2022-4-12 美比内山(1071㍍)・中の沢(1086㍍)・大江山(1172㍍)

【山名・コース】美比内山(1071㍍)中の沢(1086㍍)大江山(1172㍍)

【期間】 2022年4月12日    【天候】 晴れのち曇り

【形態】 A・ (C) ・ P ・ 他

【性別】 男性 8名 女性 5名

【メンバー】 CL古T・SL竹K・塩I・吉K・藤T・佐T(俊)・武D・多D・松浦U 金K・椎N・平N・柳G  (男8名 女5名 計13名)

【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー(アイゼン+ワカン)

【地点時間】〔記録者〕 吉K

 登山口(豊羽鉱山)6:40→美比内岳8:40→中の沢9:50→大江山着11:40→

大江山出発12:15→中の沢13:20→登山口15:50 (登り5:00 下り3:35

トータル時間9:10)

【短信・感想】 吉K

 

 

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 美比内山・中の沢・大江山無意根山から余市岳まで続く長い長い稜線上にある山々である。午後になると雲がかかってきて、すぐ目の前にそびえる余市岳山頂は拝むことは出来なかったが、この山域は札幌市の最西端に位置する、奥深い山域である。美比内山を過ぎるあたりからは、京極町と札幌市との境界線上を歩き、中の沢からは赤井川村と札幌市の境界線上を歩いた事に下山後、気がついた。もうちょっと下調べをすべきだった。

 移動距離は片道7.5㌔なので、往復15㌔となる。よって山行計画は登り6時間、下り4時間の計10時間である。6時集合、7時出発予定の17時下山予定となる。

 でも参加した13名の表情は皆明るく、風の無い天気のよい豊羽鉱山を全員、アイゼンを装着して元気に出発した。

 山岳会入会間もない頃の、美比内山山行を思い出した。1月か2月の真冬の山行だったと思う。スタートが雪の壁をよじ登る事から始まり、いきなりの急登で、冬山は大変なんだと思い知った事を思い出す。美比内までのなだらかなルートも限りなく長く感じた。

 季節も異なるが、「今回は美比内は最初の近くの山、中の沢はちょっと遠いが一度経験済み。大江山はちょっと遠いぞ、気を引き締めて!」という心境に変化している。まずは百松山岳会に感謝、感謝である。

 今朝の天気予報は札幌20℃の予想である。リーダーからスノーシューまたはワカンの追化装備の連絡も入っている。下山時は雪面がザクザクになる可能性もあるが、朝はそれなりに雪面はしまり、アイゼンでのスタートとの指示がでた。快晴とまでは行かないまでも青空のもと、気持ち良く樹林帯内を歩いて行く。美比内山に近づくと視野が開け、山頂直下の急斜面を見上げながら、右手に廻り込みながら山頂を踏んだ。

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        《中の沢を過ぎ、これから目指す大江山が右手に》

 

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        《写真中央には、これから目指す美比内山が見える まだ遠い(下山時)》

 

 ここからは進路を西から北に大きく変更し、中の沢を目指す。2年前登ったときの記憶は吹雪の中、GPS上で山頂と思われる箇所に何となく到達し、すぐに引き返した記憶だけである。今回は晴れてはいるが、山頂を目視することが難しい、平らな山頂の山である。しかし、晴れているという事はそれだけで素晴らしい!あたり一帯は樹木の無い、広々とした稜線が広がり、歩いていて非常に気持ちが良い。振り返ると美比内山が綺麗に見える。これから先はまだまだ遠い。中の沢山頂でアイゼンをワカンに取り替え、未知の稜線へ足を踏み入れていった。見晴らしは良く、稜線もはっきりとしており、またワカンを着けての歩行も順調で、予定時間より大幅に短い時間で大江山を目指す。最後は雪崩斜面の急登がある。樹木のない中央斜面を避けながら、左手の疎林帯内を登り頂上に立った。ジャスト4時間で7.5㌔を歩ききった。平均すると時速1.9km/sとなる。余市岳の山頂は全く見えなかったが、行く気になれば何とかなりそうな、大江山から余市岳までのなだらかな稜線が確認され、夢を語りながら、無風の中、30分以上のたっぷりの休憩をとり、下山することにした。

 9時間10分という長い山行であったが、和気藹々とおしゃべりをしながらの楽しい山行であった。下山途中、Tさんの足が痙ったが、Kさんのバンデリン(ジェネリック)をすり込む事により68番(ツムラ)の効果を大幅に高め、痙りをピタッと止めることができた。

Fさんによれば、「バンデリンジェルは高価だが、すり込むと効果はとても高い」との事であった。68番とともにバンデリンジェルは必需品かもしれない。

Amazonで「バンデリンコーワクリーミーゲル60㌘」という商品が2158円で売られていた。確かに高い。

最後に、古T-CL、竹K-SLに感謝します。ありがとうございました。そして来週の今回にも劣らないロング150峰に期待しています。

 

【ヒヤリ・ハット】

足の痙り対策は、複数の方法を考えておくとよい。68番+バンデリン