【山名・コース】百松沢山(1,043m) 宮城沢コース
【期間】 2121年3月6日(土)【天候】曇り(ときどき雪・晴れ)
【形態】 A ・ C ・ P ・ 他
【性別】 男性 4名 女性 1名
【メンバー】 納(CL)、吉D(SL)、島、佐K、渡(元)
【山行形態】 尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 スノーシュー
【地点時間】 7:45登山口(平和霊園除雪最終地点)、7:55林道入口、8:45二股、
9:40 530㍍地点、10:00~10:30コンプレッションテスト
12:00頃 838㍍ピーク、13:20北峰頂上、昼食
14:00下山開始、16:15登山口 〔記録者〕 渡(元)
【短信・感想】 渡(元)
●私にとっては、会名由来の山への初山行なので、晴天を期待していたが、一昨日までとは打って変わり、あいにくの小雪交じりの曇天。気温も零下に逆戻りの中、7:45に出発。出発後、直ぐに林道入口、そして宮城沢の橋を渡る。前回は雪を踏み抜いた方もいたようだが、今回はまだ雪が締まっていた。
砂防ダムを横にみながら左岸側をスノーシューのトレースを辿って歩く。昨日までの暖気で表面がクラスト、最中状態にはなっているが、スキーに比べ足は軽い。まだ風も弱く、極端なラッセルはないのかなあと、この時点では内心楽勝かと思っていた。阿部山への分岐、二股を通り、途中スノーブリッジの踏み抜きにも気を付けながら渡渉を繰り返しせっせと歩く。
(スノーブリッジ注意書き~下山時に消失等)
木からの落雪痕や雪くずれの痕も多数みられようになる。傾斜もきつくなってきたので、体温調整のためミドルレイヤーを脱ぐ。
途中、「若者」2人のスノーシュー組に追い越され、更に歩きやすくなる。
● 9:40頃に「北海道雪山ガイド」に説明がある標高530㍍地点に到着。ここで道を
間違えるというか、「皆があるく道(通常ルート)」、本来はまだ沢本流沿いに進むところを、先行するトレースもあって(通常ルートよりはトレースの視認性が高い)、いわゆる838㍍ピーク方面へ尾根に取り付くよう登る。傾斜がかなりきついが、島森さんが先頭をとって、トレースも辿りながらジグザクに登る。疲れが出てくる。気温が下がってくるの体感する。
● 納リーダーからの指示で、10:00頃から、樹林帯の中の斜面途中でシャベルコンプレッションテストを行う。林道らしきものと合流する箇所、少し平場となっているところにザックを卸し、雪柱をつくりテストした。肩を支点に10回叩いたものの、雪が締まっており、断層は生じたが破壊には至らなかった。私が行った箇所は、日当たりがよく、木の下なので適していないとのことでした。反省。
以下は、納リーダーから頂いたテスト結果報告です。 (納CLのCT結果です)
・ 当初より積雪構造に疑問を持っていたので途中でCT(コンプレッションテスト)を行いましたが結果はCTM12(SP)↓42onFC1.0-2.0 Feb.28でした。 ・ 行動については、雪崩斜面に刺激を与える行動に注意を要すとの判定でした。しかし、歩行していると弱層を踏み抜きながらの行動でしたので大丈夫と判断して行動しました。 |
● ここで、スマホを見ていた佐Kさんが、「皆があるく道」とは違うルートではないかと気づく。納さん、吉Dさんが、図面をみると、どうもそうらしい。しかし、一旦降りよりはそのままトレースを辿ることにして登り再開。途中、トレースを見失いかねない箇所もあったが、何とか、12:00頃には838㍍ピークと思われる平場に出る。雲が途切れ、晴れ間となるが、西(南西)風が強く寒い。左手に北峰らしきものも確認でき、スキーらしきトレースも所々確認できるので、これを辿りひたすら歩く。先行する二人組はどこを歩いて行ったのか・・・?真っすぐ北峰には向かわず、左側に巻き、多分宮城沢源頭部上の急斜面をトラバースする。トレースを見つけながら最中をラッセルし歩き続ける。登りながらも更に左に巻いて行くと、ようやくピンクテープとスノーシューのトレースにぶつかる。やっと「皆があるく道」、北峰頂上への東側の稜線上のルートに取り付き、頂上を目指す。
● 13:20に頂上着。標識も見つけ一安心。頂上は晴天だが、相変わらず西風が強い。予定を2時間弱オーバーしていることから、南峰登頂は断念。内心はホットした。少し下り、あまりに寒いのでミドルレイヤーを再着用し、凍える手指を暖めながら、昼食をとる。
(標識見つからず撮ったもの)
(標識見つけ撮ったもの)
● 14:00下山開始。「皆があるく道」、ピンクテープに沿って最中斜面を下る。歩きづらいが、下山は楽だ。急斜面をずり落ちないように下り、沢の源頭部に出た。ここで小休止。後は沢沿いにトレース、ピンクテープを辿り、
緩やかな道のりを下る。
途中、503㍍地点で、ルートを確認するが、ピンクテープが視認しづらく、「皆があるく道」への分岐は分かりづらい。後半は、だらだらと林道歩きが続く。渡渉の際の踏み抜きや沢斜面を滑らないよう気を引き締め歩き、16:15登山口に着。久しぶりに8時間近く歩き、疲れた。
【ヒヤリハット】
・道迷いの良い経験となりました。
・衣服調整は難しい。いい手袋を探そう。