2019-08-10~14 富士山4ルート踏破し、富士山頂から海抜0mタッチ

【山名・コース】富士山4ルート踏破し、富士山頂から海抜0mタッチ

【期間】 2019年8月10日~8月14日  

【天候】 晴れ時々曇り又は雨

【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性4名 女性5名

【メンバー】 CL 納、SL 武、佐、厚、椎、塩、津、

(12日下山)二、二         

【山行形態】 (尾根)縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕8/10~8/12津、8/13~8/14塩

8/10 富士スバルライン5合目吉田口登山口発16:00  7合目山小屋(花小屋)到着18:00

 

8/11  7合目山小屋出発3:30 8合目山小屋(白雲荘)6:45 須走分岐点7:40(二班に分れ

る) 吉田ルート8合5勺山小屋(御来光館)9:10(二班合流する) 9合目9:10 

頂上到着10:30 浅間大社奥宮11:55 頂上お鉢巡り14:10 剣ヶ峰14:40 

頂上山小屋(山頂富士館)到着16:15

 

8/12 山小屋(山頂富士館)出発4:30【二瓶さんご夫妻下山のため別行動】 

御殿場ルート下山開始5:25 8合目6:38 7合5勺山小屋(須走館)7:40 大砂走分岐

8:05 宝永山登山開始8:45 宝永山山頂9:05 宝永山下山(富士宮分岐へ向かう)10:05

宝永山第一火口縁10:16 富士宮ルート元祖7合目山小屋(山口山荘)11:55 8合目14:37

9合目15:38 9合5勺16:30 頂上到着17:30山小屋(山頂富士館)

 

8/13  山小屋(山頂富士館)出発4:50  富士宮口五合目9:20  高速バスで三島駅へ10:10

~11:55 ホテルジーバイブ13:30 熱海海岸0mタッチ17:00~17:30  湯河原で打ち上げ

18:00~21:45

 

8/14  ホテル出発9:45  熱海駅前商店街 10:00~11:00 熱海駅で解散。自由行動後、各自

帰札

 

【短信・感想】      津

奇想天外な「4ルート踏襲!海抜0メートルタッチ!」の富士山山行に8/10から8/14まで9名(途中から7名)で挑戦してきました。

念願の富士山に登れる!やったー!!嬉しい!!と唯々単純に喜んでいた私は富士山の3,776Mの過酷さを知る由もなく、4日間歩けるかなぁと呑気に心配し『今回は特別企画!一度の山行で富士山の4つのルートが体験できます!』とこの山行を理解しており(怖さを知らないということは幸せな事です。)とってもラッキー!富士山の登山道を全部行けるんだ~!とワクワク、ドキドキして嬉しさ一杯で眠れない日が続きました。

この後、山頂にて酸素不足と、高山病でドキドキして眠れない日が続くとは、この時は想像だにしていませんでした。

 台風10号の影響を受けるかと心配していましたが、天に願いが届いたのでしょうか?

幸いなことに、10日~12日までは天候に恵まれ快晴で、風もなく、寒くなく、視界良好、素晴らしい御来光を2回も見ることができ、山頂付近からは遠くは駿河湾を望むことができ、お鉢巡りもくっきり見渡すことができ、宝永山から富士山を間近で見上げることができ、浅間大社でお祓いを受けることもでき、こんなラッキーな事は滅多にないという程、恵まれた山行でした♪憧れの富士山は、大好きな山になりました。

素敵な山行計画、各種チケットの手配、ペースを合わせてサポート頂けた事、沢山の感謝を込めて、心からありがとうございました。

 

8月10日(土)晴れ     津 

千歳空港から7時台の飛行機で東京へ向かう。

成田空港から6名(納さん、佐さん、厚さん、椎さん、塩さん、津)

羽田空港から3名(武さん、二夫妻)

14:55総勢9名が富士吉田5合目で集合する。観光客が沢山で、外国人も多く、ここは

日本なのかな?と思う程、アジアの異国にいるような国際化している吉田口で高度順応。

16:00吉田口5合目を出発、道端には少しお花が咲いていた。ほどなく『富士山保全協力金』の受付があり1,000円寄付すると、日付の入った領収印が押された木製のキーホルダーがもらえる。(カード使用可能)

18:00山小屋到着(7合目花小屋)夕食の牛丼を食べ、早々に就寝する。

 

8月11日(日)晴れ       津

3:00起床。

3:30山小屋出発(2,700M)。満点の星空の下、ヘッドライトの灯りを頼りに登山開始。

初めてのヘッドライト登山(怖い!)。ゴツゴツの岩を登りながら、TVみたいだぁと、

気分は「川口宏の探検隊」(昭和♪)暗闇から何も出てきませんように!と祈りながら、

足元に集中する。

4:35(8合目)御来光を見るために登山道脇で、荷物を降ろし休憩をとる。少しずつ暗闇に

朱色が見えてくる。雲海の向こうに刻々と変化する、空を見ながら感動で胸が一杯に

なる。暗闇と薄墨色と朱色とが、どんどん変化していく。こんなに美しく、日は昇るのだなぁ、少しの休みもなく、緩やかにでも確実に。くっきりと太陽が見え始めた。

もうこれで富士山に来た甲斐があったと大満足できた。

4:35御来光

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5:00ヘッドライトを外し、登山開始。6:05蓬菜館(8合目3,150M) 6:45白雲荘

(8合目3,200M)こまめに休憩をとり、水分補給を意識する。しかしながら眠い。

今考えると、すでにこの時3,000Mを超えており、高山病は始まっていたのかもしれない。

7:40須走コース分岐点。須走コースには、納さん、武さん、椎さん、塩さんが挑戦する。マスクを装備し、遥か下まで続くジグザグの砂道を下っていく。

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7:50二班に分かれたので、このまま頂上を目指す、二さん夫妻、佐さん、厚さん、津は少し休憩をとる。眠気に勝てず、座ったままうとうとする。

9:10御来光館にて二班合流(8合5勺3,450M)須走チームの元気な事。意外と早く合流

できた。全く症状のない人もいれば、それぞれに軽い高山病の症状がでたり、脚の痛みがでたりし始める。高度初体験の私は、息は苦しい、動悸はする、頭は重い、眠気と

あくび。立派な高山病になっていた。ゆっくりゆっくり登ろうと皆に声を掛けてもらう。岩がゴロゴロしている道を登って(後日8/26に落石で女性が亡くなる事故があったのはこの辺りと思われる。)

9合目の鳥居で休む。暑すぎず、風も強くない。気象条件は最高だが、体調は最悪。

仲間の励ましと、空の青さと、見晴らしがよく、景色が美しいのが救いとなる。

10:30頂上到着。昼食のラーメンを食べる。900円也。ペットボトルの飲料は500円。

11:55浅間大社奥宮で特別祈願をして頂く。皆それぞれに願い事を記入し祝詞を頂く。

「百松山岳会の益々の発展と無事登山」を納会長がお願いしてくれました

14:10お鉢巡り開始、14:40剣ヶ峰にて「日本最高峰」の記念写真を撮る。

お鉢もくっきり全部見渡せる!16:15山頂富士館に到着、夜ご飯はカレー。布団は広間に敷き詰められ隙間なく満員。翌日4:30には山小屋をでなくてはならないので、荷物を

まとめて19時前に就寝する。いびきの賑やかさと、頭の痛さ、空気の薄さでよく眠れず。

 

8月12日(月)晴れ     津

4:15朝食

4:30 二さん夫妻は、本日札幌に帰るため、下山しながら御来光を見るとのことで、

ここで別行動となる。残った7人は山頂から、御来光を沢山の人達とみる。まるで野外コンサートの会場のような様子。昨日に続き2回目の御来光も綺麗に光り輝いていた。

 

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富士山頂では、お鉢も御来光も見られない時が多々あるとの事。2日間も最高の景色を堪能できたのは、本当に幸運だったようだ。『本当に綺麗だった。』どんな言葉を尽くしたらこの感動が伝わるのだろうか?

5:20御殿場コースを下山開始。昨日の吉田口に比べ岩がなく、足が埋まるような砂の感触で降りやすい。駿河湾を遠くに眺めながら降りる。

7:00御殿場コース赤岩八号館で休憩(3,300M)、7:40須走館(3,090M)にて、下に見える宝永山にこれから向かうというと、山小屋のお兄さんは「良い山です。僕は好きな山です。」と教えてくれる。黒くて小さな山だけどなぁと、半信半疑で聞いておく。

8:05大砂走分岐点、御殿場コースの砂走コースを、はるか遠くまで走っている人達が見える。

9:05宝永山山頂。遠くから見るより歩き始めるとなだらかで、緩やかな勾配だった。

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簡単に着いちゃった!それなのに、山頂から見上げる圧巻の富士山!雲一つなく度迫力で富士山が迫っている!こんなに近くで全景を見られるなんて!山小屋のお兄さんごめんなさ い。間違いなく良い山でした。宝永山の名前も今回初めて知ったが、富士山に登る際は、是非行って下さいと、お勧めの超絶景ポイントです。(快晴が味方しました。)

9:45宝永山を下山し、富士宮6合目に向かう。下山の砂道では、武Ⅾさんがカモシカのように駆け下りて行った。

10:37富士宮口6合目山頂に向けて出発、これで4ルート目!塩Ⅰさんはお花の写真を撮りつつ、名前を教えてくれる。

11:55元祖7合目(山口山荘 3,010M)昼食。あっさりのうどんが美味しかった。納谷さんや椎名さんが、山小屋で会う人に話の流れで「昨日も登って今日も登っている。」と説明するとびっくりした様子で、皆一様に「すごいですね~。」と言う。やはりこの山行は、かなりユニークな企画らしい。(今頃気付く・・・)

14:37表口八合目(3,250M)岩場が続く、勾配も急で、階段状だが段差が大きく足があがらない。ゆっくり息が上がらないペースでと自分に言い聞かせ登る。痛みが出たので少しづつ、でも確実に進んで行く厚母さんと一緒に登れたおかげで、私は高山病が悪化せずに持ちこたえられた。呼吸を整えながら登るのは難しい。椎Nさんと塩Ⅰさんのサポートが有り難い。昨日少し高山病の気配があった佐Kさんも、今日は高度順応できて平気になったと言う。さすがです。納Ýさんと武Ⅾさんは元気溌剌。

9合目15:38,9合5勺16:30,5勺が遠い。霧が出始める、少し寒くなってきた。

山頂に到着17:30。昨日と同じ山小屋で、同じカレーの夕食。半分しか食べられない。

今夜寝て起きたら、明日になったら降りられる。そう思って就寝する。山小屋は昨日よりも空いていた。風の音が強く天候は荒れてきたようだ。

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8月13日(火)小雨後曇り     塩

いよいよ富士登山最終日。御殿場口コースを下り、途中から富士宮口コースに入り五合目登山口まで下山。4:50まずは浅間大社奥宮に素晴らしい山行が出来たことの御礼と安全下山をお願いします。しばらくする小雨が降り出す。登ってくる人とすれ違うが素手や半袖となかなかの無防備だ。思わず無事を祈ってしまう。実はこの雨は私達にとって恵みの雨で大歓迎なのです。昨日七合目の砂走りから宝永第一火口までの間が火山砂利の砂煙でゲホゲホ状態。「ちょうど良いお湿りだね~」とみんなで大喜び。

9:20富士宮口五合目登山口に無事下山し高速バスで宿泊先の三島駅へ。駅食堂で安着祝い。まずはビールで乾杯!4日振りのビールと海老天丼とお寿司で喉を潤し胃袋を満たす。きょうのお宿ホテルジーバイブでザックを下ろし、近くの温泉で汗を流し、最後のイベント0mタッチのために熱海海岸へ。記念撮影で海に入ると、思いのほか高い波が来て大慌て!ズボンがベチョベチョ~(涙)打ち上げは湯河原の居酒屋「にのみや」。珍しいお刺身が並びます。コチ、ホーボー、マンボウチョー、トビ魚と初体験の物ばかり。どれも新鮮で美味。日本酒も豊富でみんなで味比べ。二次会はワインで乾杯!楽しかった富士山の思い出話しは永遠に続くのでした。

 

8月14日(水)       塩

きょうは熱海駅前商店街に寄ったあとは自由行動し、めいめい帰札の予定。ザックを宅急便で送り身軽になってホテルを後にします。熱海温泉街は由緒ある温泉街だけあってレトロ感に満ちています。魚の干物、乾物、蒲鉾、わさび漬け等名産品が所狭しと並んでいて目移りするほど。1時間ほど買い物をして自由行動となり熱海駅でお別れします。私は浅草へ、他のメンバーは小田原に行って名物のうなぎを食べてから小田原城に行くそうです。うなぎは美味しかったかしら? 私は浅草演芸ホールで漫才や落語を聞いていっぱい笑ってきました。

 

「富士山は見るもの」と決めていたのに、リーダーが立ててくれた「富士山4コース踏破&0mタッチ」の計画に心が動き参加して本当に良かった。

ヤマホタルブクロ、ムラサキモメンズルなどの北海道にはないお花に出会えたこと、山頂の浅間神社奥宮で正式参拝したことは貴重な経験でした。そして何よりはお天気に恵まれことです。感動の連続でした。リーダーに感謝すると共にメンバーにお世話になりお陰で楽しい山旅となりました。

ありがとうございました。

 

ヒヤリハット

 特になし

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