2022-7-13~7-15 戸蔦別岳(1.959㍍)チロロ林道コース

【山名・コース】戸蔦別岳(1.959m)チロロ林道コース

【期間】 2022年 7月13日~15日

【天候】 晴れ

【形態】 A・ (C) ・ P ・ 他

【性別】 男性 1名 女性2名

【メンバー】CL 塩I SL古T メンバー藤T

【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー スノーシュー

【地点時間】〔記録者〕会員No 327 藤T

      登山口4:09→取水口5:00→二の沢出合い5:42→トッタの泉7:53→

      ヌカビラ岳(1807m)9:52→北戸蔦別岳(1912m)10:34→

戸蔦別岳(1959m)12:00―12:10→北戸蔦別岳13:14→ヌカビラ岳

14:11→トッタの泉14:54→二の沢出合い16:53→取水口17:30→

登山口18:23

 

【短信・感想】会員№ 327藤T

  トムラウシ縦走(オプタテシケ~トムラウシ縦走)を昨年からのリベンジで計画していたが、またもや天候の悪化で断念。天候が保つことが前提で何とかそれに代わる山行と協議した結果、日高地方に決定。

それも前泊を考えると1日のみ。14日だけが雨マーク無。日帰りでは幌尻岳までは無理

過ぎるが、それでも12時間以上の歩行覚悟でチロロ林道からの戸蔦別岳ピストンに日程前倒しで急遽変更。前泊・後泊入れ2泊3日山行が決まった。

 出発は予定より1時間早めて出発。水、2人は3ℓ、私は4ℓ背負う。

北電取水口で日高山脈登山会議メンバー2人に出会い、トッタの泉の水量を確認1ℓ捨てる。この方々とは下山まで時折お会いすることになった。

 数回、登山靴で可能な渡渉を繰り返し沢を離れると、いよいよ日高らしい急登が始まった。

登山道整備の方が、ロープの架け替えを行ってるそばを通り過ぎる。

出発から気温が低く、樹林帯でもあり思っていたより登りやすく、ヌカビラ岳岩峰

尾根に取り付いた。

日帰り装備の軽荷で、テン泊の重荷を背負っていたらこんな感想にはならないはず。

尾根に出ると視界が一気に開けた。

幌尻岳、北カール、戸蔦別岳まで見渡せ感動爆発。

この興奮で遊びすぎてしまい、その後は時間を気にする行動になってしまった。                        

↑【ヌカビラ岳岩峰】

↑【ハクサンイチゲ】             【↑【北戸蔦別へのコル】

↑【ムシトリスミレ】

 北戸蔦別岳から戸蔦別岳まで何を勘違いしたのか、ネットの書き込みが恐ろしく健脚な人だったのか。30分くらいでそれほどのアップダウンもなく、楽に行けると思い込んでいたのでその遠い事と云ったら、ここが一番辛かった。

ほぼ空身状態なのに頂上に着いた時には、ヨレヨレ。

楽しみにしていた眺望は、北戸蔦別岳から東側は濃霧が沸き上がり、七つ沼カールは望めず強風が渦巻いていた。このこともテンションが上がらなかった一因なのかと、疲労の源因にこじつける。

 ここからは来た道を戻り、北戸蔦別岳は風が強く昼食は少し下がったテン場で済ませていよいよ本格的な下山にはいる。

 樹林帯を抜けてからは気温も高く、濃霧と強風を浴びたが水分の消費は急ピッチ。

水に余裕はあるが先ずは、「トッタの泉」まで下る。

ここで休養した後はほとんど休みなく下山。

二の沢出合い近くで山道整備の方と遭遇、聞けば一人の方が膝を壊して歩行困難ら

しい。

北戸蔦別岳で別れてから3時間近く経過していたので驚いたが、素人じゃないはず

???バイトでこの整備に加わったのか、若いロッドヘヤーのお兄さん普段は沢がメインなんだと。

沢だって健脚じゃなければ歩けないだろうと思うのだが、優しい塩Iさんはゴムバンド差し出してお助け。

彼一言「お母さんの愛を感じるー」だって。

このお助けは翌日形を変えて、私達に親切をもたらしてくれることとなった。

 18:25駐車場二岐沢出合いに戻った。

明るい内に下山出来3人で喜び合ったが、靴の履き替えもそこそこに沙流川温泉入浴締め切り時間が迫って、慌ただしく車に乗り込む。

入浴してすっきりしたもののキャンプ場は締め切り、さてどうしたものかと思案してい

ると、道の駅に泊まりなさいと、受付の方のアドバイス

仕方なく日高道の駅にテン泊。

大型トラックの轟音鳴り響く中、疲れた体なら爆睡するらしい。

流石に4過ぎには起きて朝食を取っていると、テン泊前家の方が煎茶のカップを差

し出してくださったのです。

驚くも恐縮しながら頂いた一服は、甘く美味しい、人の優しさを感じる味でした。

家の前で野宿され気味悪いはずなのに、見ず知らずの私達に親切にしてくださった、旧薬局の川上さんありがとうございました。

塩Iさんの親切が回りまわって戻って来たようです。

急な変更ながらそんなエピソードもあった山行で、無事歩き終えて大満足。

提案してくれたSL古Iさん、深夜まで計画書手直しをしてくださった塩ICLありがとうございました。

ヒヤリハット

 下山で滑り、尻もちをついた時左手を強打、打撲する。骨には異常なし。