【山名・コース】三笠新道
【期間】 2019年6月29~30日 【天候】曇り
【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性7 名 女性8 名
【メンバー】 L二 M古、佐、柳、高、武、納、多、千、佐、藤、吉、椎、泉、厚
【山行形態】 尾根 (縦走) 沢登り 岩登り 登攀 山スキー
【地点時間】〔記録者〕 厚
5:20キャンプ場 7:00高原温泉 8:15湯の沼 8:45大学沼 10:45高根ケ原
11:50白雲避難小屋 12:50緑岳 15:55高原温泉登山口
【短信・感想】 厚
長い間の夢だった「三笠新道」を歩いてきました。
キャンプ場の朝は皆早起きだ。
「ヒグマ情報センター」でお決まりのレクチャーを受けスタート。
ヤンベタップ沢を渡り、ヤンベ分岐を過ぎバショウ沼を通る。秋の紅葉しか歩いていなかったが、なるほど見事なミズバショウの群生。まだ生き生きとした花をつけている。
土俵沼に寄るのはパス。滝見沼は秋の一番のお気に入りの沼。緑沼からは大好きな高根ケ原と緑岳の景観が良い。湯の沼では今シーズン最後の桜が咲いていた。うれしかった。
次々と沼を通過し、大学沼で大休憩。これから登る急斜面に備えてエネルギー補給をし、核心部に入って行った。雪渓をトラバース気味に進んで行くが、高根ケ原からの落石が目に入るようになる。雪の上では落石の音が聞こえないでであろうから、上部を気にしながら歩き易いルートを作ってくださっているリーダーの踏み跡通り、トラバースして進んだ。秋には何度か確認をしていた三笠新道分岐の標識はまだ雪の下のようだ。
直登に入り少し水が流れ、雪の無い小さな沢地形の入り口で、大雪の登山道に昔からある小さな木の標識を見つける。文字は判明できなかったが、昔からあった登山道なんだなと思いながら進んだ。
急斜面の登山道ではアイゼンが良く効き、慎重に一歩一歩高根ケ原に近づいて行った。
雪渓が終わり、平らな高根ケ原についに到着。喜ぶ暇もなく花々にくぎ付けになる。
大雪の固有種「ホソバウルップソウ」始めとする早い夏の花々が多数咲き始めていて、歓声があちらこちらで上がった。地面に這いつくばり状態で一斉に咲き始めた花と一緒に撮影会。それからも続く花に歓声を挙げながら疲れも気にならず避難小屋迄歩いた。
休憩後、緑岳へのひと登りが待っている。板垣新道の始めはほぼ雪の中。登りに差し掛かろうとした時に太ももが攣りだした。疲労もあり、汗もかいていた所で休憩し冷えたのであろう。メンバーに止まっていただき、№68を服用し、足に小さなホッカイロ貼付の応急処置をして、さらにメンバーのありがたいお言葉に甘えて荷物も持っていただき、まもなく回復。
緑岳に続く登山道は何度も通過しているが、今までに見たことのない位のイワウメの群落。またまた皆歓声を挙げながら緑岳に到着した。
ここからの長い下山の石だらけの登山道に四苦八苦。第一、第二花園共まだ雪の下。ルート旗の目印に導かれながら無事に通過して、全員 無事に高原温泉登山口に到着した。
この度は皆様のお陰で、長年のあこがれだった三笠新道を歩けたことを感謝いたします。
この次、高根ケ原を歩いた時は又別な目で見て、新しい希望が持てることを願っています。