【山名・コース】徳舜瞥山(1309m)
【期間】 2020年 3月 7日 (土) 【天候】晴れ
【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性2名 女性1名
【メンバー】 CL納 SL佐 厚
【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 (山スキ-)
【地点時間】〔記録者〕 厚
9:20 最終除雪地点 10:15 最終人家 12:45 1090m 13:25肩(スキーデポ
13:55~14:05 徳舜瞥山ピーク 14:45 1090m 15:35 最終除雪地点
【短信・感想】 厚
徳舜瞥山には何度も登っているが、冬のピークにはまだ立ったことがなかった。
昨年の冬も登山口迄行ったが、そこから最終人家迄の除雪がされていなくて、気温もその朝は-30度もあり、あっさりと三人とも撤退してきた。
今回は、除雪がされていなくても最終人家迄絶対歩くと強い覚悟で挑戦した。
除雪最終地点には駐車している車は無かったが、考えている余裕は無くそこに駐車してスタートした。除雪されていない道路をそのまま辿り最終人家に到着した。
そこには人が住んでいる様子はなく、もちろんいつも出迎えてくれた犬もいなく、住んでいた明るいばあちゃんもいなく、ひっそりと寂しかった。
例年より今年は雪が少なく、いつもと違った雰囲気だった。
牧場の中を黙々と進んだ。新雪は10㎝位であろうか。ずっとトップを行くSさんは絶妙なルートを取って歩いていただいた。何も心配することは無かった。
林道と何本も交差し、林を進んだ。
森林限界に近付く頃、右側からのたくさんのトレースにぶつかる。
山中で出会った方々にお聞きすると、「にょろにょろ」付近から登って来たとの事だった。タイムも早い様子、次回はそのコースから登ってみたいと思った。
林を抜け森林限界になる。そこからはめったに見たことのない、美しいピークが見えた。
そこからはピークに向かっている人達が、黒い点々となって見えている。
今日こそピークに立てるかも知れないと思うと嬉しさがこみあげてきた。
だが、リーダーは腰の調子が悪くこの先には進めないが、めったに無い機会だから二人でピークを踏んできてと、力強く後押しをしていただく。
リーダーには大変申し訳なかったが、本当にこの先チャンスは無いかも知れない思い、Sさんと一緒に進んだ。斜面は悪くシュカブラ状態、絶妙にジグを切って下さっているSさんのトレース通りに進み肩に到着した。
そこでスキーをデポして、アイゼンに履き替える。ガリガリ斜面ではないものの、踏み抜いた場所があったりして、急斜面ではしっかりとアイゼンを効かせ、慎重にSさんのトレースを辿り、だれもいなくなったピークに到着した。うれしかった。
ゆっくりと、目の前に広がる展望を楽しんでいる時間は無く、台地のツエルトの中でお待ちいただいているリーダーの事を思い出し、名残り惜しかったが早々に下山を開始した。
肩でスキーに履き替え、ガリガリの斜面を転倒は絶対できないと思いながら滑り下りた。
寒い中お待ちしていただいたLの所に到着した。
下山は登ってきたトレースを辿り、楽しい緩斜面のスキーを楽しみながら登山口に到着した。