【山名・コース】南九州山行 屋久島宮之浦岳、開聞岳、韓国岳、高千穂峰
【期間】 2023年11月19日(日)~24(金)
【形態】 【A】・C・ P ・ 他
【性別】 男性 2名 女性 4名
【メンバー】 CL納Y SL厚M、佐TJ、柏K、宇T、城D
山行計画概要: https://drive.google.com/file/d/1qPBeSvzkkfTY5YgNRhY_xjuJ75RebEpu/view?usp=sharing
山行ミーティング資料: https://drive.google.com/file/d/1VWhX4Mw0PdMKQER-ZrBD7D-NkFM4oc78/view?usp=sharing
今回の山行は当会でも4名が所属する「北海道神宮さざれ石会」の神社参拝旅行が11/17~19の日程で宮崎県を訪れる事となり、せっかく九州へ行くなら山も登って来ようと云う山屋の単純な発想から神社参拝旅行の日程終了後に現地で解散し11/19(日)夕方、鹿児島空港集合で会山行として募集することとした。
個人的には2023年3月に九州全域を廻って登った山ばかりだが“いい山”は何度登ってもいいし、会山行として募集することにより行きたくても中々行けない九州遠征のきっかけ作りもさせていただきたいとの想いでもあった。行程は19日に屋久島に入り、20日早朝出発で最南の日本百名山宮之浦岳を山中泊で縦走し縄文杉の息吹を頂きながら散策、21日下山後に宮之浦港からフェリーで指宿へ渡り、“砂湯”で体を休め、翌22日に開聞岳を登り下山後に霧島温泉へ向かい、23日韓国岳、24日は坂本龍馬が新婚旅行でお龍さんと登ったと云う天孫降臨神話の高千穂峰に登り、国宝霧島神宮に参拝し鹿児島空港から帰る計画とした。
“予備日無し”なので“ひと月に35日雨が降る”と云われる屋久島の天候次第で足止めとなる可能性もゼロでは無いが、その時はその時。キリマンジャロでは「ハクナマタタ」、沖縄では「なんくるないさ~」すべては神さまの思し召しのまま…。
そんな山行に応募があるか心配していたところに城戸さんから「私、行きたいです」と連絡があり、厚Mさん、J子さんも加わり、神社参拝旅行組の柏川さん、宇Tさん、納Yの6名のパーティとなった。
城Dさんは仕事の都合で23日帰札となり4日連続山行だが、厚Mさん、J子さんは5日連続山行、神社参拝旅行組3名は19日が高千穂峰登山であったため、19日~24日まで6日連続の山行となり山岳会だからこその超ハードスケジュールであったが誰もそれに尻込みするメンバーはおらず計画は当初予定通り遂行された。
宮之浦岳は山中泊なので15㎏程度の装備での山行となったがこればかりは本格登山で止むを得ない。只、開聞岳からの山行は標高が高くない事と登山道が明確で日々の天候チェックにより好天に恵まれる予報であったため、体力の消耗を極力抑える目的で最小限の装備としアタックザックでの山行とした。これによりAve70overのパーティ全員が当初計画したすべての山を踏破することが出来た。
また、この山行では航空券はタイムセールを利用し、宿泊は屋久島民宿4950円、指宿、霧島は当会ユースホステル会員証をお借りしとてもリーズナブルに宿泊ができました。
会員の皆様にご報告させていただくと共に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
宮之浦岳地形図:
241120~21宮之浦岳アルバム:
【山名・コース】宮ヶ浦岳(1936m)
【期間】 2023年11月20日~21日 【天候】晴れ
【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性 2名 女性 4名
【メンバー】 CL城D SL納Y 厚M 佐TJ 宇T 柏K
【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー
【地点時間】〔記録者〕会員№378城D
11/20 5:30宿出発(タクシー)→6:25紀元杉→6:55淀川登山口7:10→8:03淀川小屋8:17
→10:15花之江河→13:25栗生岳13:43→13:54宮之浦岳14:34→15:38平石15:47
→17:16新高塚小屋(1泊)
11/21 5:00新高塚小屋出発→6:27高塚小屋6:36→6:42縄文杉7:17→7:42夫婦杉7:52→
8:32ウィルソン株8:51→9:07大株歩道入口→11:48荒川登山口→12:00タクシー乗車→
民宿志保経由→13:30宮之浦港到着→16:00高速船トッピー→17:15指宿港→湯の里YH着
【短信・感想】会員№378城D
今回は、先に他の予定で九州に入っている3人と札幌から屋久島に入る3人に分かれて屋久島入りとなった。私は後者で、佐TJさん、厚Mさんと3人で新千歳から伊丹経由で11/19 13:10に屋久島へ入りした。ほかの3人が屋久島へ入るまで4時間以上あったため、レンタカーを借りて屋久島散策へ。
屋久島には、コンビニがないため、まずは、空港近くのドラックストアにて、山での食事や行動食を物色に行ったが、なんと、パンもおにぎりも何もない。「天候が悪く船が3日間来てないため、食料不足」との事、食事の調達ができないと焦るが、今日は船が入っているので夕方には店頭に並ぶとの事少々不安はあったが観光へと向かった。
大川の滝、千尋滝を堪能し、今度は屋久島唯一のスーパーへ、どうにか食料を調達することができたが、離島の大変さを実感した。
民宿志保では、後から到着の3人と合流し皆で夕食をとり、明日の行動時間の打ち合わせを行いながら、楽しい団らん、女将さんから自宅で栽培しているドラゴンフルーツをごちそうになった。
11/20 宿に荷物を置かせてもらい、ジャンボタクシーにて、紀元杉まで向かう。紀元杉から淀川登山口までは道路が崩れていて車両の通行ができないため徒歩となる。薄明るくなってきた中歩き始める。大きく太い杉がそこかしこにあり、「ウォー」と歓声を上げながら進む淀川登山口でトイレを済ませ、準備を整え、登山開始。すぐに体も温まり、衣服調整を行う。たくさんの杉たち・緑生い茂る登山道を感動しながら、進んでいく。
花はほぼなく、キノコもない、花之江河にも花はない、「花の季節にも来たいね」と話しながら、登る。ロープ場が数か所にあり、安全に落ち着いてと自分に言い聞かせ恐怖と闘いながら、降りる・登る。リュックの重さが肩に食い込む、思った以上に重さが体力を奪っていく。
疲れた体に絶景が癒してくれる。初めての景色、自然の偉大さを実感する。
宮ヶ浦岳に向かう途中、山の斜面に大きな岩がゴロゴロしており、これはどこからやってきた?と疑問が。不思議な光景。
宮ヶ浦岳登頂が予定より2時間も遅れてしまっているため、予定の高塚小屋までは無理であろう、手前の新高塚小屋に宿泊し、明日の出発を早くしようと相談しながら、宮ヶ浦岳を下山する。新高塚小屋に17:16に到着。すでに6組ぐらいのグループが到着しており、就寝中のグループもあり、寝床を確保し、皆で食事とする。
ガスカートリッジは民宿志保に置いてあったものを数個と新品一つを使って食事の準備をする。水場は近くにあり便利である。明日は高速船の時間もあるので、出発を1時間半早め5:00とすることを皆で相談し、19時過ぎには就寝とする。
上下ダウンを着て春秋用のシュラフに入り就寝するが、23時過ぎ寒くて目が覚める。
カイロ貼ろうかどうしようか迷いながら、ウトウトして朝を迎える。
11/21 昨日すでに寝ていたグループは2時過ぎには出発した。
3時過ぎに起き、寝床を片付け、食事をとり、荷物整理し、出発準備をする。
5時ヘッドランプを付け出発、ピンクテープを頼りに進んでいく。昨日宿泊予定だった高塚小屋に6:27到着、「昨日はここまで来るのは無理だったね、新高塚小屋で正解だったね。」と話していると明るくなってくる。ヘッドランプを外し、縄文杉へと向かう。
縄文杉に到着、樹齢は2100年から7200年と諸説あるが、これぞ屋久島のシンボルだ。
パワーを感じる、佇まいである。写真撮影をしているYAMAP職員の青年と出会う。図々しく青年に集合写真や個人写真を撮ってもらう。お礼を伝え、先に進む。
縄文杉だけでなく、樹齢1000年以上であろう杉たちがそこかしこに生えている。本当に自然の偉大さを何度も実感する。
山道がほぼ木道の階段になっており、土の上の山道より足への負担が大きく、疲れがたまっていく。
ウィルソン株に到着。小高い丘のような盛り上がりの切り株がウィルソン株である。
この切り株を紹介したウィルソン博士にちなんで名づけられている。ハートの天窓が映えている。ハート好きではないが、なんかテンションが上がる。
ウィルソン株を過ぎると、途中ヤクザルと出会う。
そして、延々と続くトロッコ道をひたすら歩く、もくもくと歩く。疲れで、周囲の景色に感動する余裕がなくなっていく。
荒川登山口へ到着。
しばし、休憩を取り、ジャンボタクシーの到着を待つ。
予定通りにいかないこともあったが、皆けがもなく無事に下山できたことに感謝。
皆さん楽しい山行をありがとうございました。
ジャンボタクシーの中からヤクシカ発見。
宮之浦港付近の食堂にてトビウオのから揚げ定食と勿論ビールで乾杯。
宮ヶ浦港から高速船トッピーで指宿港へ、
日常から別世界のパノラマ景色が広がる森の中で、生命の息吹を感じながら、1000年以上前の世界を想像し、絶大なパワーをもらった山行でした。
【ヒヤリハット】
特になし
241122開聞岳アルバム:
【期間】 2023年 11月 22日 (水) 【天候】 快晴
【形態】 A・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性2名 女性4名
【メンバー】 CL佐TJ SL厚M 納Y 柏K 城D 宇T
【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー
【地点時間】 〔記録者〕 会員№315 佐TJ
登山口2合目 09:00→4合目10:10→5合目10:30→仙人洞11:27→開聞岳12:25~12:55→仙人洞13:44→5合目14:23→登山口2合目15:05
「登り:3時間25分 下り:2時間10分」
【短信・感想】 会員№315 佐TJ
鹿児島県指宿市、開聞岳(かいもんだけ)(924m)別名薩摩富士
三角形の円錐型の美しい山。日本百名山の基準は標高1500m以上とあり標高は低くても美しさと絶景の素晴らしさ、標高が低い開聞岳は例外として選出されていると記載がある。
指宿駅でトヨタレンタカーを借り荷物を全部積み湯の里YHを8:00出発
無料駐車場ふれあい公園管理棟に向かうが少し離れてしまい登山口2合目で我々は降り、これから運転手として活躍して下さる納谷さんが近くの道路わきに一台駐車するスペースを見つけ、おかげで下山後は歩きが少なくてすんだ。
アスファルト舗装の道路に2合目登山口がありここで地図確認、昨日の宮之浦岳とは違い小さなザック、肩の荷は軽い。標高差853m。
シダや黄色の花「ツワブキ」が咲いている細い道を進み。5合目の展望台からは池田湖、海、遠くに山並みが見え始める。
登山道はらせん状に整備され時計回りに登って行く。7合目を過ぎると岩が多くなる。
仙人洞と名付けられた洞窟があり木切れ等投げ込み禁止とある。登山道にも深い穴あり覗いてみるが暗く底はわからない。山頂までは岩を乗り越えながらの難所を進む。手前には祠があり、登頂3時間25分を要した。現天皇陛下が登られた記念碑があり。錦江湾や桜島が一望、薩摩半島や海を見渡す大展望が広がる。
山頂では岩に立ち喜びながら個々に記念撮影、やっと全員で撮り終えて、最高の景色を堪能しながらゆっくり昼食を済ませ慎重に下山。途中小さな野イチゴを見つけ口にした、甘く美味しかった。
下山後、城戸さんが美しい開聞岳の姿を車移動しながら何度も降り写真におさめた。
人気の憧れの山には登山者も多く、鹿児島には4度訪れやっと叶うことができました。
【山名・コース】 韓国岳(1700)・大浪池展望台
【期 間】 2023年11月23日
【形 態】 (A) ・ C ・ P ・ 他
【性 別】 男性 2名 女性 4名
【メンバー】 CL柏K SL納Y 厚M 佐TJ 宇T 城D
【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー
【地点時間】 [記録者] 会員番号№319 柏K
距離 19.8Km 30分
9:50 えびの高原キャンップ場着
硫黄山展望台経由の登山口は噴火で通行止め、大浪池側コースに変更
つつじが丘登山口前移動(1 Km移動)
10:10 韓国岳登山口出発(つつじが丘登山口前)標高1190m付近
50分 2.6Km
11:00 韓国岳避難小屋 1340m付近
80分 1.2Km
20分 休憩
12:40 韓国岳頂上出発
30分 1.2Km
13:10 韓国岳避難小屋 1340
20分 0.6Km
13:30 大浪池東展望台 1380m付近
10分 0.6Km
13: 45 韓国岳分岐 1320m
55分 2.6Km
14:40 韓国岳登山口着(つつじが丘登山口前) 1200m
14:45 えびの高原キャンプ場出発
距離 46Km 80分
16:10 鹿児島空港着
15分
16:25 鹿児島空港出発距離
距離 26.0Km 50分
17:15 霧島神宮前ホテル着
【短信・感想】会員番号№319 柏K
韓国岳の山名の由来は、山頂から韓の国(朝鮮半島)が見ることができる(実際には、朝鮮半島は見えません)
大浪池は半径0.63k一周2kで日本で一番大きなカルデラ湖といわれています。
南東に近接する硫黄山が噴火で警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げられ、硫黄山展望コースが通行止めとなっていて移動し、つつじが丘登山口側大浪池コースの登山口からに変更となりました。
大浪池の東山道の展望台からの景色
とげいぼの木を見つける(むれすずめ?)
241123韓国岳アルバム:
高千穂の峰
【山名・コース】高千穂の峰
【期間】 令和5年11月24日(金)【天候】晴れ
【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性 2名 女性3名
【メンバー】 CL宇T SL柏K 厚M 佐TJ 納Y 宇T
【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー
【地点時間】 〈地点記録〉会員ÑO376宇T
登山口出発8時35分 お鉢9時40分 天の逆鉾頂上10時30分 下山出発11時 下山着12時
【短信・感想】会員ÑO376宇T
今日11月24日山行最終日、天孫降臨神話の舞台と言われる山、高千穂の峰を登らせていただきます。
旅館を7時に出発、高千穂河原から霧島神宮古宮址まで参道を歩く。
いよいよ、高千穂の峰を登らせていただく、心が!またまた!ざわつく!
実は11月19日に一度登っており、今日11月24日で2度目になります。
今回山行チームと合 流する前に、北海道神宮さざれ石会神社参拝旅行が17.18.19日とあり、19日には神宮チームと高千穂峰に登りました。
その日の後半の高千穂峰は雪があり物凄い強風で氷の着いた天の逆鉾を見せてもらい自然の厳しさを味わってきました。
今日24日は、穏やかで、暖かで、風も無くて、雪もなくて、空は晴れて、太陽燦燦。
天を仰いでいる天の逆鉾がそびえ立っておりました。
今日の道すがらは、登山道に入って樹林を抜けると急なガレ場が待っていました。
今回一番の難所でしょうか。
1時間半くらいでしょうか、やっと登りきると、お鉢の頂上で、「馬の背」と呼ばれるお鉢の火口縁を左回りで進むと鳥居が光輝いて見えてきます。
そこでもう一度参拝して、30分程で頂上に着きます。逆鉾がそびえ立つっていました。
私達を太陽が迎えてくれてるかのような、高千穂の峰登山でした。企画、手配頂いた納Y会長はじめ、皆さんに感謝です。
最高の山行になりました。お世話になりました。ありがとうございました。