2023-6-2 ~6 礼文岳(490m) 利尻山(1721m)


【山名・コース】礼文岳 490m、利尻山 1721m            

【期間】 2023年06月02日(金)~06日(火)【天候】曇り一時小雨時々快晴

【形態】 (A)・ Ⅽ ・ P ・ 他

【性別】 男性2名     女性5名

【メンバー】 ⅭⅬ納Y  SⅬ多D 金K 津G 厚M 宇N 政M(岳友)

【山行形態】(尾根 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【行動概要】

1日目

6/2  03:30各車出発→0430野幌SA集合→10:10稚内フェリーターミナル着→10:30発→12:25香深着→昼食(カレーライス)→トヨタレンタカー→レブンアツモリソウ群生地→澄海岬→スコトン岬→レブンアツモリソウ散策Ⅱ→レンタカー返却→ゲストハウスのんの→夕食(礼文漁協直営かふか)

2日目

6/3 06:30路線バス→06:51内路(礼文岳登山口)07:50→09:23礼文岳山頂09:34→登山口→12:19路線バス→12:40フェリーターミナル着→昼食・買物(中島商店)→15:15路線バス→15:59病院前→16:10久種湖キャンプ場

3日目

6/4 07:15チェックアウト→07:40路線バス→08:42フェリーターミナル10:25→11:10利尻島着・昼食

(ホタテラーメン)→トヨタレンタカー→

島内一周→レンタカー返却・夕食→16:50北麓野営場

4日目

6/5 05:00利尻山登山口→11:47利尻山北峰12:19→16:40下山完了→17:00送迎車→北国グランドホテル着

5日目

6/6 07:15ホテル発→08:25鴛泊発→10:05稚内着→道の駅巡り:てしお→えんべつ→おびら→留萌自由市場定休日にてきしはた→高速道→18:30帰宅

 

※参考

利尻礼文観光案内:https://www.rebun-island.jp/panfu/

ハートランドフェリー:http://www.heartlandferry.jp/rebun/

宗谷路線バス礼文エリア:http://www.soyabus.co.jp/routebus/rebun

 

 

【山名・コース】礼文岳 490m           

【期間】 2023年06月03日(土)    【天候】小雨~曇り~晴れ

【地点時間】〔記録者〕 厚M

       07:02礼文岳登山口 09:23礼文岳09:34 11:38礼文岳登山口

 

【短信・感想】                     会員   厚M

 今回の「利尻・礼文山行」は当初計画で利尻から始める予定だった。

しかし、稚内へ向かう車中にCLが利尻山行ではいつもお世話になっているという当日宿泊予定の北麓野営場管理人から「天気が悪いぞ~」との連絡が入った。CL、SLは稚内フェリーターミナル到着と同時に約7時間の運転をした来たにも関わらず休む暇なく天候調査など利尻島礼文島の情報を収集しミーティングを行った。

計画通りの日程では利尻島滞在中すべてが雨天、山行予定日は曇り時々雨の予報だが、山は強風が予想され、山頂には雪マークも見られるとの事。

ミーティングの結果、この二日間を交わせば好天も期待できるとの事で一縷の望みを持ってフェリー出航20分前に利尻島から礼文島へ行き先を変更した。

車から降ろしたばかりの装備をメンバーに託し、歩くと10分ほど離れた無料駐車場へ車を移動。駐車場に着いた時点で出航まで15分足らず、CL、SLは駐車場から走ってフェリーターミナルに着くと5分を切っていた。息は弾んでいるがとにかく装備を背負い何とかフェリーに乗り込んだ。

船中の約二時間、メンバーはゆったり休んでいたがCLは利尻島内での予約キャンセルと礼文島の宿泊予約などで早朝から長距離運転でお疲れなのに休む暇なく奮闘していた。

そうこうしている間に礼文島到着。

礼文島の天候は曇りで行動に支障は無さそう。只、向かいに見えるはずの利尻島は雲に覆われ島がどこにあるのか全く見えない。

トヨタレンタカーの名物おじさんに困っていたことの色々を相談すると親身になって応えてくれ、お蔭で島内での行動イメージも固まり当日の宿の確保も出来た。感謝‼

礼文島は6月に入ると観光シーズン真っ盛り、島内のレンタカーの台数は限りがあり、この日一日しか借りられない。

先ずは紹介してもらったゲストハウス。二部屋確保できたが定員は5名、ここに7名で泊まることで契約は成立した。早速、荷物を置きレンタカーで島内観光に出掛ける。

最初に、今回のメインテーマの一つ「レブンアツモリソウ」を見に行く。

初めて見る「レブンアツモリソウ」は今が盛りと美しく可憐に咲き誇っていた。

保護区以外にも地元の方の内緒の情報で保護区以上に花が咲くエリアも紹介してもらい、思う存分花々を見ながら散策ができ大満足だった。

 

この日は、澄海岬、スコトン岬を散策し最北のトイレにも寄り、曇ってはいたが礼文島北部を雨に当たらず周遊出来て急遽変更した旅程が功を奏し、得した気分の一日だった。

夕食は漁協直営の食堂“かふか“で「ホッケのちゃんちゃん焼き」。みんな早朝3時に札幌を出発しておりお疲れなはずなのにいつの間にか礼文の時差に慣れ大満足だった。

 

 

6/3 いよいよ「礼文岳登山」、一日乗り放題のバスチケットを購入しバス停「内路」で下車。登山口は広い駐車場でトイレもあり、ゆったり余裕がある場所だった。

礼文岳の標高は490mだが、350mで森林限界になる。

そして礼文島が“花の浮島”と呼ばれるが、礼文岳は「花の百名山」「新花の百名山」「北海道百名山」「新日本百名山」と全国に名前が知れ渡っている人気の山だ。因みに、こんなに沢山の称号を得ているので「日本百低山」は?と調べてみたがそこに名前はみつからなかった。

登って行くと最初に見えたポコはニセピークで「400mポコ」だった。「利尻山」は当初は裾野が見えた程度だったが少しづつ雲が上がり山容は見え出したがこの日は一日中どんより曇っていて少し残念!

「400mポコ」に上がったら頂上が見えてきた。少し下り、ひと登りで礼文岳頂上に到着した。晴れていたらどんなに美しいだろうと想像しながら利尻山、海岸線などをバックに写真を撮りあった。

ゆっくりと休憩した後、下山を開始。

この日の宿は九種湖キャンプ場のコテージ。

キャンプ場では自炊と決まっているものの、下山中「夕食は何か食べたいものがある」と思いながら私以外のメンバーも歩いていたのではないでしょうか…。

只、ウニは6/1から解禁になっていましたがシケ続き漁に出られない日が続いていたとの事。フェリーターミナル前の食堂に“うに丼6,500円”の看板を見た時、せめてミニ丼でもと思ったのは私だけでしょうか…。

結局、礼文、利尻滞在中ウニの姿にはお会いできませんでした。

 

初登頂の4名に利尻島が「明日、待っているよ」とちょっぴり顔を出してくれました。

標高490mの山頂で破顔一笑

6/4 10:25発のフェリーで礼文島を出航、45分で利尻島泊港に到着。

利尻島に初上陸のメンバーもいるのでレンタカーで島内一周観光。先ずは荷物を置くため北麓野営場に向かう道すがら利尻山神社に翌日の好天を祈願、この日は利尻マラソンが行われており利尻島で渋滞に巻き込まれては笑われるので右回りか左廻りかを検討しランナーが走り終わっただろうマラソンコースを辿るルートで一周することにした。利尻山利尻空港を左手に見ながら礼文島が右手に見える風光明媚なコース。今朝まで居た礼文島だが感謝とともに懐かしく想いがこもる。北見富士神社にも立ち寄りみんなで参拝。人面岩、寝熊の岩などの奇岩を見ていると大型バスツアーも同じルートで観光している。次がオタドマリ沼、ここは平成天皇が訪れた景勝地。ここから見る雪渓の利尻山白い恋人のパッケージになっている。お土産を見ながらみんなでアイスを食べてリラックス。

次は“白い恋人の丘”みんなで記念撮影。

そして姫沼。ここには姫沼体験舎があり利尻島の花々の写真が展示され解説されていたがその中で記憶に残るコメントがあり、「ヒトリシズカ」の命名者は朝ドラの植物学者「牧野富太郎」先生と書かれていた。ネットで牧野富太郎先生と利尻の記録が出てこないかと検索してみたら「利尻山とその植物」牧野富太郎と云うのが出てきた。

ちょっと目を通してみると「明治36年に加藤子爵に同行して利尻山に登りに行くことになったが利尻山の紀行文を書くことが条件で許されたとの事。しかし、植物学者は山を見ながら登るのではなく地面を見ながら植物を調査しつつ歩いていたので山のことは記憶に残っておらず期限を過ぎたが紀行文が書けず長文の最後は詫び状のような文章であった。

URL添付しますのでご覧ください。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001266/files/49587_38164.html

兎にも角にも、限られた時間であったが利尻島を一周しつつ、お土産も買い込み、神社では山行の安全と好天を祈願した。

あとは“人事を尽くして天命を待つ”

 

 

【短信・感想】                                 会員    多D

 

【山名・コース】利尻山 1721m           コース 鴛泊コース

【期間】 2023年06月05日(月)    【天候】晴れ

【地点時間】〔記録者〕      多D

利尻登山口5:10 第一見晴台7:20 長官山8:55 利尻山山頂11:40 利尻山下山開始12:15 長官山14:05 第一見晴台15:00 利尻山登山口16:30

 

前日まで天気は良くありませんでしたが本日の朝は曇り。 

利尻北麓野営場5:00に出まして登山口5:10、登山道は整備されていて歩きやすく、ゆっくりと進めて行く。

3合目で衣服調整、上を見上げると青空が。

登山道も最初は平坦で針葉樹林を歩き7合目につく。ここからは急な登りでゆっくりがまだゆっくりになり「胸突き八丁」の看板もついていました。

8合目、長官山。ここは眺めが良く鴛泊港が見られ、利尻山山頂も雪が付き険しい姿を見せてくれました。ここからは稜線を歩き、少し下って避難小屋。この辺りから傾斜がきつくなり9合目、広い休む場所がある。さぁー山頂アタックだぁー。

朝は寒く樹氷が付き、我々が登る時間帯は氷が足元に落ち、気を付けて登る事に。

また、この一帯はお花畑ですが6月初めはエゾエンゴサクしか咲いていませんでした。

時間を掛けて頂上に付く。

バンザーイ、山頂デース。大山神社が迎えてくれました。

ローソク岩も迎えてくれ、三角点で足を置き写真をパチリ。

下山デース。

12:15利尻山、名残り惜しみながらおります。

9合目、なぜか会話が多い。

避難小屋につくとホットする。

ここからは距離があり時間もかかる。私達は05:00出発にも関わらず最後のグループでしたが無事に16:30下山しました。

利尻山 登り:6時間40分 下り:4時間15分

休みを入れて11時間30分の長い山行でしたね。

皆さんお疲れ様でした。

 

ヒヤリハット

 1600mの所で私が火山岩を落とし(宇)さんの腿に当たりました。

 今後、気を付けます。

 

北麓野営場を05:00スタート

最北の日本百名泉:甘露泉水

7合目 胸突き八丁

 

急登に挑む

 

天候が回復し多田さん  ガッツポーズ

 

海上に浮かぶ礼文島


9合目  ここからが正念場‼

 

山頂に近づくと登山道の様子に変化

 

山頂方向を望む


利尻・礼文山行を振り返って                                 政M

 

今まで何回も計画しては流れてしまっていた利尻・礼文の山旅。

出発前から天気予報を見ては、一喜一憂。

はたしてほんまに登れるんやろうかと不安は尽きない。

稚内で、まさかの行程変更には驚いたが、フェリーにもギリギリセーフ。

宿やレンタカーのキャンセル、そして取り直しもうまく収まり、改めてリーダーの行動力に感服。

レブンアツモリソウには初めて出会って、気色悪い花やと毛嫌いしていた我が身を深く反省🙇‍♀️

礼文岳は穏やかな山容で、次第に雲が切れて姿を現してくる利尻山の絶好のビューポイント。利尻山登頂に向けて気合いが入る😤

前日までの天気とはうってかわって、利尻山登山の日は好天。

8合目まではお花と景色を楽しみつつ楽しく歩く。8合目からは、強風にあおられつつ、「何でやねん❗️ 区切り方がまちごうてるやろ‼️」と表示の仕方に心の中で文句をくり返す。

たどり着いた山頂は、何と快晴。

「こんなにすばらしいお天気の利尻山に登るのは初めてだ。」と何回も利尻山に登った強者たちがのたまう。

初回でこんなにいい経験をさせてもらえるなんて、ほんまにラッキー✌️

こんなにいい山旅に参加させて頂いて、本当に感謝しています。

ありがとうございました。