2023-9-23~9-25 ペテガリ岳(1.753m)西尾根コース

【山名・コース】ペテガリ岳(1.753m)西尾根コース

【期間】 2023年 9月23・24・25日(土、日、月)

【天候】 晴れ/曇り

【形態】 A・ (C) ・ P ・ 他

【性別】 男性1名 女性2名

【メンバー】CL佐TK SL 塩I  メンバー藤T

【山行形態】 (尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー スノーシュー

【地点時間】〔記録者〕会員No 327 藤T

23日(土)出発入渓11:30→co680m乗越13:00→ペテカリ山荘到着15:30

24日(日)出発4:00→Co1050m6:15→co1293m7:36→co1301m9:25→頂上11:15

下山12:00→co1301m13:18→co1293m15:00→co1050m15:58→登山口16:50

25日(月)出発7:00→co680m乗越9:40→駐車場11:30

【短信・感想】会員№ 327 藤T

 「遥かなる山」遡ること17~18年前、ポンヤロマップ岳から見たペテガリ岳はまさしく遥か遠くにどっしりと構えていた。何度か登る機会があったがダム側からのペテガリ山荘までの林道が閉鎖、元浦川林道の不通と何時しか遠のいて、気持ちから消えていた。

今回は前週に歩いた平山~アンギラス~ニセカウシュッペ往復が無事こなせたので、メンバーの都合も合い,思いたったら吉日と2泊3日の決行が決まった。

古希を前にして「登れる山」と「登りたい山」は違うと心していたけれど、アンギラスのような藪漕ぎが無く、ただ々長い道のりと聞かされ覚悟を決めて加わることに。

本当は、前日出発した二瓶組にお邪魔したかったが3人の都合は1日遅れとなって出発。

 23日:先ずはニシュオマナイ川を渡渉、前々日に降雨があったので幾分増水した感がある。9月9日神威山荘に行く前にここに来た時は、鉄板が掛けられていたが伐採作業終了と共に外されてしまったようだ。

暫くは林道歩きでやがて細い沢の遡行が始まる。遡行と云っても沢の脇を歩く感である。

小滝が出てきて高巻くが、少々の段差に重荷を背負っているのでてこずる始末。

帰路はこの高巻き道ではなく、すんなり歩ける別道があり拍子抜けしてしまった。

Co680で右にそれ、短いが急登の峠超えを両脇の笹をつかんでよじ登る。

ネットで見たより乾いて登りやすかった。それは勘違いで笹被りの登山道を少し先に進んだ下りだった。どろどろでロープにつかまりながら慎重に下る。

帰路を思うとここが難所になるだろう。

やがて薄い藪道を超え、最後の渡渉を終えると皆が沢靴をデポしている。先発組の沢靴も

ぶら下がっている。我々も靴を履き替え若干軽くなった荷を背負い林道を進む。

途中林道が川に切れ落ちているが、ここは右岸脇を歩けば渡渉せずに済んだ。林道は長く1時間30分を要してペテガリ橋を渡り山荘到着。出発から4時間。山荘は既に満員御礼、連休と晴れ天が重なればこうなるだろう。

幸いにして布団が全て出払って、窓付き収納小部屋が空いていた。3人が寝るスペースぎりぎりだが戸が閉まるのが嬉しかった。

夕食は小屋にあった小テーブルと椅子を持ち出して、外で取ることにした。

渓流釣りでやまべとニジマスを釣った人が火を起こして、塩焼きにするらしい。

その手伝いを手慣れた佐TK氏が加わる。

星空がきれいに見える、明日も天候が持ちそうだ。

そこにヘッテンを付けて先発組が下山し再会を喜んだ。


お腹が空いている様子も皆元気だ。

 

24日:朝食は取らずに4時出発。夜が明けてきた所で朝食兼行動食を取る。先発組から水は3ℓで足る情報を得てco1293で1ℓデポ。Co1301手前で1ℓデポ、

背負いは2ℓとし同時にサブザックに変えて、500m急登を前に身軽になった。

此処からは今までの登りを吐き出すように、下り坂。

標高80mほど下り、いよいよ500mの急登開始だが笹刈りがなされてる。次にハイマツが迎えてくれるが、ここはアンギラスに比べたら庭程度の込み具合で、さほど苦にならず通過。偽ピークを越えてテンションが上がった塩ちゃんはスイスイと登って頂上1番乗り。

2度目にして頂上からの眺めに興奮している様子。

私はしみじみと東の方向ポンヤロマップ岳に顔向けるも分からない。                

 

 

 登頂果たして、いよいよ登り返してco1301まで辛さを覚悟していたが思うほどではな

く、むしろ異常にお腹が減ってきた。

α化米にスープを入れ平らげ、羊羹を食べ、食べ残しのパン迄。これでこれからの長丁場を乗り切った。チンタラ々歩いていると後ろから「明るい内に降りれないぞー」と檄が飛ぶ。それは困ると並足位に速めて16:50登山口に到着。

 振り返ってみると山荘からCo1293までが、急登ありの長い道程だったようだ。3/1は暗いので先が分からず黙々と歩くしかなく、見えていれば先の長さに嫌気が差していたかもしれない。分からなくていいこともある。往路は7時間掛けたので復路はその分負担が少

くなく、何度かの登り返しも体力が残っていてバテづに済み、13時間弱歩きに堪えることが出来た。

山荘は昨晩と違いほとんどの方が下山してしまい、広くなったスペースで安着祝い。

頂いたビールの美味しさは忘れられない。

25日:7:00小屋の清掃を済ませて出発、残りは1組。このうちの女性が後日ヤマップに山行記をアップしていた。

心配していた、ドロドロの乗越も幾分か乾いて登りやすくなっていた。順調に降りる途中エゾ雷鳥らしき鳥を発見。私は2度目だが以前より小さい個体と見えた。


駐車場には私達の車が1台。後組の車は少々離れた空き地にキチンと駐車。マ

ナーを心得た方だと感心する。

見事に積み上げられた丸太を、車窓から眺めながら林道を無事通過。

三石で温泉に入り、腹ごしらえを済ませて帰札。長かった2泊3日山行は無事終

了のはずが南IC~大谷地間、火災通行止めで激込みの北広島IC下車。これ幸い先

発組の藪で拾った金Kさんの落とし物を無事手渡せることが出来た。同行者の皆

さんありがとうございました。

【ヒヤリ・ハット】無し