2021-3-26 豊似岳(1104.6㍍)・オキシマップ山(895㍍)周回コース

し【山名・コース】豊似岳(1104.6m)~オキシマップ山(895m)一周

【期間】 2021年3月26日(金)    【天候】曇りのち晴れ 

【形態】 A・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性 4名 女性 6名

【メンバー】 CL藤 SL古、金、椎、佐(俊)、泉、吉、佐K、

         平、塩

【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー

【地点時間】〔記録者〕  塩

  5:00えりも町役場集合 5:30 肉牛牧場車止め 5:40登山開始 8:00稜線c1000m

9:30豊似岳 11:45オキシマップ山14:05 車止め着

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【短信・感想】                   塩

前日25日えりも町に入り、宿に泊まる女性陣と車中泊のワイルドな男性陣、そして私は午前1時に札幌を出発し眠る街中を走る。

 午前5時えりも町役場に集合し登山口である肉牛牧場跡へと向かいます。途中ゲート

があり前日藤田リーダーが役場で鍵を借受けしてくれ開錠して進む。ゲートから登山口までの往復5kmは大きい、リーダーに感謝。(夏場は開放されているそうです)

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 ポカポカと暖かかく春の陽気を受けながら、熊よけの笛を鳴らして林の中を歩き始めます。鹿のフンがやたらと多くて閉口する。白い陶器の欠片(電線を張る時に使う「がいし」と言う物らしい)や電線も落ちていて汚い感が否めない。電信柱も立っている。c1000mには小屋の残骸の屋根だけが雪から出ていて、戦後進駐軍の無線中継所があった名残があちこちに見られました。

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 c1000mの稜線に上がるまでは急登で大変、つぼ足で雪がない所を繋いで何とか登ることが出来ました。ここからはワカンを履きます。面白い物を持って来た吉Kさん。「いま風速何m?」の質問と共に出てきたのは風速計です。2m、3m、4mと様々な声。正解は4m、ゲーム感覚で楽しみました。

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 豊似岳を目指します。1088mの観音岳分岐までの痩せ尾根が長く続いている。目に飛び込んでくるのは急峻な山の斜面と深い沢、ダケカンバは背丈が低く枝が細くクネクネ曲がっている。独特の山容に「日高に登っているんだ!」という実感が喜びと共に湧いてきます。先頭を歩く古田さんが安全なルートを探して進んでくれます。

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 歩き始めて4時間豊似岳山頂!標識もピンクテープもないただのポコ。雲に覆われて眺望もない。物足りなさを感じながら記念撮影し、少し下った所でランチタイム。

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お腹を満たして2山目オキシマップ山へ向かおうとした時に不思議なことが起きた。

  オキシマップ山の歓迎か?ガスがどんどん消えてオキシマップ山とその手前の969mが姿を現した。登って下ってまた登ってと手強そうだ。皆で励まし合い士気を高め進む。最後の急斜面も意外とあっさり登り切ってしまった。山頂は青空も広がり良い眺めです。西にルチシ山、眼下に牧場と太平洋、振り返るときょう歩いたルートが見渡せる。

日高らしい壮大さです。

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目指せ!オキシマップ(奥がピークです)




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  惜しみながら牧場に目標を定め下山するも急斜面、雪を繋いで次はつぼ足で慎重に下る。牧場では「豊似岳のほうが見えるけれど、どれ?」で盛り上がる。もう少し顕著な尖んがりがあったらハッキリするんだけれど残念。

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登山口に戻るまでに、今年お初の福寿草、蕗のとうの蕾、ヤマシャクヤクの芽を見つけました。麓はすっかり春です。

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鹿道


 全行程8時間30分。それほど時間を要したと感じられないくらい和気あいあいと楽しく日高の山を堪能することが出来ました。

 

ヒヤリハット】ザクザク雪質の急斜面のトラバースはワカンの爪が効きにくく滑りや

い。強く雪面に押し付ける。さらに安全を期するならアイゼン使用が良いと思いました。