2021-11-17 恵庭岳北尾根~本峰(1320㍍)

【山名・コース】 恵庭岳北尾根(1320m)

【期  間】 2021年11月17日(水)  【天 候】 晴れ

【形  態】 A・ (C)・ P・ 他

【メンバー】 CL古、SL吉K、藤、塩、竹

【山行形態】 (尾根)、縦走、沢登り、岩登り、登攀、山スキー

【地点時間】 [記録者] 会員No365 竹

       駐車場7:35→取り付き点7:50→1060m地点9:50→頂上直下コル10:55

       →11:20本峰11:30

       (下山)コル12:00→取り付き点15:00

【短信・感想】 会員No365 竹

 

 当日の北区、石狩方面はすざましい雨と風の悪天候であった。私は不安に思いながら4時頃リーダーに実行か否かのTELを入れる。リーダーのご返事は若干の間を空けながら「いぐー」との一言。塩さんも今日はダメかなぁーと思いつつ、3人の集合場所、古家に到着したとのこと。やっぱり古さんの決意は固かったのである。

 今回の恵庭岳北尾根は、453号線を支笏湖へ向かう途中、オコタンペ湖方面の73号線に入り20分ほど歩いたのち、北を背にして南に延びる尾根に取り付くという踏み跡を歩くコースである。

もうすでに、山道の林の中は晩秋を過ぎていたが、全体的に下生えの笹の中を進み、新雪が覆い被さっていた山道は歩きやすく森を明るく照らしていた。

取り付き点からの山道は78号線に沿って付いていたが、630m地点から徐々に離れ始め、緩やかな斜面をトラバース気味に登りつつ、800m上の尾根に取り付く。

正規な道ではないものの、踏み跡は連続的にピンクテープが張られ、迷うことなく私達をリードしてくれた。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211127112547j:plain

尾根に取り付いたのち、右方向にルートをとると約870m地点からジグザグを切る暖斜面に変わり、一旦ここで休憩とした。雪も段々と厚くなって滑りやすくなってきたため、古リーダーからアイゼン装着の伝令が入ってきた。丁度半分ぐらいまで到達した地点だ。

トップの吉Kさん、2番手の藤さんも順調に足を運んでいく。高度が上がるたびに気温が下がるのか、ザックの中の、プラティパスの水が凍り始めて、吸い込んでも水が口まで届かない状態となっていく。笹も深く覆いかぶさり、葉にたまった雪が歩くたびに体に振りかぶってくる状態に変わってきた。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211127112420j:plain

やがて山道は930m地点あたりから、一回目の急斜面となり1050mあたりまで続いていた。二回目は1080mから1170mあたりまで続いていて、今回の最大の難儀を要する場所だったと思われる。

 

少し進むと頂上と思われる岩塔が見え始めてきた。ここからは急な登りはなく、コルに向って一直線上に進むだけだった。やがて爆裂風景を垣間見ながらハンノキの尾根道を詰めると、ついに頂上岩塔手前のコルに出た。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211127112229j:plain

すると目の前に現れたのはダイナミックな風景。石狩の出発時点の、朝の雨・風は嘘のように晴れわたって眺望に恵まれ、南方に樽前・不風死の諸峰、そして支笏湖をほとんど一直線上に見渡す絶景が目に飛び込んできた。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211127112033j:plain

一度は見たいと思っていた頂上からの、初冬の凛たる風景を脳裏に刻むことができた一瞬だった。はっきりした道がないという北尾根に臨んだ一日だったが、道があることが分かりました。メンバーの皆さんに心から感謝申し上げます。

f:id:hyakumatu_sapporo:20211127112113j:plain

f:id:hyakumatu_sapporo:20211127112144j:plain