【山名・コース】キナバル山(4,095m)
【期間】 2024年3月7~9日 () 【天候】晴れ
【形態】 A・(C) ・ P ・ 他
【性別】 男性 2名 女性 2名
【メンバー】 CL納Y SL 二H(輝)、二H(理)、金K 【山行形態】(尾根) 縦走 沢登り 岩登り 登攀 山スキー
ヤマレコ記録(山行タイム):https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6534648.html
地形図:https://www.yamareco.com/modules/yamareco/showmap.php?did=6534648&mode=cyberjapan
アルバム
240306~07コタキナバルⅠ
240310~12コタキナバルⅡ
https://photos.google.com/album/AF1QipPZ-dLJFgEBVaUIbgi8grC8h5FjxUFrmk9mW4m-
240305~12キナバルbytoshiko
【短信・感想】 会員№317 納Y
2019年12月キリマンジャロ登頂後に次に登る山と当時のメンバーで約束したキナバル山だったが、2020年1月からのコロナ禍で状況が一変し待つこと4年。ようやく実現したキナバル登山だった。
今回のキナバル山行は2023年9月の南日高の女王ペテガリ岳(1736m)に初登頂した3人が下山後に“ペテガリに登れるならキナバルにも登れる”、標高の違いはあるが4095mを登り切れる体力が備わっていることを確信したメンバーと、ひざ治療中でペテガリには参加していなかった理千子さんも同調し実現に向け舵を切った。
- 日程:仕事の調整もあり決めかねていたが過去の東南アジア渡航経験から気温、降雨量などを考慮し乾季となる3月とした。
- 航空券:当初は成田発を検討していたが新千歳空港から上海経由キナコタバル便があることが分かり価格的にも所用時間も北海道の我々にとって有利であることから中華東方航空に決定。
- 現地ガイド:キナバル登山は現地ガイド同行が義務付けされており、どのように手配するかを検討したが日本語で問合せが出来るツアー会社の”NCT自然と文化の旅”に依頼することとした。
結果、航空券とコタキナバル宿泊は国内旅行と同様にネットで手配。山小屋の予約を含む現地ガイドとオプションのボルネオ島観光はツアー会社に手配を依頼することとした。
円安で為替レートを心配したが7泊8日間の渡航予算は概ね210,000円で賄えた。
また、新千歳空港-コタキナバルの航空券は燃油サーチャージなどを除き往復56,000円だったことから「その飛行機飛ぶの~?」とか「中国の飛行機って突然キャンセル出たりするよ~」とか皆さんから冷やかしと心配の声を頂いたが搭乗前に日本人担当者に聞いてみると中華東方航空はJALと提携しており地上係員は全員JAL職員、路線はJALコードシェア便であることが分かり一番の心配事が一気に解消した。
2024/03/05
13:30新千歳空港 中華東方航空(JALコードシェア)にて出発。
03/06
00:05 コタキナバル空港着→両替後空港よりタクシーにて“Hotel Shangri-La”にチェックイン。09:00起床後は一日現地に慣れるための自由行動日としておりコタキナバル散策。朝食も屋台、市場でくだものを買込んでホテルで賞味したが、スイカ、メロン、ドリアンetc、どれも美味しく大満足。
夕方まで装備を整え、また、夜の街へお出かけしちょっと贅沢なディナー。
03/07
07:15 ホテルに送迎車着。キナバル登山口へ向けた山行装備にて出発。 キナバル公園散策、ポーリン温泉散策、入山申請後 Hotel Parkasa泊
03/08
07:30 送迎車着 ガイド:スパニを紹介され挨拶→車にて登山口移動
08:30 ティンポホンゲート(1867m)を出発。うっそうとした木々に囲まれ展望のない登山道を進む。整備されてはいるが延々と階段が続く。周囲は樹種も草花も道内とは違いジャングル感満載で異国での登山を意識づけてくれる。登山道にはトイレと屋根のある休憩ポイント がほぼ1㎞毎にあり、その中間にはゲートからの距離と標高表示が設置されている。当初はスパニの誘導通りに各ポイントで休憩を取った。しかし、スパニは我々の年齢を考慮してかゆっくりペースで心肺への負担が少ない。メンバーの表情からもまだ行けそうと感じたため山小屋到着時間も考慮しポイント毎に休憩するか聞くスパニにGoGoと伝え、休憩は一か所飛ばしにすることとした。
14:45ラバンラタ小屋に到着しチエックイン。部屋は二段ベッド二つの4人部屋。上段に寝ることになったが手すりが無く、熟睡し寝返りを打つと墜落しそうで危険。翌日早朝のスケジュールを確認し最低気温は0度前後との事なので低温の山頂アタックを想定し
装備を整える。夕食は 16:30~。マレー料理のブッフェ、夕食後は雲海と夕日の変化をバルコニーから楽しみ、01:00起床へ向けダウンのズボン、毛糸のセーターを着てベッドイン。しかし、徐々に気温が下がり、セットされた毛布一枚では寒くて寝られない。結局、予備に持ってきたテント用の銀シートにくるまって寝ることにしたが起床の01:00まではウトウトが続き熟睡は出来なかった。
01:40出発前の軽食、 02:30出発。
真っ暗の中ヘッドランプの明かりを頼りに階段状の登山道を進む。この日宿泊した概ね180人の登山者が日の出前の山頂を目指し行動を開始するため大渋滞。それでもそれぞれの登山速度に違いがあり徐々にばらけて行く。ヘッドランプが蛍のように山頂へ向けて繋がる。
06時頃、夜が明け始めるとキナバル山全体が赤く染まりはじめる。
美しい!!見た事のない絶景との出会い。
天国のようだ。振り向くと影キナバルが雲海に映し出されている。感激と感動に心が躍るが写真を撮り続けながらも足は山頂へ。
ピークは大渋滞。グループ、個人、それぞれがピークの写真を撮りたくて登ってきたのだからやむを得ない。順番待ちは10~15分ほどだったろうか。我々の番になったがメンバーのペアの写真と個人の写真数枚程度。写真はスパニに撮ってもらいピークを後にした。我々がピークに滞在したのは恐らく3分ほど?。
もうちょっと居ても良かったかなぁ…。
ピークから降りきても絶景は続いている。そんな中をピークハントを終えハイテンションのメンバーの足取りは軽い。最後となる記念写真を撮り終え山小屋へ向う。山小屋までは約3時間で到着。アタック装備から夏山装備に切替え、横になる暇もなく軽く朝食を摂り10:30チェックアウト。小屋のレストランには我々よりも遅れて戻ってきた若い登山者たちが沢山残っているが10:40下山開始。下山中はまだ山頂の余韻に浸りがら、好天・無風の登山道をひたすら下った。気温は高度が下がるに従い徐々に上がってくるがピークハントの高揚感は持続したまま…。我々を見守ってくれたボルネオ島の神様とキナバル山に感謝しつつ15:15ティンポホンゲートに無事到着した。
一緒にピークを目指し頑張ったメンバーに感謝!!
ありがとう!! キナバル山。
ありがとう!! マレーシア、ボルネオ島。
【短信・感想】 会員№134 金K
今回のキナバル山は、何年か前から、とても見どころのある山と言われて、心に残っていたのですが、4,000mを越える山なので、今一歩が出ずにいました。
ここ1~2年に大きい山に行く機会があり、思い切って行くことにしました。
初日は、登山の受付と説明を受け、世界遺産の山の麓の広大な森の一部を散策しました。
マレーシアには、5,000種以上の植物や100種以上の哺乳類、320種以上の鳥類が生息しているとの事、その中の一部ですが着生植物の多くやジンジャーの木と新芽など、日本では見られない物ばかりでした。帰りに、世界最大の花、ラフレシアも見ることが出来ました。
その後、チョットした登山の足慣らしでキャノピ.ウオークを体験、地上約41m、長さ約530mも有る、何本かに分かれたスリル満点の吊り橋を渡りました。
その後は温泉で足湯と言われましたが、暑くてパスすることにしました。
2日目は,1,876mのテインポン登山ゲートから7カ所の休憩所を過ぎ、3,273mの山小屋迄、登山道は整備されていますが、殆どが階段でした。付いてくれたガイドさんが私達の息がはずまないスピードで歩き、仲間とも、とてもフレンドリーで日本からの老人だと話したのか、仲間から ゆっくり、ゆっくり、頑張って等時々声をかけられ、和やかに楽しく登ることが出来ました。
夕食後は仮眠を取り、1:00起床、2:20出発。登山道はヘッドライトで行く方向が分かる程、写真を撮るにも何となくせかされて、山の裏側を眺める余裕もなく、その場を譲ってしまいました。
4,000m辺りから白い線が出てきて、登山のための線かと思っていましたが、明るくなるとそれが白い石の地層であるのが分かり、この線は日高の山でも見られるとの事です。
山小屋まで下山し、朝食を済ませ、荷物を整理、10:30下山。下りは矢張り楽です。休憩所も1つ飛ばしで、あまり抜かされることなく、降りることが出来ました。
15:30位になっていましたが、レストランでのバイキングを楽しみ、そこから2:00近い宿迄送っていただきました。天候にも恵まれ、メンバーに恵まれ、無事登頂できたことに感謝です。
【短信・感想】 会員№289 二H(輝)
宿泊のホテルから30分位で公園事務所に。前日に登山手続きをしていたのでランチとIDカードを貰いガイドのスパニーと会い、車で30分程の登山口に(1280m)。登山口ではポーター達が荷揚げの準備をしている。ガソリン・ガスボンベ等生活用品を3500mの小屋まで一人40kg鉄棒の背負い子で運ぶが重そうだ。
8:30ガイドのスパニーを先頭に出発。今日泊まるラバンラタ小屋を目指す。小屋までは林の中を歩くのでわりと涼しい。
1kmごとに休憩所とWCがあり、休憩所ではポーター、ガイド仲間からスパニー、スパニーと声が掛かり皆から信頼されているベテランのガイドです。
小屋に3:30到着。明日の出発時間等聞き、食事をして早目に就寝。AM1:30起床し
2:30出発。急な登りの階段が続く。この頃から頭が痛い・吐き気もする。階段が終わると花崗岩のスラブでその上に白いロープが頂上直下まで続いている。霧が出た時や強風の時はこのロープが頼りになるのだろう。
頂上にはご来光を見ようとヘッドランプの長蛇の列。この頃になると頭痛も納まり周りの景色も見渡せ、今まで見たことにない景色に感動!
頂上は順番待ちで写真を撮ったら次の人に譲る。
サウスピークの絶景を後に長い階段を下り山小屋09:25着。朝食を取り10:40チェックアウト。ここからも長く辛い階段が続く。高山病か・足を痛めたのか男の人がおぶさって下っていきました。途中、休憩所は2ヶ所程飛ばして登山ゲートに着き、一安心。天候に恵まれ、皆で山頂に立てて良かったです!
ありがとうキナバルチーム!
【短信・感想】 会員№288 二H(理)
3/5千歳空港13:30分発。搭乗手続きには長蛇の列。機内は満席状態でした。上海で乗り換えしコタキナバルへの搭乗口には電車で移動。上海空港はとても立派で広い。千歳空港から上海までもお弁当が出て、コタキナバル空港までもお弁当が出ました。コタキナバル翌日の0:30着でしたが時差の関係か当日11:30到着。荷物を受け取り、タクシーチケットを自販機で購入し、ジャンボタクシーでホテルへと向かう。男性職員の方がタクシー乗り場まで案内してくれる。深夜だし割増料金はいくらかな?等の心配は無用で30分程で無事ホテルに到着。タクシー代42MYRRM(マレーシアリンギット)日本円で1,330円程無事、Hotel Shangri-Laチェックイン。
3/5~12日まで7泊8日。食事は無しで4人で58,200円 一人当たり14,550円 山近くのホテルと山小屋2泊分留守にしても荷物置き場として2部屋連泊しました。7泊8日で一人14,550円安いですよね! 市場とか買い物にも便利な所にあり、湯舟があるので浸かって疲れを癒してました。難点は車の音が夜中煩わしいかなぁ…。
3/7 現地受け入れ会社の方が7:15迎えに来てくれ、キナバル公園&旧日本人が作った温泉を眺め樹上吊り橋を愉しみました。キナバル公園の花は色鮮やかに多種咲いていました。ハイビスカス・キナバルパルサム・ジンジャー・ウツボカズラ(食虫植物)等々
英語のガイドは手慣れた手つきでカメラのシャッターを切ってくれます。
ランチを食べキャノビーウオークに出かける。ジャングルの谷間に架けた高さ41m・全長157mのスリリングな吊橋。木の高さが温暖だからか、とにかく大きく高い!
年輪も密度が濃い。
登山口近くのperkasa Hotelへ。夕食はほとんどの人達は海鮮鍋を食べていました。我々は肉料理でした。ここの部屋からはキナバル山が大きく見えていました。
3/8沢山の人で賑わう公園本部でIDカードを受け取り首に下げる(チェックポイントでは名前の書いてあるカードを見せる)ランチを貰い車で登山ゲートへと向かう。
登山道は観光資源ですし、皆さん大事にしているようでとてもきれいで整備されています。歩荷のお兄さん達も愛想よく重い荷物を背負って登ってきます。下りは我々が使ったシーツや生ごみなどあらゆるものを人力で運びます。
小屋は夜半火の気がないので少し寒かったが、ダウンを着て毛布を頭から被って暫しの熟睡。
夜中1:30に起き軽い朝食。登り始めるとそれ程寒くもなく、星空の下ヘッテンの長蛇の列が続く。山頂近くになると山肌が赤く染まりとても綺麗だ。狭い岩だらけの頂上は写真を撮るのに順番待ち。頂上での景色を見ての感動は無し。
写真を撮り終わったら次の人に交代。直下を下りてからはサウスピークを眺めながら花崗岩の一枚岩を歩き絶景を堪能しながら下ってきました!!
小屋で朝食を取り、急な長い階段を下りゲートに着きました。公園本部への途中でランチを食べ、2時間程のコキタバナル市内のホテルまで送ってもらいました。英語が話せないので心配しましたが、現地のツアー会社の人達には手落ちがありませんでした。
翌日はPM2:00にお迎えがきてクリアス川リバー&蛍ツアーに出かけました。現地に着くと休憩小屋で早速ガイドがあそこに猿がいると教えてくれる。キナバル北部出身の現地の日本語ガイドは道中も色々と政治や自分のことを話してくれる。高速道路も政権が変わって4年も遅れていていまだに完成していないとのこと。
おやつにバナナの天ぷらが出たのですがとても美味しかった!
ボートに乗りテングザルを探しに。4種類いるそうですが、どれがどれだかは分かりません。夕食を食べ再度ボートで蛍探索。大きな木全体がLEDライトを灯したように光るのです。写真で見た時は電飾だろうと思っていましたので、幻想的でした。熱帯な気候なので1年中見られるそうです。川の水がボートの飛沫で光るのです。ガイドさんはこの光景を日本語で何と言うかと思考していました。
パンデミックになってからは日本のお客さん減ってしまったと嘆いていました。
お天気に恵まれ、ツアーも街歩きも食事も果物も美味しくのんびりと楽しんできました。
輝男さんと二人で33,000円程RMに両替しましたが充分に足りました。
空港でRMの残りで買い物をして足りない分はカード使用。
ありがとうございました。
- 調べた時はビザは必要なかったのですが、最終段階の確認で2024年からはデジタルアライバルカードがないと入国できないと分かり。入国の3日前にマレーシアに申請。直ぐにデジタルアライバルカード送られてきました。
【ヒヤリハット】
なし