2021-6-27 芦別岳旧道~新道(1726㍍)

【山名・コース】芦別岳旧道~新道(1726m)

【期間】 2021年6月27日(日)  【天候】 晴れ

【形態】 (A)・ C ・ P ・ 他

【性別】 女性3名 男性3名 

【メンバー】 CL:吉D、SL:金、佐(俊)、多、渡(元)、佐K、

【山行形態】 尾根(縦走)沢登り 岩登り 登攀 山スキー 

【地点時間】〔記録者〕 佐K

往 山部太陽の里3:55、登山口4:15、ユーフレ分岐6:40、中央ルンゼ8:30

1250m尾根10:00、芦別岳頂上着15:10(旧道登り11時間15分)

復 頂上発15:30、半面山17:30、鶯谷18:00、太陽の里20:30(新道下り5時間)

 

【短信・感想】 佐K

  • 70歳以上4人を含むパーティーにはこのコースはやはり過酷だった。夏山ガイドのコースタイムは旧道登り5時間半、ヤマレコは6時間半なので年齢も考え登り8時間、下り4時間計12時間の計画を立て勇躍朝4時前に出発した。
  • 太陽の里から林道を通っていくと林道終点が登山口。登山口からほどなくユーフレ川の左岸に出てすぐに大きな高巻きとなった。かなり高い所まで登り、また川原まで降りる。

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712124538j:plain


    道は狭く、谷側は切れ落ちており、またロープ場もあって滑落しないように慎重に進む。大きな高巻きが2か所、小さいのが3~4か所を繰り返しながらようや

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712124935j:plain


    く渡渉場所に着いた。渡渉場所には大きな丸太が掛けられているが、水量が少なく丸太を渉らず、難なく川を渉れた。ほどなく梯子を渉るとようやくユーフレ小屋分岐に着いた。
  • 分岐から本格的な登りとなり標高差400m程登ると標高1000mの中央ルンゼに着いた。ここに水場があり、体を冷やしのどを潤す。ここではまだ山の挟間

     


    で眺望はない。この後Kさんの脚が攣りだし歩行が出来なくなった。そこでしばらく停滞してマッサージ、カイロで温め、痛み止めを飲むなど治療した。徐々に回復してきたので出発、太陽の里から6時間でようやく約1250mの尾根に着いた。ここで眺望が開け眼前に夫婦岩芦別岳へ続く北尾根が見えたが、芦別岳はまだ見えない。
  • Kさんの脚も順調に回復、尾根を200m程登ると約1450mの北尾根に到着。ここでようやく鋭く尖った芦別岳の姿が見えた。しかしまだまだ遠い。この北尾根はア

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712131023j:plain

                  夫婦岩

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712131624j:plain

  • ップダウンを繰り返し、切れ落ちた細尾根、キレットの連続で全く気が抜けなかった。ところどころにある雪渓で涼を取りながら進み、ようやく芦別岳の岩頭の下にたどり着いた。岩頭を登ること15分で遂に頂上。無事、全員登頂を果たした。出発から11時間。

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712131729j:plain

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712131952j:plain

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712132017j:plain

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712132101j:plain

     

    f:id:hyakumatu_sapporo:20210712132155j:plain

  • 頂上で記念撮影後、計画より大幅に遅れているので登頂の余韻に浸る間もなく新道を下山。新道は2回程通ったことがあり危険個所も無く、気持ち的には楽だった。しかし登山道の上部には思いのほか雪渓がかかっており滑って歩きにくかった。下りは4時間ほどの計画であったが長時間の登山で皆脚にきており速度が上らず5時間半かかった。7時半ころには足元が見えなくなったのでヘッドランプを点け午後8時半に太陽の里に到着。実に16時間30分の山行でした。
  • 旧道の登山者は余りいないのではと思ったが追い抜いて行った登山者は10人ほどいた。登山道はある程度整備されており、尾根は途中まで下刈りされ、草刈り機がデポされていた。途中追い抜いて行った50代?の登山者にこの年齢で旧道を登るとは!と感心された。16時間半、18㌔の山行が出来たと云うことは今後の山行に自信がついた。

ヒヤリハット

 

脚の不調で2人が先行4人から遅れ、踏み跡に入って登山道からズレてしまった。15分ほどで話し声が別の方向から聞こえてきて気付き道迷いにはならなかったが、声を掛け合い余り離れないようにすることが大事。