【山名・コース】 奥夕日岳(756m)
【期 間】 2020年1月14日
【形 態】 A・C・P・他
【天 候】 曇
【性 別】 男性10名 女性5名
【メンバー】 CL古、SL吉、美、藤、竹、泉、柳、高、渡、松、佐、多、塩、平、金
【地点時間】 記録者 竹
豊平峡温泉付近山道上部P8:15→GPS10ポイント地点(高度640
m)9:50→頂上12:25
・下山12:50 登山口12:50
【感想文】 竹
豊平峡温泉から伸びている車道は、若干の雪が降り積もっている程度であったが、綺麗に除雪されており、車は当初予定の駐車場よりも少し奥の行き止まりに駐車することができた。
そこはすでに歩き出す地点の、GPS上のポイント3であり,薄っすらと降り積もった平坦な道を、私達はゆっくりと歩きはじめた。
今日の牽引として先頭に立つのは吉さん。雪山のルートファイデングを極めたいと実践でのSLを買って出た人だ。私も吉さんから実践でのレクチャーを受けたいと思い、吉さんの傍にピッタリと付いた。
ポイント8の位置から山道をはずれ、右沢状に沿って柔らかい斜面を登りつつ尾根に取りつく。
尾根は高度500m当たりから急斜面に変わり、薄い雪層の下は硬い氷状が張り付き、スノーシューの歯は何の役にも立たない状況となっていた。
滑って上に登れないのだ。危険な状態が続く。私達はスノーシューを脱ぐことを余儀なくされ、その場所は着脱も難儀を要した最大の難所であったと思い出している。
壺足で、滑り落ちそうな氷状の斜面を、注意しながらようやく登り切って標高640m地点のポイント10に何とか到達。ここまで来るのに約1時間40分を要したことになる。(GPSでのルート作成時のポイント9は、実際上は行けないことが、歩いてみて判明した)
高度を上げていくと、雪もある程度深雪に変わりスノーシューはポイント10
と11の中間あたりで履き替えて歩きはじめた。
640mからは若干の高低差はあったものの,なだらかな稜線を歩き、標高632mのポイント13地点に向かう。ここから一旦コルに降り、標高756mの最後ポイント15の頂上に最後のアルバイトだ。登り始めるが笹がまだ埋まっていない為、足にひっかかり非常に歩きずらい。
頂上に着いたのは12時25分。ようやくポイント10辺りから見えた反射板のある「テッペン」に到達した。約4時間を費やしていた。
計画では2時間半の予定であったが、私達のチームの足は遅くもなく、ルートファイデングも最良であった中での4時間と思慮している。
行って見なければ分からないのが雪山。そして危険を乗り越える時のチームワークは最高であったと、これが今回の感想です。「巡り会いたい。絶景の雪山の姿に」と想いを深めながら下山した。長い一日でした。チームの皆さんに感謝申し上げます。
[ヒヤリハット]
標高500m地点の急斜面では氷状であり、スノーシューだけでは危険を避けられない状態であったので、危険のリスクマネジメントがもっと必要と感じた。チエーンスパイクかスノーアイゼンがあれば危険を避けられたと思う。
もう一つは,買ったばかりのスノーシューの留め金具が、何かに引っかかって無くなり、はずれて歩けなくなった。CLのもってきた針金で直してもらい助かった。用具の準備不足を反省している。