【山名・コース】 コビキ沢 → 神威岳 → 夏道下山
【期間】 2024年8月4日 【天候】 曇り
【形態】 (A)・ C・ P ・ 他
【性別】 男性 4名 女性 3名
【メンバー】 CS 二H(輝)、SL 笠I、二H(理)、佐TK、城D、栗H、新I
【山行形態】 沢登り
【地点時間】 7:40登山開始 → 8:20懸垂下降訓練 → 8:40入渓 → 11:20源頭部直登
→ 12:10 神威岳 13:00 → 15:10下山 →まつの湯直行
【短信・感想】〔記録者〕No.388 新I
今回は沢入門第2段、コビキ沢(神威岳)です。
この日の天候はどんよりとした曇り。夜明け前の土砂降りは止んでいるが、いつ降ってもおかしくなさそうな空模様。気温はそれほど高くなく23度ほど。沢日和とは言いにくい気候ですが、記録者を含めて沢ビギナー3人の気分は上々です。
最初に感想を言えば「沢って気持ちイイ!」です。暑い日であれば、さらに「チョー気持ちイイ!」はず。せせらぎがまず持って美しい。当たり前にキラキラしてる。さらに夏道と違って登るルート自体に変化があり、狭い沢であってもどこを歩こうかと考えながら歩くのが楽しい。たまに小滝と出くわし取り付くルートを見つけるのも楽しく、クリアした時の達成感がまたイイ。沢にハマる人の気持ちがちょっとだけ分かった気がしました。今回は初心者レベル(?)の沢なので落ちたところでビチャビチャに濡れるだけ。しかも頼り甲斐ある熟練者に随行してもらっているので何の心配もない。感謝、感謝です。
ただし、最後の源頭部の急登はマジでキツい!のが玉に瑕でしょうか。
さて、当日の行程。
さっぽろ湖第一展望台にクルマを停めて登山準備開始。沢靴、ハーネス、シュリンゲ、カラビナ、ヘルメットなど準備万端整える。沢入門第1段をクリアしている城Dさん、栗Hさんはさっさと沢靴履いたりハーネスつけたり手際足際が良い。まごつく記録者はすでに経験の差を感じます。遅れまじと準備を急ぎ、先輩諸氏に身支度を確認してもらい登山開始。
まずは神威岳林道を進む。40分ほど歩いて入渓ポイントを決め、林道から外れます。ここで初心者のための懸垂下降トレーニング。先輩諸氏に態勢を全て準備してもらい、生徒3名は下降器の使い方を手取り足取り教えてもらいました。
そして、入渓。
初入渓の感触は“ムニュ”でしょうか? 沢靴、沢靴下にまとわりつく水が慣れない感触です。水に慣れるとサクサク進みます。沢は緩やかな登りで水量も思ったほど無く、意外にもスタスタ歩けるものです。沢靴フェルト底の滑らなさ具合を理解し始めると、沢底や水の流れる岩の歩き方を掴めてきたようです。何となくですけど…(笑)。沢歩きに慣れ緊張がとけてくると自然と笑顔になってきます。印象的だったのは熟練の佐TK先輩が軽やかに飛ぶように沢をこなす姿。まさしく水を得た佐TK。
ほどなく小滝と遭遇。ドボンすると全身濡れる滝壺付き。それぞれ左右に巻いてクリアを図りますが、半身ドボン者も発生。これまた楽し♪です。いくつかの二股ポイントも出てきますが、熟練者のルーファイに間違いなし。頼りっぱなしでした。感謝。
沢登り最終盤に大きめな滝と遭遇が待ってました。ここでは先輩方にロープを垂らしてもらい、安全確保しながら登ります。このポイントはかなり真面目に登りました。
楽しい沢登りが終えた後には、源頭部の長い急登が待ち受けてました。キビシい、キツい、ツラい。ここは定番の源頭部ルートなのか、藪漕ぎは前半だけでしっかりした道が出来ています。それゆえにザレ化したルートになって足元のグリップが効きにくく滑りやすい。「ラク」や「ラーク」も連続します。さらに木々や笹が抜かれすぎて、手繰るものが少なく登りにくさが倍増。立ち休憩を何度も挟み、呼吸と気持ちを入れながら、何とか尾根に取り付くも、さらにピークまでが急登。疲れたふくらはぎ、太ももにカツを入れて、ようやく登頂となりました。ほんに疲れました。
あいにくピークは一面ガス。一瞬、空沼岳(?)のアタマが見えましたが、すぐに雲に包まれてしまい全く展望なし。
のんびり休憩。昼メシを腹に突っ込んでから下山開始にします。
下山は夏道。無理やりザックに詰め込んだ夏靴に履き替えて意気揚々と下りましたが、夏道が沢筋みたいなもの。けっこう水が流れてます。濡れないように歩くのも疲れました。この山は沢靴オンリーの行って来いがベストでしたね。
熟練の先輩諸氏に見守れながらの沢山行。ただただ感謝です。山岳会に入会したからこそ味わえた登山となりました。沢にハマってしまいそうな気分です。
沢だけど沼りそうです。
【ヒヤリハット】 特になし