 

【短信・感想】会員№161 厚M

 今回の山行の「北アルプスの女王」と呼ばれている「燕岳」は北アルプスに最初に登った山だった。今回で三度目となったがこの表銀座縦走路を又歩く事ができると思うと、早くから興奮気味だった。生憎台風の影響で、スタートが一日遅れ、「有明荘」に二泊することになったが、山行開始迄の雑多な疲れを大きな露天風呂につかり癒し、万全の体調でスタートできた。

この合戦尾根ルートは「北アルプス三大急登」のひとつとして有名で、登山口からいきなり急登が始まったが、第一から第三ベンチ迄丁度良い間隔でベンチがあるので、休憩には良かった。晴れていたら見えるはずの「富士見ベンチ」も濃い雲の中で、振り返っても景色は何も見えず、ひたすら歩く事に専念した。

急途を登りきると、いよいよ待望の「合戦小屋」が近づいて来る。ザックを下ろし、迷わず「スイカありますか?」と聞きに入った。「間に合った」(後日、二日後の22日で終了したことを知るラッキー!)。合戦小屋は燕山荘の経営で同小屋の物資を上げるためのケーブルが有明温泉と、合戦小屋とを結んでいる。ありがたい事です。

その後は皆、スイカパワーで元気に歩き通し、懐かしい「つばくろ山荘」に一歩、一歩近づいて行った。ピーク迄は何の展望も無いまま歩く事に専念したが「つばくろ山荘」に到着すると、私達を待っていたように「懐かしい山々」が次々と見え出した。

「これこれ!!この景色」を見にはるばるやって来た事を思うと、嬉しくて涙があふれ出た。その感動は「燕岳」のピーク迄続いた。途中で出会ったカップルと仲良く話し、写真を取り合った。遅めのピーク到着だったので込み合うこともなく、ピークからの展望を楽しむことができた。そして、私達は何と恵まれているのだろう「ブロッケン現象」迄現れて、手を振り続けてなお一層の感動を味わった。

夕食の時間の事もあり、去りがたかったが山荘に戻ることにした。山荘ではいつもクラシックのコンサートが開かれていて、オーナー自らアルプスホルンの演奏をしていただいたりと贅沢な時間を過ごさせていただいたが、残念ながらコロナ禍の影響かそれは叶わなかった。黙食の夕食を静かに済ませて、静かな食堂で食後のワインを少しだけいただいて眠りについた。