2019-08-10~11 ①丹鳴沢遡行  ②恵庭岳・西峰 支笏湖美笛キャンプ場テント泊

【山名・コース】①丹鳴沢遡行  ②恵庭岳・西峰 支笏湖美笛キャンプ場テント泊

【期間】 2019年8月10日(土)~11日(日)【天候】小雨のち曇り ガス 

【形態】 A・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性 3名 女性 2名

【メンバー】 CL古 SL藤 M 柳 多 千

【山行形態】 ②尾根 縦走 ①沢登 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】8/10(土)8:40出発 9:00入渓 11:15~40C350~390連瀑帯

           11:55C415二股(引返し地点) 15:00下山 テント着

8/11(日) 7:00キャンプ場発 8:00恵庭岳登山口発 10:10第一見晴らし

    10:45第二見晴らし(引返し推奨地点)11:55恵庭岳西峰15:30下山

【短信・感想】     千

 山の日を含む三連休の天候はNG。道内各地で予定されていた気合の入った山行計画が再考を余儀なくされていたこの頃、近場のプチッと山行計画はまんまと予定通りに催行された。巨木の森を通って湖畔に抜けると、支笏湖美笛キャンプ場。ロケーションがよくて昔から人気の高いことで有名だ。開門は朝7時、結構早めの6:40に着いたつもりだが、ゲートまで並ぶ車列は我らの前に約28台だった。入場して早速テントを二張り立てる。

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      ↑われらのテント         

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       ↑これから沢へ出発!

①丹鳴沢は支笏湖に注ぎ込む沢だ。湖畔を辿って入渓したところ、倒木上に黄色鮮やかなキノコを発見!立派なタモギダケに心が躍る。帰りがけにシッカリ収穫しようと誓った。

 朝から続く雨降りに沢の様子は少し険しい。去年は澄んだ美しいブルーの水だったのに今回は茶色い濁流だ。でも、渓相自体はやさしい穏やかな沢なので、却って刺激的になって愉しいかも!CLが作ってくれた杖を手に、濁流を上って行った。途中にへつる場面もあって適度にハラハラと楽しむ。砕石の縁が鋭く切れている場所でトラバース時に手を突き瞬時に指先を傷つけてしまった。丁度指先の露出した手袋だったから、左手小指の先に裂傷1cm程度。流血したので手当を受けた。SLが救急バッグを開き、消毒、止血、傷バン、テーピングと手際よく処置していただいた。素早い適切な手当ては本当にありがたい。

 あとは何事もなかったように遡行を続けられたのだ。C350~390位は連瀑帯になって飽きることがない。C415の二股でお昼近くになったので、今日はここまでとした。

 下りも濁流に足を取られないように気をつけて進み、ついに待望のタモギダケポイントへ。笑いが止まらない人々はナイフを取り出して、あの黄色いキノコは残らず袋の中に。

 その晩、煮込みジンギスカンはただでさえ美味しいのに、加えることのサツマイモとタモギダケで一層の味と風味が絶佳となりにけり。

 連休の美笛キャンプ場には、ファミリーキャンプのテントが所狭しと立ち並び、広々豪華な居住性を見せつけるが、我々山ヤの質実剛健軽量化テントはミニマムちんまり可愛かった。早々に就寝するも、外部の夜更かし組は深夜2時3時まで歓談の様子だった。

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    タモギタケの収穫         

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   湖畔まで下りて来て一枚


②恵庭岳、この皆さまお馴染みの山は私にとっての未踏峰であった。台風や地震による被害で登山道は様変わりしたそうだ。頂上直下の崩れ易い岩場は、かねてより登山制限との話は聞いていたけれど、実際はどうなのでしょう?登山口周辺は、整備されて駐車場は立派だった。私以外の皆さんは、過去に登っていた経験者ばかり。初めての私はすっかり嬉しくなり過ぎて、サブリーダーも差し置いて「今日は先頭歩き、いただきまっす!」

 初めての山道はとにかく新鮮だ、楽しかった。標高が上がるにつれて植生も風景も変わり、飽きずに進める。下部は倒木がひどくて、根こそぎ倒れた大木を越えたりくぐったりして行った。ロープ場を過ぎると第一見晴らしという岩場に出た。ここまで抜きつ抜かれつして来たパーティに山岳会名紹介をしたら、道央連盟の兄弟分=札幌山遊会のグループだった。やがて第二見晴らしという恵庭岳の山頂を間近に見上げる地点へ。ガスっていてあまりはっきりとは見えず!そしてここで一般登山者は、張り巡らされたロープと表示板《ロープはくぐらないで》《岩崩落の危険性大》に足止めをくらう。私達はためらうことなしにGO!

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     第一見晴らしにて         

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       クモの巣みたい

 

 恵庭岳の山頂下には「落下したデベソ岩」への注意札に「長居は無用!」とあった。

今日は西峰を目指す我ら、本峰はスルーして案内に従って進んだ。途中の広場っぽい地

では、霧の中、岩の上に広がる苔の姿に魅せられてカメラマンに変身した。顕微鏡モー

ドで狙えるのが愉しい~。

 やがてルートは稜線上の細尾根を辿り、気を引き締めて西峰へ。正午直前に登頂して

明るいガスの中、ランチタイム。何も見えないがお日さまの存在を『ありがたく』感じ

た。そして帰路の途中からガスは抜けて行き、見晴台へ戻った頃には周囲が見えるよう

になった。見えるとやはりウレシイのだ。見えていなかった支笏湖の姿もチラ見せだ。

 恵庭岳、今度は晴れた日に支笏湖ブルーを堪能しに来なくては!

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       沢と尾根道、連チャンでタフにのし歩いた。さすがだわ、百松メンツ!!