【山名・コース】 第27回 雪崩講習会
【期間】 2020年 1月 29,30日 土、日曜日、【天候】雪
【形態】 A・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性2名 女性 1名
【メンバー】CL 納Y、SL 金K、柏K
【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 (講習)
【地点時間】8:30から16:00 中山峠スキー場 〔記録者〕会員№ 134 金K
【短信・感想】
今回、納Yさんは講習会の運営事務局長で渉外と講師を兼務、柏Kさんは
事務局の受付、安全、通信を担当されていました。
講習会は20年近く前に受けていたので、随分と内容が新しくなって来ている為、改めてもう1度勉強してみたいと思い受講しました。
昨年は基礎クラスをコロナ禍の為、リモートで受け、今回は実習付きで
中級を受けました。1月29,30日の2日間、この冬1番の寒さで防寒対策はしっかりしたにもかかわらず矢張り寒い。
8時半から受付、受講生は基本クラス36名、中級クラス11名、上級クラス1名計48名の受講でしたが、何名かは欠席の方がいたようです。
講師は雪崩研究会の主任講師、榊原健一先生と工藤紀嘉高先生、講師の内海弘昭先生、講師志望生の山橋誠氏の4名、私たちのクラスも2名の欠席者があり、G,Hの2班、8名での講習となりました。
9時から各クラス5,6名に分かれ、ミーティング終了後、雪崩トランシーバーを装着し、ダブルグループチェックの仕方を確認、行動しながら積雪や斜度、地形、広さ、樹林、方位などを確認、気象観察、ルート選択、アクティブテストをしながら講習地へ。
ピットテストチエックとして各自CT[ショベルコンプレッションテスト]をし積雪の観察、深さによる温度の変化、変化したところの雪質を手帳に記録、ゆっくりと雪が多く降り、温度の変化も少なかったのか45cm位までやわらかく、75cmまで手が入る状態の雪で雪崩のリスクはほぼ安定しているとの結果でした。又、講師によるECT{エクステンド.コラム.テスト}
の作り方と、作業の仕方の説明がありました。
午後はサーチ&レスキュ―。 浅い埋没と、少ない人数でのレスキュー、100cm以内での深さで3カ所埋めてサーチ、マーキングをしながらの捜索、メンタルマップを考えての行動を学びました。
2日目 昨日よりも寒く、風も有ったので最悪のコンデション、予定の講習地には入らずに駐車場の近くで行うことになりました。
改めて一人一人、グループチエックの仕方を実施後、2班に分かれてスノーコンベアベルトシャベリンブ、1m50cmの埋没者の掘り出し、始め、80cm位離れて整列し、雪の搔き出し方、ローテイションの仕方、穴の形などの指導を受け、行動時間に制約が有る為、なかなか思うように出来ないものでした。
次に、サーチ&レスキュー訓練
3人の埋没、役割分担、チームワークとコミュニケーションなど。又、2班に分かれて、雪崩に遭った班と、通りがかりに出会い、手伝う班に分かれて、シュミレーションをしました。手伝う班が雪崩の情報を、短時間でどれだけ聞き出すことが出来るのかが難しいと思いました。
一番にしっかりやったことは、最後の遺留物の確認、ファインサーチからピンポインテイングとマーキングの仕方、訓練地がノール地形の上で平らなのですが雪が下から吹き上げた場所なのでより深く、クラスとした雪の為、スキーや、スノーシューを脱いでの深雪のツボでの行動は、大変そのもので
去年のリモートの分まで体験したようで、心身ともに疲れた2日間でした。
最終はシナリオトレーニングとして、雪崩トランシーバー不携帯の埋没者のいる場合のプロービング、深い埋没の場合は、2m以上になればマーキングをした後、少しは掘るが次の浅い人から先に助けに行くよう指示がありました。もう1つは、近接埋没の対応の仕方のアドバスも受けました。
今回捜索をしていた時に、3人しかいないところもう一人の信号があり、機種によっては自動復帰という機能があり信号がセンドに変わるものがあることが分かり実際に混乱が起こることが分かりました。
講習の最後に講師より山に入る時は必ず、入る山の何日間か前の天気と、全員が雪崩トランシーバーを持ち、電池の残量とスイッチを入れ忘れのないことを確認して行動してほしいとの話でした。