2021-5-31 無意根山 元山コース 一泊山行

【山名・コース】 無意根山(1464m)

【 期   間 】  2021年05月31日~06月01日

【 形   態 】  C:サークル山行

【 天   候 】  快晴・無風

【 性   別 】  男性3名

【 メンバー 】  CL吉K、SL平、会員外1名

【 山行形態 】  尾根

 

【短信・感想】                                 平 

  此のところ、目まぐるしく天気が変わるので、山行計画が建てにくい状況が続いていました。その間隙を縫って中山峠から無意根までの縦走を決行することとなりました。先月4月15日には札幌150峰の山行で並河山の先にある1225mのポコ付近まで行っており、そこから眺める中岳は想像以上に近くビックリした記憶があります。今回は並河山から中岳を経由して無意根までを繋ぐことになるので、非常に楽しみにしていました。出発当日の朝は曇っていましたが、翌日にかけて晴天が続く予報です。

  6時50分情報館に集合し、7時20分元山駐車場に車2台をデポ。中山峠に到着したのが丁度8時でした。8時20分いよいよ喜茂別岳に向けてNTTの私道を歩き始めました。雪解けの状況によっては並河山以降に進むのは無理かも知れないが、喜茂別岳までは夏道があるので大丈夫。喜茂別岳の頂上から雪解けの状況を眺め、どうするか判断することにしようと話をしながら歩を進めていました。約1時間でNTTの電波塔に到着、ここまでは至って順調でした。この後、電波塔の近くにある鉄柵で囲まれた空き地を逸れて竹藪を進みますが、竹が混み入って進むことができません。また、あるはずの夏道が見当たりません。濃い竹藪の中で格闘を繰り返すこと30分、ほとんど前に進んでおらず先の見通しも建たないことから計画を断念することになりました。

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 しかし、まだ10時です。これからどうしよう?竹の子採りも話題に上りましたが、結局元山から無意根に登ってテントで一泊し、翌日頂上を目指すことになりました。テント場はネギ畑がある7合目付近とし、頂上から下山した後でネギ採りをすることになりました。

中山峠から元山に戻って登山を開始したのが11時45分でした。テント泊用の荷物と共同食料を背負うのは久しぶりです。その重みが両足にズシリときて、体力を奪っていきます。天気はだんだんが良くなっており風もまったくありません。バテバテ気味の私は、先行する二人からかなり遅れて歩いています。それでも優しいお二人は約1時間ごとに休憩を入れてくれます。千尺高地に着いたのが14時20分頃。高台だけあって風が出てきたので風除けのため雨具着用。その後尾根から逸れて暑くなってきたので再度衣服調整。テント場には15時15分に到着しました。重いザックから解放されてヤレヤレです

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  コロナ渦のテント泊には家族の反対もありましたので、慎重を期すためマスク着用。そして、酒はかなり控え目にしました。コロナ渦以前は山登りが主なのか、酒盛りが主なのか分からない状態でしたが、随分と様変わりしたものです。

  私は19時頃寝たように思います。21時30分に目が覚めてテントの外に出てみました。空には一面星が輝いており、前には札幌の街灯り、後ろには倶知安ニセコの街灯りが見えました。そして、地面から天空に至るまでの星空はまさしくプラネタリウムそのものでした。こんな星空を見るのは数十年振りです。風がほとんどなく暖かい日でしたから、本当に快適でした。

  朝目覚めたのは4時少し前だったように思います。昨日の夕焼けの景色そして今朝の朝焼けの景色は、山に泊まった者しか味わうことができない、何ともいい気分で充実した気持ちにさせてくれるものです。十数年前にオプタテシケ山に登って朝見た、あたかも海原に浮かぶ小さな島々の景色、墨絵を思わせる神秘的な景色を久方ぶりに思い出しました。

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  朝はカニ雑炊をご馳走になり、頂上に向けて5時40分出発。昨日テント場で交差した単独行の青年と行き交いました。昨日は頂上で一泊したと、にこやかな顔で話をされていました。

  頂上アタックは、昨日と違って荷物が軽いので楽をさせて貰いました。途中衣服調整をして頂上に着いたのが7時、暖かく無風状態でした。

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  頂上から見える中岳そして並河山は雪で繋がっているように見えました。しかし、中岳から無意根に向かう尾根には雪が残っていないような気がしました。(見えないので実際のところ判りませんが、日当たりの状況から考えると・・・。)その場合には無意根の南東側の斜面(崖が続いており雪崩の巣状態)をトラバースして、7合目付近から登り返さなくてはなりません。中岳付近でキャンプする予定でしたので、無意根の頂上まで何時間かかることになったのか、考えるだけでもぞっとします。早々に撤退を決定したことが私にとっては非常にラッキーだったようです。そして、中山峠から無意根の縦走は、ゴールデンウイーク辺りに計画しなければならないものだと自覚させられました。

  頂上からテント場に戻ったのが8時。荷物を整理し、ネギ採りを開始したのが8時30分。5月15日、5月20日とネギ採りをしていますので、今年3回目のネギ採りです。ネギは随分伸びていましたが、私の目も肥えてきているので、それなりに良いものを採ることができました。

  9時15分に下山開始。今日は良い天気だから登山者と会うかも・・・と話をしていたら、登ってくる人がいます。誰あろう我が会の佐々木さんでした。立ち話をし、お互いの無事を祈って別れました。その後、我々は下山を続け元山の駐車場に着いたのが11時30分でした。