2022-6-3~4 天塩岳(1557.6㍍)

【山名・コース】天塩岳(1557.6m)

【期間】 2022年6月3日(金)~4日(土)【天候】 曇り時々晴れ

【形態】 (A)・C ・ P ・ 他

【性別】 男性2名 

【メンバー】 CL:武D,SL:佐SK

【山行形態】 (尾根) 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕会員№.356 佐SK

 3日 天塩岳ヒュッテ14:00 前天塩岳・旧道分岐14:40 旧道沢15:00

    天塩岳ヒュッテ16:00

4日 天塩岳ヒュッテ4:20 連絡路入口4:50 新道分岐5:30 避難小屋7:00

   天塩岳頂上7:50 旧道1,300m付近9:20 天塩岳頂上10:20 

   避難小屋11:00 新道分岐12:30 天塩岳ヒュッテ13:30

【短信・感想】会員№365 佐SK

  • ヒュッテに旧道は雪渓が薄い部分があるので踏み抜きに注意して登るようにとの張り紙があったので、旧道の下見に行った。しかし時間がなく、旧道の雪渓の場所まで行けず引返したので様子は分からなかった。今回の山行の目的は天塩岳の頂上を踏むことと旧道の雪渓付近にある鉛筆の太さほどもあるという行者ニンニク採取である。旧道の様子が分からなったので注意に従い、連絡路を通って新道を登り、頂上から旧道を下り、雪渓に降りて行者ニンニクを探すこととした。その晩はヒュッテに泊り、早くに就寝。山開きの前々日と云うこともあってヒュッテには我々2人を含めて3人だけ。前日は満員になると云う。
  • 4日は曇りで、ガスが出ていた。朝4時20分に出発。30分ほどで連絡路に入った。連絡路は入口直後から半ばまで新しい登山道に付け替えられていた。板で階段状に土留めをしてあるので非常に歩き易い。板の様子から昨年か今年に付け替えたものと思われる。尾根に出てもガスで眺望はなかったが、避難小屋手前のガレ場付近はシャクナゲが満開だった。3時間半で頂上に到着。風は若干、強かった。
  • 頂上(1558m)からハイマツ帯の中の旧道を下る。石がゴロゴロして歩きづらい。標高1400m付近から雪渓が現れたがまだ行者ニンニクは現れない。途中からアイゼンを付け、行者ニンニクを求めて更に1300m付近まで降りた。ガスも濃くなり、付近はぼんやりとしか見えない。1200m付近にあるラクダ岩も見えない。

    段々勾配がきつくなり雪渓が軟らかいためアイゼンが効かず10mほど滑落、肝を冷やす。雪渓の縁を探すも行者ニンニクは見えない。リーダーは5,6年前まで何度も来ているが今年は雪渓が深く、まだ雪の下かもしれないとのこと。そこで行者ニンニクは諦め下山することとした。このまま旧道を下ることも考えたが、急こう配の谷を下ることは滑落の危険があるため頂上へ250m程登り返すこととした。
  • 1時間程で頂上に再度到着。到着時にはガスが晴れて前天塩岳等が望まれた。3時間ほどで下山。途中、7~8人の登山者と会った。

    ヒュッテ前で明日の山開きに参加するため車中泊するとの人に聞いたら山開きの参加者は50人程とのこと。

行者ニンニク採取は来年、旧道から再度挑戦!

ヒヤリハット】 

旧道の雪渓を下山中、急勾配で雪が軟らかくチェーンスパイクが効かず10mほど滑落、木の枝に掴まり辛うじて留まったが、木の枝がなければ深い谷で更に50mも滑落したかも知れない。12本爪アイゼンとピッケルが必要。