【山名・コース】 伊吹山(1377m)・八経ケ岳(1915m)・大台ケ原山(1695m)・荒島岳(1523m)
【 期 間 】 2023年06月18~29日
【 形 態 】 C:サークル山行
【 天 候 】 雨模様が2日間、その他は曇り
【 性 別 】 男性2名
【 メンバー 】 CL武D(元会員)、SL平N
【 山行形態 】 尾 根
【短信・感想】 会員NO.371 平 N
かねてから希望していた車内泊による本州山行が、元会員の武Dさんからお誘いを受けて実現することになりました。
これまでは1泊の車内泊しか経験したことがありません。
今回は、フェリーの2泊を除いた9連泊の本格的な車内泊によるツアーなので不安はありましたが、非常に楽しみにしていました。
事前に、車用網戸やLED電球による車内の照明、天井収納を作成するなど主に百円ショップで手に入れた部材を使ってDIYによる準備に勤しみ、出掛ける前から十分に楽しんでいました。
そういった意味では、車内泊を快適に過ごすためにはどうしたら良いのか考え工夫することに力が入り、結果として4つの百名山を登ることが二の次になったような気がしています。
20日は、伊吹山に登るため、宿泊場所である近江母の里道の駅から伊吹山ドライブウェイ入口を目指します。
8時に開通するのを待って入口を出発、頂上の駐車場に着きましたが濃霧のため20m先も見えません。
西登山コースの入口を探すのにウロウロ、何とか発見して8時45分にスタートしました。
登山道は鹿の食害から野草(薬草が主体)を守るため金網で囲まれており、途中には3つの金網ゲートが設けられていました。
織田信長が南蛮の薬草栽培を推進したことから、この山麓には今でも200種以上の薬草が育っているということです。
9時15分頂上に着きましたが、濃霧のため景色は全く見えません。
下山は東コースを使うことにしました。
途中には危険だから要注意の看板が何枚も建てられていました。しかし、特に危険な場所はなかったので不思議に思いました。
狭い登山道は露で濡れた野草が覆いかぶさっており、ズボンがどんどん濡れてきて乾く暇がありません。
10時には出発地点の頂上駐車場に到着、最後まで展望が開けることはありませんでした。
21日は、大峰千日回峰行で知られる大峰奥駈道の一部を構成する八経ケ岳登山です。
吉野黒滝道の駅から登山口である行者環トンネル西口までは曲がりくねった見通しの悪い道が続きます。
慎重を期しながら車を進めていたところ対向車と出会いましたが、交差することができません。
対向車がバックして道を開けてくれたので助かりました。
対向車は釣り人だったように思います、この辺りはアユ釣りが盛んなところで、あちらこちらで友アユが売られていました。
登山口である行者環トンネル西口駐車場の管理人によると、今降っている雨は午後からはさらに強まる見込みであり、山の天気は下界とは大きく異なるので十分注意するように言われて、6時50分に登山を開始しました。
修験道だけあって最初から急登が続きます、雨具を着ているので体温が内に籠り暑くてかないません。
7時05分には早くも衣服調整です。
8時頃1423m地点に到達し小休止、念のため68番を服用。
そして、弁天の森を過ぎた辺りでまた小休止、9時半頃再度雨具を着用してさらに歩を進め、10時25分避難小屋に到着しました。
小屋を過ぎてからは下り坂、最後の登り返しは辛かったが、11時に頂上に到着。
何とか登ることができました。風が強く霧雨が降っているので、11時15分には下山を開始。
14時20分に行者環トンネル西口駐車場に着くことができました。
22日は雨模様なので、コインランドリーで洗濯をしてから熊野市立図書館に向かいそこで休息をとることにしました。
図書館はクーラーが入っていて本を読みながら居眠りするのに最適な場所です。
午後から上北山道の駅まで戻り、翌日の大台ケ原山登山に備えて、鱈腹酒を飲み早めに寝ました。
23日は晴天の中大台ケ原山の登山です。
登山口は大台ケ原ビジターセンターにあります。
国道169号線の東熊野街道から大台ケ原公園川上線に入ると曲がりくねった登りが30kmほど続いています。
大台ケ原ビジターセンターを8時40分にスタート。
9時25分に日出ケ岳に到着。晴れていますが、梅雨時のためか遠くは霧がかかって展望がききません。
途中には樹木や野鳥を紹介する看板が建てられており、登山道と言うよりも遊歩道といった感じです。
大きな望遠レンズで野鳥を撮っている人も散見されました。当初は周回コースで下山する計画でしたが、この後の移動を考慮してピストンで下山し、10時35分大台ケ原ビジターセンターに到着しました。
24日は晴天で暑い中を伊勢神宮の参拝にあてました。そして、天気予報を確認すると、百名山の一つである荒島岳登山を予定している27日は現地の天気が雨模様。
そこで、25日に予定していた御在所岳(三重県にある二百名山の一つ)を取り止め、荒島岳登山に充てることとしました。
伊勢神宮の参拝後、岐阜県にある池田温泉道の駅まで移動しました。
25日は4時20分に池田温泉道の駅を出発して福井県大野市まで高速道路を飛ばし、7時10分越前おおの荒島の郷道の駅に到着。
登山口は道の駅の近くにあるはずだがよく分かりません。
地元の人二人に尋ねて何とか登山口に着くことができました。
今日は晴天で蒸し暑い中、最後の山「荒島岳」の登山です。
登山口を7時30分にスタート。
蒸し暑いので30分毎に小休止を繰り返しながら、小荒島岳の分岐に到着したのが10時20分。
12時にやっと頂上に立つことができました。
12時35分には下山を開始し、登山口に到着したのが15時30分。
そして、この日の万歩計は34,543歩を示していました。蒸し暑い中、水分補給に努めながらの長い道のりでした。八経ケ岳登山が26,080歩でしたから、その大変さが分かろうというものです。
26日はロックフィル式ダムで造られた人造湖である九頭竜湖まで出掛け、瀬戸大橋のテストケースとして掛けられた「夢のかけはし」を見学。
27日は永平寺で座禅を体験し、参道にある店で美味しい「おろしそば」を堪能しました。
28日は雨模様だったので、敦賀市立図書館で休息してから市内の施設で日帰り入浴しフェリーターミナルに向かいました。フェリーの中では最後の酒盛りをし、翌29日の午後8時30分苫小牧東港に到着するまで本を読んだり入浴したりゆったりとした時間を過ごすことができました。