2020-7-23 斜里岳

【山名・コース】 斜里岳

【期間】 2020年7月23日(木曜日)

【天候】 曇り時々雨

【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性別】 男性2名 女性2名

【メンバー】 CL武、SL納、佐(俊)、津        

【山行形態】 (尾根)縦走(沢登り)岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕津

清里オートキャンプ場出発:6:00 清岳荘:7:00 下二股:8:30 見晴滝:10:25

上二股:11:10 斜里岳山頂:12:30 馬の背:13:00 上二股:13:55 

熊見峠:14:40 清岳荘着:16:50

【感想】  津

7/21札幌を深夜バスで出発する。

7/22早朝知床第一ホテルで、納さん、武さん、厚さんと合流する。厚さんは、

私と入れ替わりに、知床から札幌に向けバスにて帰路に就く。知床五湖、カム

イワッカの滝を巡りながら、清里オートキャンプ場に向け移動する。夕方キャ

ンプ場にて佐さんと合流し4名揃う。夜には霧雨となっていた。

7/23早朝から少雨。出発時間を予定より1時間遅らせ天候を検討する。

本日の斜里岳登山決定し、6時にキャンプ場を出発する。7時清岳荘を出発

し、昨日からの雨で多少水量が増えた川を何度か渡渉する。川沿いに石を渡り

まるで沢登り状態で進んで行く。大きな滝に感動したのもつかの間、目の前に

登山道ではなく、「岩」がそびえ立つ。SL納さんが岩の横の急こう配の道を登

り、上からザイルを垂らしてくれる。初ザイル!などと感動している場合では

ない。ザイルの握り方をCL武さんに習い、必死で岩を登っていく。帰りは別

のルートなのでここは通らなくて良いと一安心する。せっかくの絶景の滝も眺

める余裕なし。素晴らしい滝がいくつも続くが、ひたすら濡れた岩場を登り続

ける。「昨日のカムイワッカで練習したでしょう!」と励ましの声が聞こえる

が、心に響かず頭の中は「必死!」の二文字。どうやら雨のせいで、この状態

沢登りに近い状態になっているらしい。この後も、登山道が急で滑りやすい

ため2度程ザイルを使用し登る場面があった。経験の浅い私が、山岳会のきち

んとした装備と、長年培った技術の恩恵を受けて、皆さんに助けられて、自分

だけなら途方に暮れてしまうような、この難しい山を登れることに感謝した。

「以前に来たときは、もっと登りやすかったと思うわ。」と佐さん。しかし、

彼女は岩場も渡渉もザイルも軽やかにこなして行く。凄い!流石です!

少雨霧雨の中、頂上に近づくにつれて、風が強くなり、頂上では写真を撮り、

すぐに下山開始する。残念ながら厚い雲には阻まれ、山頂から景色は何一つ見

えなかった。上二股から熊見峠に向かう新道尾根コースでは、歩きやすく佐さ

んと話す余裕もあったが、熊見峠から下二股までは、急な滑りやすい斜面が

延々と続き集中力の限界を感じた。無事に清岳荘に着いた時は本当にホッとし

た。夜は、悪天候のため予定変更で摩周湖YHに宿泊し、翌日の雄阿寒岳登頂

に向けての準備ができた。百名山斜里岳は想像以上にハードだった。