【山名・コース】 黒岳(1984.3m)・北鎮岳(2244m)
【期 間】 2022年7月15日 【天 候】 晴
【形 態】 A ・ (C) ・ P ・ 他
【性 別】 男性 3名
【メンバー】 CL多D、SL竹K、柳G
【地点時間】 [記録者] 会員No.365竹K
札幌発4:00→層雲峡6:40
・ロープウェイ駅発7:00→7合目リフト終点7:30
・出発点7:35→休憩1780m地点8:25→黒岳頂上9:20→石室小屋
9:50→お鉢平展望台10:45→北鎮分岐11:25→北鎮岳頂上→
11:45
(下山)
北鎮岳頂上12:20→黒岳頂上14:25→7合目リフト15:35
→ロープウェイ出発点16:00着
【短信・感想】 会員No.365 竹K
今年の夏山における100名山山行は、6月末から入るべく計画を作ってきたが、雨・雨・雨で全ての計画が、今日まで頓挫してきた。
計画案は乙部岳・オプタテシケ山等であったが、これらを変更してやらざるを得ず、変えて選考した山が、100名山の「北鎮岳」でありました。
7月15日は一日だけの晴。日帰りだったが決行する事に決めた。札幌は4時に出発。途中夜が明けてくるとともに、ガス状態が道中続いていたが、層雲峡が近づくに従って、雲一つない晴天に変わり、心配も霧消のごとくでありました。
層雲峡ロープウェイ駅には、6時30分に到着したが、当日は3連休の前日でありましたので、駐車場はガラガラであろうと思いきゃ、既にびっしりと車でうまっていた。
今日のメンバーは多D・柳G・竹Kの3人であったが、とにかく熱中症に気をつけて登ろうと、意思確認をして出発した。7時30分7合目のリフト終点に降りて歩き始めたが、好天に恵まれた山々は見事な景観を見せ始め、特に私達の背にはニセイカウシュッペ山がどっしりと鎮座し、美しい姿で迫ってくるのだった。ジグザグの山道をゆっくりと歩を進めてきたが、太陽が上がるにつれて体の温度も最高点に差しかかっていた。
歩き始めて1時間後、1780mあたりから汗が吹き出しはじめていた。これは
熱中症警戒アラームの証拠だと感じつつ、水飲みタイムの休憩を迷わずにとった。すぐさま、多Dリーダーから注意の伝令がとんで、汗したシャツを取り替えることと、更に手拭いに水をかけて首に巻くようにと指示された。
多Dさんは最近、自分の熱中症経験の豊富さからか、その対応が早かったのである。
その処置の結果、噴き出した汗感は治まり,軽快感が体中を走って歩行意欲が甦ってきたように感じた。こうして灼熱の陽光を浴びながらも、トラバース気味に南下の山道を辿ると、9時20分黒岳の山頂に出た。
「ひゃー、これはすげえゃー」と周りを見回すと、すでに頂上には沢山の登山客の姿があった。さらに目を遠方に移すと周辺の絶景は見事で、桂月岳・凌雲岳・そして私達が向かう「100名山の北鎮岳」が、若干の残雪の彩をみせてたたずんでいたのである。
夏山対策の軽快な山男スタイルとなった私達は黒岳を下り、黒岳石室を通過し、平坦地帯となった山道のすべてを味わうように、ゆっくりと歩いた。
「この白い花は何という名前なんだろう」と多Dリーダーに聞いた。多Dさんはキバナシャクナゲと言っていた。
「この黄色い花は何という名前なんだろう」と柳Gさんに聞いた。柳Gさんは黄色い花は全てシナノキンバイと言っていた。・・・・・・花の名前なんぞは、どうでもいいのだ。そこにあるのは、2000m級の山々が連なった「大きな花かご」の中に盛られた、高山植物群のすべてが「美」なのだからと思わずにはいられなかった。
2020mあたりのお鉢平展望台からは、外輪山の風景とお鉢の内部が顔を出し、残雪が入り混じった原始の世界を見る思いがした。私達はそこで一服としたが、予定時間より30分ほど遅れていた。しかし焦る気持ちは一つもなかった。
等高線が狭くなり150mほど高みにでると、ようやく北鎮分岐に出た。左に向かうと中岳。右に向かうと目標地点の北鎮岳だ。右の山頂まではあと100mだ。3人でゆっくり、ゆっくりと登る。そしてジグザグの急斜面を登りつめた。
さすが、北海道第2の高峰だ。美しい山波が続いていた。比布岳・愛別岳・永山岳だろうか?
今回はロングトレイルの、大雪山とはいかなかったものの、今年初めての100名山登頂の1回目となり、心に残りました。本当に嬉しかったです。メンバーの多Dさん・柳Gさん、ありがとうございました。
〔ヒヤリハット〕
特になし