2021-9-19~21 1839峰 1842㍍(コイカクシュサツナイ岳夏尾根コース)

【山名・コース】1839峰 コイカクシュサツナイ岳夏尾根コース

【期間】    令和3年9月19日(日)~9月21日(月)

【形態】    (A)・ C ・ P ・ 他

【天候】    晴

【性別】    男性2名 女性1名

【メンバー】  CL:二(理) 二(輝) 納

【山行形態】  (尾根縦走) 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】19日 ピョウタン滝ゲート5:30 ヒュッテ7:20-7:45上二股10:30-11:25

         1305m14:30 テン場16:35

 20日 テン場5:20 コイカクシュサツナイ岳5:40 ヤオロの窓7:00 ヤオロマップ岳9:00-9:15

176211:50 1839峰12:45-13:00 ヤオロマッフ16:15 テン場20:00

 21日 テン場6:05 上二股8:55-9:30ヒュッテ12:00-12:25 山岳センター14:15           

【記録者】288 二 

【感想文】288 二

 8月の計画でしたが、天候不順で延期。18.19.20の予定でしたが、台風の影響で1日づらしての計画でした。前日18日は日高、かなりの降雨がありました。先に出発した吉K車から、山岳センターでゲートが閉まっていて、山岳センターも閉まっているとのことで

「どうする・・・」と電話。とにかくこれから現地へ向かうと伝える。古さん達はテントもないので剣小屋に泊まるとのこと。高速で向かう途中で「我々は別行動します」と連絡受ける。現地で納さんと合流し、星も見えてきたし、明日からは3日間晴れなのでまずは、札内ヒュッテまで行くことにして就寝。翌朝、気持ちの良い天気の中、出発。札内ヒュッテまでは、札内川ダムから1時間(ちょうど半分くらいの場所、カムエクの稜線からコイカク縦走の時ここでゲート閉まっていた)なので2時間30分あれば着くだろう。ヒュッテまではリュックの重さも気にならなく1時間50分 (8km)で着いた。コイカクの川は水量さほどでもない。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211002113434j:plain


上二俣に着いて、夏尾根に取付く準備をしていると、8mほどの距離に右岸の陰から「・・熊・・」「小熊もいる・・・」二人に「クマ・・クマ・・」と刺激しないように伝える。納さんが「ルルルルー」と声を出すとおもむろに顔を上げ我々を確認し、山に行きました。目はあってもそらさなかった。毛並みもきれいで若い美人のお母さんでした。水を汲んでいる時でなくて良かった。輝さんは7.5ℓ・納さん7.5ℓ(1035mで1ℓ捨てる)自分は3.5ℓ担ぎ上げる。ひたすら急登に耐え夏尾根頭のテン場に着き、目の前の1839を眺め、明日歩く稜線を目で追う。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211002113537j:plainf:id:hyakumatu_sapporo:20211002113730j:plain

真っ赤な夕日が沈むと帯広の街だろうか綺羅美やかな宝石のようだ。星もきれい! 翌朝、少し出遅れたが、コイカク、ヤオロの窓、ヤオロ、1781、1702~前衛峰の間はテープはあるが、笹被りで道の分かりづらいところもある。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211002114018j:plain

前衛峰で「予定より時間が掛かっている。39を踏むとテン場に着くのは7時は越えるが、どうする・・ヤオロの窓は暗くなる前に通過したい」と意思の疎通を図る。「行きたい!ヘッテン付けても行きたい」と確認をしたのでここからは少しだけピッチを速め1839を踏みました! ペテガリからルベツネの稜線、カムエク、エサオマン、札内と山座同定を愉しむ!

f:id:hyakumatu_sapporo:20211002113946j:plain

帰りは這松漕ぎが厳しい。ヤオロではブロッケン現象に出くわし、オコジョが夕飯の時間なのか、こっちの穴、あっちの穴と忙しく動きまわって愛嬌を振る舞っている。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211002113912j:plain気を付けながら稜線を歩きヤオロの窓手前でヘッテンを付ける。思った以上に道ははっきりと見える。空には大きな月が輝いている。ヤオロの窓を越えると危ないところはないが、コイカクまでが逆目の這松漕ぎが濃い。前方を見上げては大きな黒いコイカクが近づかない!コイカクからは道も歩きやすくテン場に到着。 皆、疲れて食欲もなく、服を取替、少し食事をし就寝。翌朝は元気になり下山の支度をし、景色を愉しむ。テントのペグを外し、「あっ!」風に煽られて、テント一式、谷に飛んで行ってしまいました!風はなかったので無防備でした。誰も煽られて怪我しなかったので良しとしました。急な夏尾根を下りながら、未練たらしく谷の方を眺めましたが、それらしき物は見えません。上二俣で夏靴から沢靴に替えのんびりと沢を下りヒュッテに到着。安堵。釣りをしている人がいるので、「歩いてきたのですかー」と聞くと「今日、9:30分にゲート開きました」と言う。途端にリュックが重たく感じられる。30分歩いたところで、輝さん空身で車を取りに行ってくれる! 感謝.感謝!待っている間に山ぶどう沢山取れました。ジュースにしてヨーグルトに入れてます。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211002114459j:plainf:id:hyakumatu_sapporo:20211002114057j:plain

山岳センターに着き、「中札内福祉の里」、「新嵐山山荘」どちらも緊急事態なのでお風呂は営業していないとのことなので、仕事の入っている納谷さんと別れ、中札内の道の駅に寄り美味しいものでお腹を満たし、一路札幌に戻りました。

今回の1839は前回・前々回より這松漕ぎが濃くなっていたように感じました。

上二俣から夏尾根取付きは、しっかりと笹刈がされていました。